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2022/01/24 20:49
京都店フルヤです。Shokzの骨伝導イヤホンを自費購入してしばらく使用したので、本日は商品を紹介するとともに軽くレビューもさせて頂きます。
目次
近ごろ増えてきた骨伝導イヤホン。一般的なイヤホンが耳に嵌めて鼓膜を振動させることで音を伝えるのに対し、骨伝導イヤホンは頭蓋骨を振動させることで音を伝える仕組みとなっています。それゆえ、周囲の音を聞かなくてはならない状況でも、耳を塞ぐことなく音楽や通話を楽しめるのが最大の魅力。
そして、その骨伝導イヤホンの市場を引っ張るメーカーのひとつが、このShokz。最近、ブランド名をAfterShokzからShokzに変更しました。同社は黎明期も黎明期の2011年から骨伝導イヤホンを開発しており、800以上の特許を保有する、まさに骨伝導イヤホンのパイオニアというべき存在なのです。
そのShokzが送り出すエントリーモデルの骨伝導イヤホンがこちら!
Shokz OPENMOVE
COLOR : SLATE GRAY, ELEVATION BLUE, ALPINE WHITE, HIMALAYAN PINK
¥9,999-(税込)
まずは外見からチェックしていきましょう。
両側がバンドで繋がっており、下の写真のように耳にかけて使うタイプのイヤホンになります。
バンド部はチタン製で本体も非常に軽量なので、付けていても不快な感じ、邪魔な感じはありません。マスクとの併用もさして問題なさそうです。
ちなみに本体重量は実測30g。メーカー公称値は29gなので、誤差の範囲でしょう。
操作は明快で、基本のコントロールは耳に当たる部分のマルチファンクションボタンで行います。本体の意匠にうまく隠れるようにデザインされているのがニクい。
音楽再生時はクリックで再生/停止、ダブルクリックで曲送り、トリプルクリックで曲戻しという割り当てとなっており、通話時には長押しなども用いて基本的な動作が全て行えるようになっています。
サイドのバッテリーが内蔵されていると思しきユニットには、左から音量マイナス、音量プラス/電源、充電ポートが配置されています。
このボタンも押し方によってさまざまな機能が割り振られており、シンプルな筐体デザインながらも意外なほどできることが多いです。詳しくは店頭にてお気軽にスタッフにお尋ねください。
まずはメーカーサイトよりスペック表を。
以上のようになっています。
次項で後述しますが、個人的に注目ポイントを挙げるとすれば、Bluetoothのバージョンがより低遅延・高音質なVer5.1である点や、充電ポートがUSB Type-Cな点(上の図では磁気誘導となっていますが誤植と思われます)、バッテリー駆動時間が6時間と長めな点などでしょうか。
同じShokzから上位モデルのAEROPEXもリリースされていますが、主な差異は充電ポート、防水性能、駆動時間、筐体デザインといったところ。あまり大きく異なるわけではないので、AEROPEXが税込19,998円、OPENMOVEが税込9,999円と半分の価格であることを考えれば、用途にもよりますが結構なバーゲンプライスとなっています。
実際に使ってみての感想に入る前に、誰しもが気になると思われる点に触れておきましょう。
通常イヤホンを付けての自転車での走行は違反となっていますが、骨伝導イヤホンはどうなのでしょうか。結論から言いましょう。
京都府では、骨伝導イヤホンを付けながら自転車に乗ることは条例違反です。
これだけでは語弊がありそうなので補足させて頂きます。道路交通法ではイヤホンを付けて自転車に乗ることについては規定されておらず、都道府県の条例に依存しており、京都府においては違反となります。
他府県のほとんどの条例では、「イヤホンを付けて、安全な運転に必要な音または声が聞こえないような状態」で自転車に乗ることが違反となっているので、耳を塞いでしまう普通のイヤホンはアウトなんですね。それなら、周囲の音がよく聞こえる骨伝導イヤホンならば、この条例にはひっかからなそうに思えます。とはいえ、骨伝導イヤホンなら完全に大手を振って自転車に乗りながら音楽を聴けるかというと微妙なところ…。
この辺りの線引きは難しいのでしょうが、例えば警官に呼び止められたとして、止まれば「周囲の音が聞こえている」ということになりますが、そのままスルーしてしまえば「聞こえていない」ことになりますよね。仮に後者であれば違反となると同時に、現場の判断で悪質だとされれば最大5万円の罰金となります。
ほとんどの都道府県であれば、骨伝導イヤホンなら違反でない、というのはあながち間違いではないとは言えますが、かといって慢心できるわけでもありません。音量を大きくして音楽に没頭してしまえば、違反とされる可能性は十分にあります。
ですので我々販売店側のスタンスとしては、是非自転車に乗りながら使ってください!と声を大にして喧伝する訳には行かないのです…。
というわけで、骨伝導イヤホンを使用する際には、日常生活やランニング、ローラー台での使用を推奨します。条例違反にならない都道府県での自転車に乗りながらの使用は、自己責任でお願いいたします。
ちなみに2022年1月現在、条例で自転車に乗りながらの骨伝導イヤホンが明確に禁止されているのは全国でも京都府と千葉県のみ。どうして…。
気を取り直して実際に使用してみた感想をいくつか述べてゆこうと思います。
まず一つ。耳を塞ぐものが無いので至極当たり前なのですが、めっちゃ周りの音聞こえる。
よほど音量を上げでもしない限り、音楽を聞いていても周囲の環境音は遮られることなく入ってきます。じっくり音楽を聴くには向いていませんが、運動をしながらだとか、屋外での安全を考えると使い勝手の良さが際立ちます。
個人的には、自宅で家族が同じスペースにいるけど作業中音楽を聴きたい…なんて時に重宝すると思いました。突然話しかけられても、しっかり反応できるのがイイです。
次に、バッテリーがすごく持つ。
連続駆動時間は6時間、待機時間10日(!)となっていますが、これに偽りなし。とにかく電池がよく持ってビックリしました。
音楽を聴きながら出勤、そのまま電源を切るのを忘れて職場のロッカーに放置…なんてことを数回繰り返してしまったのですが、バッテリーが全然切れないんです。普通に使っていても、電池が切れた…ということは、半年使っていて一度もありません(ホントに)。
あとは、地味に充電ポートがType-Cなのも個人的には高得点でした。上位のAEROPEXでは独自規格のマグネット給電ですが、フタを開け閉めする手間がある以外はコチラの方が使い勝手が良いような…。その代わり防水性能はちと低めで、IP55となっています。とはいっても、水に沈めるようなシチュエーションではAEROPEXでないとこなせないものの、汗や通り雨程度ならOPENMOVEでも耐えられます。私はシャワーでも使っていますが(真似しないでくださいね)、今のところ壊れていないです。(笑)
音質に関しては、思っていたよりイイ、といったところでした。もちろん聴き込むには厳しいものがありますが、静かな環境であればボーカルはもちろん、楽器の音もある程度聴き分けられるくらいにはしっかり鳴ります。少なくとも作業のお供のBGMとしては余裕で合格点かな、という所感でした。
付け心地も◎。周りの音がそのまま聞こえることも手伝ってか、付けているのを忘れるくらいと言ってもあながち過言ではない快適さでした。
さすが骨伝導のパイオニアShokzだけあって、エントリーモデルにも関わらず完成度の高いイヤホンに仕上がっていました。
2年間の長期保証が付いているのも嬉しいポイントです。
店頭にて試聴できるコーナーも設けておりますので、お立ち寄りの際はぜひ一度聴いてみてください。
お客様のご来店、お問い合わせ心からお待ちしております。
以上、京都店フルヤでした。
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