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楕円チェーンリングのメリット・デメリット。
by: 京都店

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どうも京都店 吉野です。

みなさん楕円チェーンリングはご存知でしょうか。

通常、チェーンリングは正円ですが文字通り楕円にしたものです。

なんのメリットがあるのかというと円形は一定の力で回し続けるのに対し、楕円は上死点から下死点までの大きく力の入る部分だけ歯数を少なく(小さく)なり軽い力で回せるようになるというものです。

わかりにくいと思うの画像をご用意しました。

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上死点がクランクの一番上で下死点が一番下。くらいで思ってください。ここはそんなに重要ではありません。

クランク軸が支点、ペダルが力点の第二種テコの原理ですね。

作用点はクランクアームではなく・・・

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チェーンリングの半径が作用点になります。(イメージです)

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チェーンリングを時計のように分けてみましょう。ペダリングでもっとも大きなトルク(力)がかかるのが1時~4時でこれは一番体重がかけられるから、というのは説明しなくてもよさそうですね。

ですが、下死点を超えると7時~8時のあたりでは体重をかけにくいですが反ドライブ側のクランクアームがちょうど体重をかけて踏めるポイントに来ますのでそれで回し続けるという感じですかね。言葉で説明するのが難しい・・・わかりにくかったらすみません。

このテコの原理で回っているチェーンリングをさらに楽に回すにはどうすればいいでしょう?

・【クランクアームを長くして支点と力点を遠くする】

・【作用点のチェーンリングを小さくする】

・【楕円チェーンリングを導入する

ようやくタイトル回収ですがもう少し脱線は続きます。

クランクアームを伸ばす

クランクアームを長くしたとしましょう。
シマノ 105のラインナップを見ていると160,165,170,172.5,175(㎜)となっています。アルテグラとかは165~しかありません。シマノ以外のメーカーだと175以上のクランクアームも売っていたりしますが。

それはさておき、普通のテコなら大きな力をかけることが出来るのでアリだと思いますが、シッティング状態の人が長いクランクを踏もうとすると逆に効率が悪くなり快適とは言えなくなってきます。踏み込むペダルが遠くに行ってしまえばその分踏み込むのに大きな力が必要になります。というか自分に合わないほど長くしても下死点で足がぴんぴんになってしまって踏みにくいです。

短くすると回転率が上がり、長くするとトルクが上がります。

ピストンクランクとでもいえばいいのでしょうか、人間がピストンだと思ってもらえればわかりやすいかと。

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(イメージ)

チェーンリングを小さくする

次にチェーンリングの歯数を少なくしてみましょう。

46-36T、50-34T、52-36T、53-39Tなどがあります。

当たり前なのでほぼ説明することはないのですが
作用点であるチェーンリングの外周が小さくなれば1回転あたりに必要な力は少なくて済みます。

手っ取り早く登り坂を楽に上りたいならチェーンリングを小さくするのがおすすめです。

逆にパワーがあり余っているなら大きくしたほうがより高い推進力を生み出せます。

楕円チェーンリングを導入する

楕円チェーンリングってなんぞ?と思う方も多いでしょう。

文字通り楕円のチェーンリングです。

ローター、オーシンメトリック、スミス、ライデアなどが有名ですね。

おすすめの商品をご紹介しましょう。

お待たせしました。ようやく本題です。

スミス バロックギア

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18,400円

34T ±2 90°



楕円、楕円と連呼していますがスミスのホームページでは非円形ギア(特許技術)となっています。

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普通のチェーンリングとは違い少し潰れたような形状が印象的な楕円チェーンリング。

導入すればみんな恩恵を受けられるわけではありません。

90°って?

種類は90°、100°、110°、120°があります。

これはチェーンリングを取り付けた際の楕円の位置が変わります。

クランクアームが3時の場所にある時、

楕円の頂点が0時のところにあるのが90°

楕円の頂点が1時のところにあるのが100°

楕円の頂点が1時と2時の間にあるのが110°

楕円の頂点が2時のところにあるのが120°

トルクがかかる場所が変わります。

正直好みの問題なのでどれが無難かと聞かれても困ります。

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在庫品は限定カラーのものは90°、これはクランクアームが3時の方向の時、楕円チェーンリングの頂点になり踏み込む際の歯数が少なくなる+最も体重をかけやすいので楽に踏むことができます。常に一定の踏み心地の円形チェーンリングとは違い、体重をかけられるところで一気に回るのは楕円チェーンリングのメリットでしょう。

もちろんメリットだけではなくデメリットも存在します。

楕円チェーンリングのデメリット

・ペダリングの感覚が変わってしまう

・チェーン落ちのリスクが上がる。

・パワーロスに繋がる(かも)

当たり前の話ですが少なくともお店で買った完成車に付属してくるようなものではありません。

ほとんどの方が円形チェーンリングの踏み心地になれていることでしょう。

常に一定のトルクで踏み続ける必要のある円形チェーンリングの踏み心地と上死点から下死点まで一気に回ってしまうのでジェットコースターのように急降下するような(イメージ)の不規則な踏み心地になるので慣れるまでが大変です。

実際、楽に回せるようになる、登れるようになるという話だけ聞いて導入したはいいけど慣れなさ過ぎて円形に戻したという人は少なくありません。

私、昔の6700のアルテグラを使っていた時代に導入したことがあります。
飽きもせずに毎週六丁峠を上っていたころです。(6年くらい前)

言われてみれば確かに楽になったかもしれません。
上死点まで持っていけばあとは回ってくれるのです。

ですがその踏み心地がどうにも私には合わなかったようですぐに売ってしまいました。

あくまでも私の経験談なので人に全員に当てはまるわけではありませんが・・・

何をしても登り坂が辛いなら導入してみる価値はあります。

導入する前にぜひご相談ください。

それでは。