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2024/11/08 17:53
こんにちは。
PINARELLO ROOM担当の福元です。
ピナレロのハイエンドモデルの証、DOGMAを冠する
レーシングバイク「DOGMA F」がようやく入荷。
モデルチェンジが発表されて、
レースマシンとしてより進化をしたNEW DOGMAを
詳しくご紹介いたします。
目次
サイズ:51.5 (適応身長 175cm前後)
カラー:BOB
モデルチェンジを果たしたものの、
モデル名はそのまま「DOGMA F」
更にはパッと見た時の形状の変化もそれほどありません。
しかしながら、考え抜かれた細かなブラッシュアップが
随所に詰め込まれています。
何が変わったのか、旧DOGMA Fと比較しながらご説明していきます。
最も大きな変化は素材の変更でしょう。
変わらず東レ製のカーボンを使い続けるピナレロは
旧DOGMA FではT1100を使用してきました。
T1100は高強度型のカーボンであるのに対し、
新型DOGMA Fは高弾性型のM40Xに。
過去にラインナップされていたX-lightシリーズや
機材を供給するイネオス・グレナディアーズで何度もテストがされ、
これまで以上に高い剛性を持ちます。
実は8月頃、一度この新型DOGMA Fに試乗をさせて頂きまして、
その際の感想も含めると、剛性に関してはこれまで乗ったあらゆるバイクより、
高く感じました。
しかし、縦剛性が強すぎると良く感じる路面からの嫌な突き上げや振動は
あまり感じませんでした。
これはタイヤ幅やホイール等のセッティングにもよるので一概には言えませんが、
初めて乗るレーシングバイクのはずが全く違和感なく乗れた事をよく覚えています。
3週間かけて行われるグランツール。
この3週間で登り、下り、平坦、
山岳から海岸沿い、街中から開けた田舎道まで
ありとあらゆるコースを走ります。
ピナレロはこのグランツールのコース全体において、
空力抵抗係数(CdA)の0.2%の改善は
バイクで175gの軽量に相当することを発見しました。
2022年にはツール・ド・フランスに出場した
ゲラント・トーマス選手のデータを解析し、検証。
その結果が新型DOGMA Fへ反映され、
特に空力の面において数多くのブラッシュアップがされています。
旧型に比べダウンチューブの角度は3.5°上向きになり、
BB周りのエアロ性能を1.2%向上させるキール(舟底)形状。
2014年にDOGMA F8で初めて採用され、多くのブランドも取り入れている
独自のヘッドチューブ “ノーズ シェイプ” が再び進化。
体積と幅を減らし、より流線型のデザインに。
さらに空力の為にケーブルルーティングを見直し、
ヘッドチューブ周りを再設計した結果、軽量化にも成功。
対応するハンドルもワイヤールーティングがシンプルに
なったことで軽量化に成功ししています。
新設計のONDA FORK。
フォークのオフセットが43mmから47mmに変化。
これが最も大きなジオメトリーの変化です。
比較すると若干の差ですが、フォークの先端の方がスリムに。
より空力が向上。
さらにタイヤクリアランスも最大30㎜まで広がり、
近年の流行であるワイド化に対応しています。
スルーアクスルの受け側は空力向上のため閉じられています。
主に空力性能を上げるアップデートがメインですが、
上述の通り結果として軽量になった箇所も多くあります。
シートクランプ周りもより小型化、
この近辺だけで10g程軽くなっているそうです。
対応のステム一体型ハンドル、TALON ULTRA FASTの重量も
含めて計測すると、53サイズで120gの軽量化に成功。
さらにこれまで述べた空力性能の向上、
さらにはフレームの剛性の向上。
これらによって新型DOGMA Fはレーシングバイクとして
さらに進化を遂げました。
多くのレースで実績のあるピナレロ。
そのすべてが今回のアップグレードへ
余すことなく注ぎ込まれ、完璧なバランスを持つバイクへ進化しました。
中々実物が見れるバイクではないので、
気になった方はぜひワイズロード京都店へお越しください。