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【テック】オーバートルクにはご注意を!!事故してからでは遅いですよ!! | 京都でスポーツ自転車をお探しならY's Road 京都店
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【テック】オーバートルクにはご注意を!!事故してからでは遅いですよ!!
by: 濱上

こんにちは!

ワイズロード京都店の濱上です。

今回はつい先日体験した恐ろしい出来事をブログにしたいと思います。

世のサイクリスト全員に起こりえる内容なのでぜひ最後までご覧ください!

なにかあってからでは遅いですよ。

 

オーバートルクにはご注意を!!事故してからでは遅いですよ!!

 

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事の始まりは年末年始のお休みを堪能した後、今年初めて愛車のクロスバイクを乗った時の事。

家から最寄り駅までの約5分の道のりの間に、普段よりもハンドル周りが少しガタつくなーと違和感を感じ、最寄り駅の駐輪場着いてからハンドル周りを見てみると、、、、、

 

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まさかステム上部のボルト周りにヒビが入っているのを発見!!

 

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横から見ると完全にひび割れているのが分かります。

見つけた瞬間、全身から血の気が引くような思いをして、もしこのまま気付かずに走ってハンドルがズレた影響で事故を起こしていたら、、、、、

そう思った瞬間冷や汗がドバっと吹いてきて止まらなくなりました。

急遽バイクはそのまま駐輪場に置いておき、その日のうちに新しいステムカバーを注文。

 

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数日後、無事に取り付ける事もでき今回は事なきを得ました。

今回のひび割れの原因ですが、ボルトの締めすぎ、いわゆるオーバートルクと、ハンドルとステムの相性が原因かと思われます。

改めて今回ひび割れがおこった原因は何なのか。

その部分について突っ込んで考えていきます。

 

想定していないハンドルとの組み合わせ。

 

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僕の愛車のクロスバイクは標準で特殊なライズハンドルが付属しています。
正確に測ってはいないのですが、おおよそ100㎜のライズに700㎜以上のハンドル幅と珍しいタイプです。

対して使用しているステムは THOMSONのX4と言うMTB用のモデル。
MTBのハンドルでも30㎜ぐらいライズしているモデルはありますが、100㎜ライズしているハンドルはありません。

 

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またTHOMSONのX4ステムは、ステムの中では珍しく、MAXのトルク値は4Nmと低い設定になります。
一般的にスポーツバイク用のステムは5.2Nmが多いのですが、比較すると1.2Nmも違いがあります。

MTB用に設計されていることもあり、100㎜ものライズのハンドをつけて、思いっきりバイクを傾けるダンシングをしたり、力を加える乗り方をするにはトルク値が足りないのかもしれません。

実際にTHOMSONのX4ステムを使用し始めて2年ほどたった際に走行中にハンドルがズレるアクシデントが起こりました。

そのあとも既定のトルク値で締めても何度かズレることがあった為、規定トルクより少し高めの4.5Nmで締めてみたところ、それ以降はハンドルがズレることもなく今日まで約2年の間使用してきました。

とは言えひび割れが起こったのは事実。

今回のひび割れの原因はやはり規定以上の力で締めたことが一つの原因。
またステム側が想定していないハンドルを付けたことにより、通常よりもステム側の疲労が溜まりやすく破損しやすい状況だったこと。

 

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改めてひび割れが入ったステムカバーを見て見みます。
完全には繋がっていないものの左右からヒビが入っているのが分かります。

 

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裏面から見ても同じ位置にひび割れが入っているので、表面的な部分だけではなく、深い部分にまで日々割れています。

 

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左右から見ても一目でわかるほど。
特に下の写真(右側)はボルトを締めるとひび割れ部分がぱっくり分かれているのが見えていたので本当に危ないところでした。

正直、11月末に自分なりに定期メンテンスをした際には今回のひび割れは無く、かつ年末年始で気が緩んでいたこともあり、発見が遅れてしまったのですが、本当に事故を起こす前で良かったと痛感しています。

個人的にTHOMSONのステムはすごく気に入っており、自分の間違いで破損させてしまったのはすごく悔やまれます。

今回の反省も含めて、新しいステムカバーを交換した際に、ハンドルバーもMTB用のライズが25㎜のモノに併せて交換もしました。

もちろんはステムカバーのトルク値は4Nmで合わせているのでオーバートルクにも最新の注意をはらいました!

 

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これで安心して愛車に乗ることが出来ます!

ロードバイクやクロスバイク、MTB等のスポーツバイクはユーザーの好みに合わせて自由にカスタムが出来る反面、パーツ同士の相性や間違った取り付け方をすると事故につながることもあります。

特に今回のステムやハンドル周りに関しては、手に入りやすい工具で簡単に作業が出来るけれども、一つ間違えると交通事故に繋がる重要な部分です。

カスタムの施工の際はしっかりとトルクレンチを使用して安全にお願いいたします。

最後に、愛車のメンテンスをご希望のお客様へ

ワイズロード京都店ではご予約不要でメンテナンス、修理、カスタムを受付ております。
メンテナンスや修理の作業はご来店いただいたお客様の順番通りに進めていますので、ご来店いただいた時間やスタッフの作業状況により、お返しが翌日以降になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
またワイズロード京都店にて取り扱いのないブランドのバイクに関してはメンテナンスや修理をお断りさせていただいております。
取り扱いのないブランドの場合は近隣店舗様をご紹介させていただきますが、確実に作業を受けてもらえるかは、近隣店舗様に直接ご確認をお願いしております。

ご自身の愛車がこのまま乗り続けて問題がないと不安になった方はお気軽にワイズロード京都店にまでお尋ねください。

作業にかかる時間や工賃等はご来店いただいた際にお伝えさせていただきます。

以上、ワイズロード京都店の濱上でした!