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【iGPSPORT】のサイコンは低価格でGarminに近い性能が出せます!
by: 小田

こんにちは!ワイズロード京都店の小田です.

先日,「東海道の旅」と称して(?),京都から東京方面へひたすら東を目指すツーリングをしました.19時間(休憩含む)で静岡県は掛川市(浜松市と静岡市の中間あたり)まで到達しました(284 km).まずまずですね.

garmin-activity

静岡県の国道1号バイパスはほぼ全域にわたって自転車の走行が禁止されており,複雑なルートで別の国道や県道を迂回しなければなりません.近年はWebの情報も充実してきており,スマホでルート確認をすることも容易ですが,ロングライドでスマホをサイクルコンピュータ(サイコン)代わりにするにはさまざまな困難が立ちはだかります.

最大のネックはバッテリーです.使用状況やスマホの種類にもよりますが,十数時間にわたって常にマップを表示し続けているとバッテリーが間に合いません.ロングライドにおいてスマホのバッテリー切れは致命的です.マップを開けなくなって道がわからなくなるのはもちろん,いざというときの情報収集や連絡の手段がなくなるので,最悪命に関わる事態になりかねません.

また,スマホは基本的に屋外の直射日光下で長時間使用することを想定していないため,日光に邪魔されて画面が見えにくくなるという問題もあります.さらに,ハンドルバーにスマホを固定するホルダーも存在はするものの大きくて不安定であり,加えて走行中に操作をすると道交法違反で青切符を切られるリスクもあります(これは走行中に操作しなければいいだけの話ですが).

というわけで,スマホは自転車用の機器ではないので,サイコン代わりにするには総じて不便です.やはり専用機器を導入するに越したことはありません.

iGPSPORT BSC300T

私は以前からGarminのスマートウォッチを使っていました(先ほどのマップ画像もGarminの記録のものです).これ自体はサイコンと同様に速度や標高,心拍数までもが測れてたいへん便利なのですが,丸一日レベルのロングライドにはやはりバッテリーが耐え得ない上,走りながらの充電ができないという致命的な弱点があります.そこでサイコンを導入しようと思った際,同じGarminに揃えたいのは山々だったのですが,業界標準のGarminは何と言っても高い

EdgeのハイエンドモデルであるEdge 1050は安めのロードバイクくらいの値段がします.私のようなエントリーモデルのロードバイク乗りにとっては自転車をもう一台買うのとあまり変わりません.笑

もちろん高いだけの価値はあります.Garminの地図データとナビ機能は非常に高性能です.音声ナビを搭載しているので画面を見る必要がありません.作成したルートを端末上に表示するのはもちろん,コミュニティも充実していて,間違えやすい道や自転車走行禁止の道路など,走行に役立つ情報が豊富です.仲間と競うGroupRide機能もあります.

とはいえ,年に数回しかしないロングライドのために十数万円出せるという方ばかりではないと思いますし,レースに出ない方にとっては,GroupRideなどの機能は無用の長物と言っては悪いですが,十分に活かしきることができないでしょう.

そこで,コストを抑えつつ,趣味レベルのサイクリングに必要十分なだけの機能を搭載したメーカーとモデルを選ぶことにしました.

機能の概要

操作感自体はGarminのものと遜色ないと言ってよいでしょう.カラー液晶+シングルタッチ対応のパネルです.測地はGNSSで,速度も標高もかなり正確です.実はGNSSは標高の精度よい直接測定が苦手なのですが,気圧から高度を割り出す気圧高度計も搭載されていて,これで補正することで正確な値を出してくれます.

メーカー標準のバッテリー駆動時間は20時間で,丸1日は持ちませんが,充電ポートはサイコンとして使う際に最も挿しやすい場所にあり,ハンドルバーバッグに入れたモバイルバッテリーからケーブルを伸ばすことで充電しながら走ることが可能です(スマホの場合は構成によりますが充電ケーブルがシフトやブレーキのケーブルと干渉してうまくいかないことが多いです).

Garminのサイコンで使うルートデータは通常,スマホのGarminアプリやPC上で作成したものを転送することが多いですが,同じことがiGPSPORTのアプリでできます.PCでルートを作成する標準の方法は現状はないようですが,外部のルート設計ソフトで作成したGPXという形式のファイルを流すことで読み込ませることが可能です.私はOSMというマップデータにValhallaというエンジンをバックエンドに組み合わせた自作ソフトでカスタムルートを作成しています.

iGPSPORTのアクティビティデータをGarminに流し込む

冒頭の画像のように,私はGarminのアカウントにアクティビティのデータをまとめて管理しています.Garminのサイコンであればアカウントへの自動同期ができるのですが,iGPSPORTはGarminアカウントと紐付けることができないので直接の同期はできません.しかし,手動で移行する手間を厭わなければ,なんとiGPSPORTのサイコンで記録したアクティビティをGarmin Connectに転送することが可能です.

iGPSPORTのサイコンには,アクティビティデータがFITという形式で保存されています.これは走行距離や時間はもちろん,GNSSポジショニングに基づく経路や標高,心拍数やケイデンスなどの身体データまで含めることができます.

Type-C(機種によってはMicro-B)のケーブルでPCと接続すると,サイコン内部に保存されたFITファイルが表示されます.これをGarmin Connectの「アクティビティ(すべて)→データのインポート」からこのファイルを選択すると,ファイルをアップロードしてGarmin Connect上で表示することができます.

fit-view

サイコンとPCを有線接続すると中のFITファイルが閲覧できる

garmin-fit-import

Garmin ConnectからFITファイルをインポート

そんなことをしてもいいのか,Garminに申し訳なくなりそうですが,Garmin ConnectそのものがFITファイルの取り込みをよしとしているのだから問題はないでしょう.なぜこんな機能を提供しているのかは謎ですが…

まとめ

シンプルな機能でコストを抑えたエントリーライダー向けといった印象ですが,走行データの管理はGarminと大差ないと感じます.レースなど「走ることそのものが目的」のライドではなく,移動や観光目的であれば,十分な性能と言ってよいのではないでしょうか.

ワイズロード京都店ではその他にも,BiNaviを始めとしたさまざまなiGPSPORTのサイクルコンピュータを取り扱っています.ぜひ店頭でご確認ください!