愛媛で自転車をお探しならY's Road 松山店エミフルMASAKI
2021/09/17 18:54
みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。
今回は私の新しい愛車をご紹介したいと思います。
COLNAGO BITITAN
2本のダウンチューブが特徴的なチタン製ロードレーサーです☆彡
~~~ご注意~~~
今回ご紹介する内容は廃版パーツやスタッフ個人で行なうカスタムの内容を含みます。
販売可能なパーツは価格と一緒に紹介するので参考にして下さい!
あくまで参考程度に、変なことしてるな~くらいのスタンスでお楽しみください。
また、当店では保障の観点などから他店購入の新品フレームの持ち込みはご遠慮いただいており、中古パーツについても状態によってはお断りする場合がございますのでご了承下さい。
店舗での塗装のカスタムは承っていません。
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このBITITAN(ビチタン)は1993~1996年の間販売されていたチタン製ロードフレームです。
BITITANとは、双胴のチタンフレームをさしていて、このモデルの前に、クロモリ製のマスター・プログレス、カーボン製のカルビ・トゥーボがあり、ダウンチューブ2本の最終モデルがこのビチタンです。
ビチタンはプロレースでも愛され、95年には世界選手権とジロデイタリアを制覇した正真正銘のレーシングバイクです!
ダウンチューブを2本にする事で踏み込みに対するBB付近のねじれを抑えて加速力を逃がさない構造になっています。
この構造は他のブランドが独占して製造する許可を得ているようで、ビチタン以降コルナゴの双胴モデルはありません。
このモデルを知ったのは学生時代、コルナゴを特集した本でのこと。
現在も販売される名車、マスターの双胴バージョン、マスタープログレスを見て一目惚れしてしまいました。
古い車体なのでその時はまさか手に入るとは思っていませんでしたが、、
また、自分の生まれ年のフラッグシップモデルであるコルナゴ C40も欲しいなーと思っていました。
▲パリルーベでマペイチームを5度優勝に導いたC40(左)と現行フラッグシップC64の復刻マペイカラー(右)コルナゴHPより
C40は最初期のカーボンフレームで、現行のC64の祖先です。当時圧倒的な強さを誇ったバイクですが、いくら状態の良いバイクを見つけても約30年前の、しかも最初期のカーボンバイクに乗るのは(強度的に)現実的ではありません、、
そんな時に出会ったのがこのビチタン!
双胴のデザインに加え正確な製造年度は不明ながら93~96年と自分の生まれ年(94年)とピッタリ!
腐食に強く一生モノと言われるチタン製、サイズもピッタリな新古品を運よく手にする事ができました。
当時のカタログを入手しました!
カタログに年度の記載はありませんが、1995年のレースの成績が書いてあるので95~96年、ビチタン最終時の頃の物と思われます。
カラーは自分の物とほとんど同じですが、フォーククラウン部に黄色が入っています。
またよく見るとトップチューブが菱形になっています。
ビチタンにはトップチューブが丸断面の前期型と菱形の後期型が存在する様です。
自分のフレームは前期型。
製造は93~94年?
カタログの説明欄を訳した物。
ちなみに重量はフレーム1330g
超軽量クロモリフレームやアルミフレームと同等、
通常のクロモリより3~400g軽量?
と、双胴設計のせいかチタンの割に飛びぬけて軽くはないもののクロモリより軽く強度も損なわないバランスの良い所なのでしょうか?
フォークはクロモリ製なので普通に重いです(´ρ`)
価格はハイエンドのカーボンフレーム位しましたが、チタンバイクの相場はフレーム100万~なので安い方です、、
ところでビチタンの当時の販売価格を調べていますが、全く情報がありません、、ご存知の方は是非教えて下さい<(_ _*)>
前置きが長くなりましたがここから作業に入ります。
輸送時に大粒のキズが付いてしまっていたので補修します(:_;)
これはひどい!!
丁寧にマスキングして、、
シルバーで塗装。ラメの大きさが違うので完全には治りませんが、最初よりはマシでしょう。
青い部分は透明感のあるブルー
手持ちの青をBBシェルに塗って近い色を探します。
ミスターカラーの青竹色とクリアブルーを1:1で混ぜてから薄めます。
かなり近い色が作れました!
このフレームはところどころチタンにクリア塗装をして素材の色が見えるようになっています。
とても綺麗な反面塗装がはがれやすいデメリットも、、
塗装が浮いて白っぽくなっているところがあります。
そんな時は塗装が浮いた部分に小さく穴を開けて接着剤を流し込むことで補修とキズ消しになります。
カーボンバイクでもよくある症状ですが、自己責任で、、、
これはクロモリフレームにも必要な工程ですね。
まずはBB裏の穴にネジを切ります。
ワイヤーリードを固定するためです。
次にシートチューブのリーマーがけ。
クロモリバイク等ではパイプ内部の段差や溶接時の歪み等でシートポストが入りにくい場合、リーマーというドリルみたいなもので内部をガリガリ削ります。
通常長くても2~30分もあれば終わる作業ですが、今回は溶接時にパイプ内部が膨らんでしまっていて、しかも硬く加工が困難なチタン素材のおかげで2~3時間もかかってしまいました。
この美しいバイクにどのようなパーツを組み合わせるかがセンスの見せ所です!
今回のテーマは、、
「今まで憧れていたパーツ」
「走れる(登れる)バイク」
にしたいと思います。
使ってみたかったけど機会が無かったパーツを中心にクラシカルなデザインを損なわない組み合わせで
なおかつ、クラシカル過ぎずフレームの性能を損なわないパーツを選びます。
メインコンポは一番の悩みどころ。
「生まれ年」という所にこだわったフレームなので年代で合わせるなら、、
カンパの8sレコードか
シマノの7400デュラエース
8sレコードは残念ながら見た目が好みで無いので却下、、、
7400デュラエースは手元変速のSTIレバーが初登場したモデルで操作感も現行モデルに劣らない程よく、シルバーの美しい人気のモデルです。
インスタなどで見てもビチタン多くは74デュラで組まれていて、模範解答とも言える組み合わせです。
しかし今回は実際走って速いバイクにしたい!
7400はブレーキ、変速性能は申し分ありませんが、ギア比・重量はどうしても重い、、
という事で年代無視で11sレコードにします!
クランクのみ古いコーラスに11sチェーンリングの組み合わせ
5アーム時代のカンパクランクはPCDが2種類あり、それぞれ見た目と歯数が異なります。
(左)50-34T PCD110 (右)52-39T PCD135
個人的にはPCD135 歯数52-39のクランクの方がアームが伸びてカッコイイと思うんですが、上りがしんどい!
一般的なインナーローギア34×28Tと同じくらいの軽さにするには、フロント39Tではリアを32Tにしなければなりません!!
今回はPCD110クランク、歯数は一般的なフロント50-34T リア12-27Tにしました。
ヘッドパーツは手元に現行のレコード(左)と古いレコード(右)があり、見た目的には古いものが好みですが軽量な現行品を使います。
今回はこんな面白いものを使います。
ファーアンドニアー チューニングキット ¥9,900
ディレーラーのネジやプーリーをアルミのカラーボルトに変えるパーツです。
こんな感じ!
カッコイイでしょ!!
(右に落ちているボルトは規格が合わず使えませんでした)
ただ、注意点もあります。
プーリーは純正ならセラミックベアリングが入っているのでもともと高回転だったり、FDやワイヤの固定ボルトは負荷がかかるのでアルミネジは破損する恐れもあります。
ホイールはカンパニョーロ ハイペロンウルトラ
軽量カーボンホイールの元祖的存在で、カンパの最初期のセラミックベアリングを搭載しています。
この時はまだCULT・USBなどのグレードは無く、ベアリング自体も若干異なります。
もちろんOH済み!
ハブ側面のキャップは元々赤ですが今回のバイクには似合いません、、
フレームと同色に塗ってしまいましょう!
ただ、今後戻せなくなるのも困るので、剥がせるラバーペイントでコーティングしてから塗装します。
フレームカラーは実は青一色ではなく、青の中心部は若干緑がかった海のような美しいグラデーション。
フレームに合わせて中心部をメタリックグリーンで塗った後、薄めたブルーを重ねることでフレームカラーを忠実に再現します。
クイックリリースはクラシカルな環付きの純正(左)と軽量なファーアンドニアー製 ¥4,840で最後まで悩みましたがファーアンドニアーの方がチタン製で倍以上軽いのでこちらを使います。
サドルはセライタリア SLR ヌバック ¥23,100
スウェード生地で若干起毛しており高級感があります。
長年綺麗に使うには革サドル同様手入れが必要。
廃版ですが代理店にわずかに在庫があります。ご注文はお早めに!
タイヤは久しぶりにコンチネンタルを買ってみました!
上位モデルは独自開発のブラックチリコンパウンドというゴムを使っており、ドライ/ウエット問わず安心のグリップと独特の軽い転がり感が楽しめます。
その中でもブラウンサイドのクラシックモデルを選んでみました!
チューブはボントレガーの軽量タイプ
耐久性と引き換えに漕ぎ出しや登坂がラクになります!
軽いので予備チューブにもオススメ
バーテープはセライタリア スムーテープ ¥6,820
サドルとも風合いが合っていて革の良い香りがします!
革のバーテープはほとんど伸びませんが、素材のつなぎ目の所でちぎれないように注意して巻きます。
ステムは当時物のスレッドステム。
スレッドステムでレースバイクを組む時に困るのがハンドルです。
スレッドステムの場合、ハンドル径は基本的にΦ26.0か25.4を選ぶことになります。
しかし、このサイズは現在主流で無く、一部のアルミモデルしかありません。
カーボンが使いたい場合、
ワンバイエス ジェイカーボン アーク26を使うか、
NITTO UI-12ステムを使ってΦ31.8のハンドルを使うか
アダプターを使ってアヘッドステムを使うか
になるかと思います。
どれも今回のバイクにはイメージが合わないので、今回選んだのは、、
OVAL R950 ¥38,500(メーカー在庫限り)
珍しいΦ26.0のカーボンハンドル
185gと超軽量ながら剛性も十分!
現状のメーカー在庫限りで終了なのでクロモリユーザーは是非お早めに!
レックマウントもΦ26.0用が注文可能です!
ボトルケージやワイヤーの固定ネジはアルミでは強度が足りないのでチタン製を注文。
組み付け時には電蝕しないように特別なグリスを使います。
ボトルケージは エリート モレオ イノックス ¥3,850
ステンレス製でクラシカルなバイクにも最新モデルにも似合うデザイン。
SILCA TITANIUM CAGE + STRAW KIT Purple ¥23,100
(2個セット+チタンストロー)
NITTO BOTTLE CAGE R ¥6,556
と悩んで、あえて少し新し目のデザインの物を選んでみました!
FDの取り付けバンドはカンパ純正。
バンドよりチェーンキャッチャーの方が高かったりします、、
カンパのチェーンキャッチャーは純正バンドと組み合わせることで溝にぴったりはまって見た目と強度が高まるようになっています。
シートチューブ径はΦ28.6mmですがクランプはΦ32mm。
調整用のシムが必要ですがシマノ製のシムがピッタリ合いました。
シートポストはカンパのチタン製(廃版)を地道に磨いて再生
ロゴ部分だけは磨けないのでキズが残ってしまっています。
ワイヤはNISSENのステンレスアウター(クリアブラック)
ブレーキ¥1,430 シフト¥1,870
SP31スペシャルステンレスインナー(2本セット)
ブレーキ¥1,210 シフト¥1,540
どちらも非常にしなやかで高精度のワイヤー
しかも良心価格!!
←これ以外もあります!
アウターは色が豊富でカスタムにオススメ!
インナーは通常より多いワイヤーを撚ったうえで研磨して真円に近づける事で引きの軽さ、耐久性、しなやかさ全てに優れる素晴らしいワイヤーです。
アウターキャップはファーアンドニアーの色付きを用意していましたがNISSENのアウターが少し細かったのでテープで太さを調節しています。
あまりお勧めの組み合わせではありません、、
サドルとバーテープ、タイヤをブラウンにしたのでクラシカルでオシャレな雰囲気になりました。
ハンドル周り
クラシカル過ぎず、新しすぎずイメージ通り!
フルカスタムの駆動周り
チェーンキャッチャーやネジなどこだわりのFDまわり
インナーワイヤの末端はハンダどめしてあります。
タイヤはナローリム&25Cで隙間ギリギリ
ワイドリムだったらタイヤ径も大きくなるのでブレーキと擦ってしまったはずです(*´Д`)
漢は黙って21mm!ってことですね、、
タイヤはドライ/ウエット問わず抜群のグリップと転がりで、さすがコンチネンタル!
漕ぎ出した瞬間加速の軽さにビックリしました!
クロモリのようなマイルドな乗り心地を想像していたら、どちらかというをカーボンのようなパリッとした乗り心地。
コルナゴのクロモリロード、MASTERもクロモリの中ではかなり剛性高めだと思いますが、別次元です。
平坦巡航時くらいの踏み込みでは、まったくたわむ感じが無く、ダンシングや登坂でやっと気持ちよいしなりを感じるくらいなので、体重の軽い自分では剛性不足に感じるシチュエーションはなさそうです!
実際に全力で登坂してみても嫌なたわみは一切なく、気持ちよく加速できました。
全てのチタンバイクがこんなに硬いわけではないので、ダウンチューブ2本のこのフレームがガチレーシングフレームなのを再実感させられます。
余談ですが、チェーンステーの長さが短く、機敏な乗り味に貢献しているのですが、隙間が狭すぎて空気を抜かないと後輪が外れないので少し面倒です、、( 一一)
コルナゴのほとんどのバイクに言える事ですが、操作の機敏さはあるものの、安定感とのバランスよく初めて乗ったとは思えない安心感があります。
ロングライドでは330kmを走りましたが関節痛などなく完走できた上に、予想タイムより早く帰ってくることができました。
硬めといっても極薄のチタンパイプはしなやかでハイエンドのカーボンフレームのような乗り心地。
乗り心地だけで言えばMASTERなどクロモリの方が良いですが、アルミやミドルグレードのカーボンよりよっぽど身体に優しく、軽さと加速を活かした比較的ハイスピードのロングライドに向いています。
とは言っても元はレーシングフレームでハンドル落差もしっかり出る設計なので高負荷のライドやレース、特に低速で高負荷のヒルクライムには最適と感じました!
変えないバイクのインプレ書いてどうするんだ!と思われる方もいるかもしれませんが、ごもっともです(・_・;)
しかし、普段なかなか見る機会のないチタンバイクやマニアックなパーツに少しでも興味を持っていただけたらすごく嬉しいです。
一般的にヒルクライムやレースなど短距離高負荷のライドで速いのはカーボンバイクで自分もレースではカーボンを使います。
しかし、普段のサイクリングやロングライドではクロモリやチタンなどメタルフレームの方が「楽しい」と感じる事が多いです!
最後に現在でも入手可能なチタン・クロモリフレームをご紹介します!!
フレーム ¥1,097,800
最新技術で生まれ変わったチタニオ
”金属とは思えない軽量性と、実際に軽い乗り心地、フレームの剛性感と各チューブのしなりの絶妙なバランスは、ライダーが思い描く以上にバイクを前に押し出します”
フレーム ¥946,000
チタニオの高剛性モデル
”高負荷や高速域での走りはサドルの上で至福の時を感じることでしょう”
フレーム ¥693,000
(メーカー在庫限り)
”シルキーな乗り味に秘められた、金属フレームとは思えぬ軽快感と快適性を持つ”
今でもしっかりチタンを作り続けているのがデローザです。
加工が困難なチタンを熟練の職人が芸術品と見紛う美しいフレームに仕上げています。
在庫や納期は別途お尋ねください。
チタンバイクは近年少なく紹介できるバイクがすくなかったので、クロモリバイクもご紹介
軽さではチタンに負けますが、快適性や手入れすれば長く愛用できる美しいフレームたちです。
COLNAGO MASTER
¥363,000
クロモリロードの定番!
エルネスト・コルナゴ氏の自宅兼工房の地下で全て手作りで作られる伝統の1台。
イタリアの専用工場での塗装は芸術的で、フレームごとに若干色合いが異なる一品物!
単なる懐古趣味ではなく走れるクロモリです!
Arabesque
フレーム ¥418,000
1984年に販売されたコルナゴ30周年記念の限定モデルの復刻版
特別仕様のラグや当時を再現したロゴがクラシカルさを引き立てます。
Tommasini Sintesi
¥396,000
トマジーニも溶接から塗装まで自社生産。
トラディショナルで美しいフレームは乗り心地も抜群!
サイズ&カラーオーダーできるのも魅力。
GIOS COMPACT PRO
¥217,800 (税込) FRAME & FORK
¥426,800 (税込) CENTAUR完成車
イタリアの名ジオス、鮮やかなブルーと高級感のあるメッキが目を引きます。
どんなパーツで組んでも似合いそうな一台。
AIRONE DISC
完成車 ¥184,800
クロモリ入門機にオススメの一台。
ディスクブレーキ・カーボンフォーク・28Cタイヤなど最新のトレンドを抑えた「使いやすい」バイク。
ロングライドやサイクリングはんもちろん日々の足としても活躍すること間違いなし!
この他にもお客様の好みや用途、予算によってオススメのモデルたくさんあります!!
こだわりのある方も、お任せしたい方も完全サポートしますのでメタルバイク乗ってみませんか?
クロモリやチタンのバイクはしなやかで快適、モデルによってはカーボンに負けない物もあります。
それでいて上品で美しく、乗り手に余裕を与えます。
お手持ちのクロモリバイクのオーバーホール、レストアもご相談下さい!
ご興味ございましたら、ぜひぜひ店頭で関にお声がけください。
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