instagram
17,841

【ホイール】メーカ・タイプ別 必要なメンテ・費用まとめてみました(・ω・)ノ
by: 関

s-_DSC2875みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

 

 

s-_DSC2867 

今回ご紹介するのはホイールの回転性能の要、ハブのメンテナンスです。

 

ホイールはメーカーやモデルによって内部構造が異なるのでお使いのホイールに合った周期でメンテナンスが必要です。

 

今回はマビック2セットとカンパ1セットの作業をご紹介します。

 

 

 

 

 

MAVIC COSMIC PRO CARBON SL UST DISC

 

s-_DSC2702

s-_DSC2704

一番商品名が長く呪文みたいな時のコスミックです。

数年間ガンガン使ったのでベアリングの交換とフリーボディーにグリスの追加をします。

 

 

 

s-_DSC2707

まずはフリーボディーを取り外し。

実は最近掃除したばかりなので汚れはほとんどありません。

 

 

 

s-_DSC2705

ベアリング以外のパーツを取り外し。

 

 

 

s-_DSC2708

シャフトも外します。大きな痛みはなし。

交換するベアリングはオレンジ色の部分。

 

 

 

s-_DSC2710

工具でベアリングを引き抜きます。

 

 

 

s-_DSC2711

無事に取れました!

 

 

 

s-_DSC2709

これが新しいベアリング

これは「カートリッジベアリング」というタイプ

社外製のセラミックベアリングに交換することもできます!

このタイプはシマノ、カンパ以外の多くのメーカーが採用。

分解清掃はできないので数年に一度傷んだら交換になります。

目安は3~5年くらい?

 

 

 

s-_DSC2712

ベアリングを圧入

 

 

 

s-_DSC2713

装着完了

 

 

 

s-_DSC2715

組み戻しにあたってはフリーボディーにグリスを追加し、それとは別に水が入りそうなところには防水のグリスを塗ります。

フリーボディーは足を止めるとカラカラいう部分。

ペダルを踏んだ力をホイールに伝える大事なパーツで、ここが壊れると漕げなくなってしまいます。

 

マビック、DT SWISS、ボントレガーの上位グレード、シマノR9200デュラホイールは写真のような「ランニングフェイスラチェット」(MAVICではID360と呼ぶ)を採用し、駆動剛性が高く、加速力に優れる構造です。

 

ID360の場合は専用のグリスを使用します。

 

 

 

s-_DSC2716

フリーボディーとスプロケを付けて作業完了!

 

ベアリングが新品になったので回転性能も新品同様に復活しました!!

 

 

 

 

 

 

 

 MAVIC R-SYS

 

 s-_DSC2865

s-_DSC2867

 

少し古いホイールですね。

極太のカーボンスポークが特徴です。

 

このホイールは中古で入手したということ、回転の悪さを感じるということでメンテナンスです。

 

中古パーツは外見がキレイでも中身が傷んでいることがあるので注意が必要です。

しっかりメンテナンスして使い始めましょう!

 

 

 

s-_DSC2868

ハブを分解。

フリーボディーが取れました。

 

 

 

s-_DSC2870

工具を使って古いベアリングを引き抜こうとすると、、

 

まだ何もしていないのにポロッと取れてしまいました。

傷んでガタになっていたんでしょう。

 

 

 

s-_DSC2871

ベアリングを外した状態

 

 

 

s-_DSC2869

外した前後輪分のパーツ

MAVICはハブの構造がシンプルでパーツ点数が少なくシンプルな構造でメンテナンス性に優れます。

 

 

 

s-_DSC2872

パーツを1つ1つ丁寧に掃除します。

 

 

 

s-_DSC2873

ハブ側も清掃

 

 

 

s-_DSC2874

新しいベアリングに交換

 

 

 

s-_DSC2875

このホイールは先ほどのID360ではなく従来の爪タイプのフリーボディー「FTS-L」

これには専用のオイルを使います。

 

 

 

s-_DSC2876

このタイプのハブは定期的に玉当たり調整が必要です。

 

 

 

s-_DSC2877

完成しました!

 

ベアリングはノーメンテで数年使えますが、時々錆びてないかチェックした方がいいでしょう。

ラチェット部分は半年~1年に一度必ずメンテナンスが必要です。

 

 

 

 

 

カンパニョーロ BORA ONE

 

s-_DSC2824

s-_DSC2862

 カンパニョーロのホイールは1~2年に一度の分解清掃がオススメです。

今回はその作業に合わせてベアリングのアップグレードも行いたいと思います。

 

 

 

s-_DSC2839

カンパのホイールはロックナットが硬くて毎回ヒヤッとします。

自分が組み立てる際は次回固着しないように工夫しています。

 

 

 

s-_DSC2837

フリーボディーを取り外し

定期的にメンテナンスさせていただいているので汚れは少なめ。

 

 

 

s-_DSC2840

ラチェット部分。

MAVICのFTS-Lと近い一般的な構造ですが爪は1つ多い3つ。

グリスが乾き気味で適切なメンテナンスのタイミングでした。

 

 

 

s-_DSC2842

外した前後輪分のパーツ

MAVICよりパーツが多いですが、その分防水性も若干高いです。

 

 

 

s-_DSC2843

パーツをピカピカに磨きます。

 

 

 

s-_DSC2845

ネジの溝まで掃除。

 

 

 

s-_DSC2844

掃除しにくいフリーボディーの溝も完璧!

通常はこのまま組み戻しておしまいです。

 

カンパニョーロやシマノのベアリングは「カップ&コーン式」で基本的には純正パーツしか使えません。

MAVICなどのシールドベアリング式と違い、1つのパーツを定期的に清掃し、長く使います。

そのため一度摩耗してしまうと性能は戻りません。(交換できる場合もあり)

その代わり、調整者のテクニックで性能を最大限引き出したり、グリスの種類などで耐久性や回転などを調整することが出来ます。

 

 

 

s-_DSC2851

今回はベアリングの純正アップグレード!

BORA ONEなどカンパ、フルクラムのミドルグレードはUSBというセラミックベアリングが入っています。

USBグレードでも他社のベアリングより良く回りますが、40万クラスのハイエンドホイールに搭載されるCULT(カルト)ベアリングは他に並ぶものがないくらい、驚異的なスムーズさです!!

まだCULTのすばらしさを体感していない方は是非お声がけください!

手で触るだけで違いは歴然!体感していただけます。

 

 

 

s-_DSC2847

ホイールに圧入されているカップを取り外し

 

 

 

s-_DSC2850

カップを外して掃除したハブ

 

 

 

s-_DSC2852

新しいベアリングを取り付け。

 

 

 

s-_DSC2853

入りました!

特別ブレンドのオイルを適量入れます。

 

 

 

s-_DSC2826

完成!!

 

カンパ・フルクラムのホイールは構造上リアが汚れやすいので、リアは年1回、フロントは1~2年に1回がメンテナンスの目安です。

また、ご相談いただければ、耐久性重視、回転重視など多少の調整をすることもできます。

 

CULTベアリングへのアップグレードによって最強の回転性能を手に入れました。

CULTの軽さは手で回してもびっくりするほどの違いがあります。ホイールはライド中、何千、何万回転もするので加速時やライド後半で違いが明確に出るはずです!

 

 

 

 

 

まとめ

 

ハブの構造は各社趣向を凝らして設計しているので違いを観察するとメーカーがどこに重点を置いているのかよくわかります。

それぞれの構造に合わせたメンテナンスが必要で、怠るとせっかくのホイールの性能がどんどん下がってしまうので定期的にメンテナンスしましょう。

 

ハブの分解は簡単そうに見えて超精密作業です。

僅かな砂でも混入すればむしろベアリングを痛めたり異音の原因になるので個人でのメンテナンスは推奨しません。

 

 

メーカーや構造ごとに必要なメンテナンスをまとめます。

ハブのメンテナンスには回転性能の「ベアリング」と駆動性能の「フリーボディー」があり、それぞれ必要です。

 

 

 

ベアリング

 

カップ&コーンタイプ

シマノ全モデル カンパ ゾンダ以上 フルクラム レーシング3以上 クロスバイク用ホイール など

 

メンテ内容

定期的な清掃・グリス交換。フリーボディー清掃込。

 

メンテ周期

カンパ・フルクラム 1~2年 後輪は年1回推奨

シマノ 3年前後

その他メーカー2~3年に1回

 

費用

¥10,560(前後セット)

 

 

 

カートリッジベアリングタイプ

MAVIC DT SWISS ボントレガー その他多くのメーカー

 

メンテ内容

傷んだら新品に交換。フリーボディー清掃込。

 

メンテ周期

3年前後・回転の悪さを感じた時

 

 費用

¥10,560+ベアリング代=約¥15,000~

 

 

 

フリーボディー

 

ランニングフェイスラチェットタイプ

MAVIC(2016以降上位モデル) DT SWISS・ボントレガー(ミドル以上) シマノR9200新デュラホイール

 

メンテ内容

ラチェットのみ清掃・グリスアップ

 

メンテ周期

半年に1回・ラチェット音が大きく感じたら

 

費用

¥2,640~

 

 

 

爪&歯車(従来タイプ)

ランニングフェイス以外のほとんどのホイール

 

メンテ内容

ラチェットのみ清掃・グリスアップ

構造によってメンテ不可の物やベアリングと同時にしかできないものもあり。

 

メンテ周期

モデルにより大きく異なる

MAVIC FTS-L 半年に1回

DAHON K3 3~6か月に1回

カンパ ラチェットのみの清掃不可。ベアリングと同時に年1回

シマノなど 分解清掃不可。基本的にメンテフリー

その他メーカーは1~2年に1回以上目安

 

 

ラチェットのメンテナンスは音でも判断できます。

MAVICのラチェット音です。メンテナンスの前後でカラカラ音が全然違いますよね!

音が大きく感じたらメンテナンス時期です。

 

 

ホイールのメンテナンスは意外と頻繁に必要です。

5年以上ノーメンテは要注意!!

 

お持ちいただければ、状態から必要なメンテナンスをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください!!

 

 

 

ベアリングについてもっと詳しくはコチラ

 

手遅れになった!?ホイールのメンテナンスはコチラ

 

 


SRバナー横長細

ワイズロード松山店主催 サイクリングイベント「サンデーライド」

!!毎週日曜開催中!!


カスタム・修理事例 ライド記録・コース紹介

じっくり読んでください♪ 

IMG_7108 (2)

⇧カスタム記事バックナンバー 最終更新12/7⇧

松山店の新鮮な情報はインスタ/X(旧ツイッター)でチェック!
↓のアイコンよりフォローお願いします!


Twitter_Logo_Blue FB-fLogo-Blue-broadcast-2 d_300x


ワイズロード・ズイフターズ
メンバー募集中!

Y’sRoad Zwifters Banner4

誰でも入れるZwiftを楽しむためのコミュニティ!
入会無料!入会特典ポイント進呈!ライドイベントを定期的に開催中!一緒にインドアサイクリングを楽しみましょう♪
詳しくはバナークリックかこちらから。

blog_loan


シクロワイアード_レコメンドショップバナー