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【AGILEST】新基準タイヤは旧規格ホイールで使えるか!【インプレ】
by: 久保

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 こんにちは松山店 久保です

 

 

 

表題の「新基準タイヤは旧規格ホイールで使えるか?」ですが、長くなるのでまずは結論から申し上げると

使えるが性能を完全に引き出すことは難しい

というのが個人的な感想になります。

( 以降も含めインプレ内容に関しては私個人の感想/使用感になります)

 

 

 

 

 

 

 今回ご紹介するのはコチラ

 

 

 PANARACER
AGILEST LIGHT

 

商品のHPでもシンプルに一言「鬼軽」と表記されるほどの軽さ

PANARACER ( パナレーサー ) クリンチャー AGILEST LIGHT ( アジリスト ライト ) ブラック/ブラック 700X25C

 ¥6,820-(税込) 

 

サイズ 23/25C
カラー 黒

 

メーカー表記で25Cで170gという驚くほどの軽さ!
1gでも軽量化したい方、ヒルクライムで少しでもラクになりたい方にはそそられる一品ではないでしょうか。

 

自分の購入分の実測値が

159g 155g

 

 

155g&159g!!
表記の170gでも軽いのにさらに10g以上下回る驚きの軽さです。

 

 

 

 軽量でも耐パンク性は捨てたくない

「Tough & Flex Super Belt」
軽量タイヤでは省かれがちな耐パンクベルトもちゃんと搭載されおり新素材の採用により、従来の「ProTite」テクノロジーを上回る耐パンク性と軽量性のバランスを実現しています。

 

同社の前軽量モデル「GILLAR」の開発コンセプトが「安心して使える超軽量タイヤを開発しよう」というコンセプト。
HPを見る限りはその設計思想は引きつがれているようですし、改良型のパンクベルトが採用されているあたりは更に性能向上しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

高グリップなのに転がり抵抗低減

 タイヤの性能に大きく影響するコンパウンドは新型にアップデートされZSG AGILE Compoundへ
高いグリップ力を維持したまま12%の転がり抵抗の低減を果たしました。

 

 以前のモデルは超軽量タイヤらしく純粋なヒルクライムでは抜群の性能だったのですが、荒れた路面や高速域になると若干操作がナーバスになる印象でした。

ヒルクライムスポット

約 7km 平均斜度5~6%の峠
田植えの準備でしょうか、水を引き込み始めているところでした。

 

 今回トータルで約150kmほど乗った感じではグリップはかなり改善されている印象で、路上のマンホールやグレーチングなどにのるとゴムを擦った時に鳴る「キュッ」という音が聞こえたり、コーナーで倒し込んだ際もゴムの「ねばり」のような挙動を感じることができました。

 

ウェット時のグリップは雨天走行がなかった為評価できず。

 

 

この峠の下りには速度が出る状態で衝撃の掛かる橋の継ぎ目を通過する場所があるのですが、突き上げ感はあるもののグリップを失ってヒヤヒヤするような感じはありませんでした。 
乗り始めは恐る恐る速度も抑えめでしたが、帰り道にはほぼ普段通りの速度で乗る事ができました。

 

 

試乗中のとまどい???

今回のインプレ時に一番難しかったのが突き上げ感の強さ。
使い始めでベストな空気圧が分からない為普段の空気圧に近い値から調整していったのですが、かなり突き上げ感があり空気圧は結構下げて運用しています。

 

最初は単純にタイヤ自体の硬さがあがったのかと思いましたが、どうにも実際の空気圧と自分のイメージしている乗り心地や走行感が合いません。

 

「コーナーで粘るようにタイヤは喰いつく」
「段差への侵入や路面の凹凸で自分の想像より大きく弾かれる」
「転がり抵抗は前作より良好」
「乗り心地は可もなく不可もなく」

 

なんともつかみどころのない話で評価にこまってしまいました。

 

 

 

 いったん、ホイールの規格的なお話

最近のホイールは内幅がかなり広くなり今では19ミリを超える物も珍しくありません。
シマノの新型ホイールもデュラ/アルテとも内幅21ミリで、最近ラインナップに加わる新モデルは19ミリ以下の物はどんどん少なくなっています。

 

今回使用しているホイールは旧ETRTO時代の物で内幅15ミリ、23~25ミリ幅のタイヤがスタンダードだった頃の物になります。

 

 

タイヤの規格

新ETRTO規格は2020年に規格の改定、実際に商品が出そろってきたのは2021年以降でしょうか。

旧ETRTOはリム内幅15ミリ基準で
新ETRTOはリム内幅19ミリ基準で作られています
もちろん今回使用したAGILEST LIGHT 25cは新ETRTOに対応。

 

リム内幅の変化によってタイヤの使用時の幅も変化します、ざっくりですがリム内幅が4ミリ変わるとタイヤの幅は約2ミリ変わることになります。
(商品ごとの違いや個体差によっても変わります)

 

(旧ETRTO基準の)内幅15ミリのホイールに新ETRTO基準のタイヤを装着すると、メーカー想定よりタイヤ幅が減少します。

 

 

徐々にですが評価が難しかった理由が見えてきました。

 

 

 想定より狭いリム幅により旧ETRTOタイヤより新ETRTOタイヤの使用時の幅は減少します。

リム幅15ミリに旧ETRTOタイヤ→表記通りの幅
リム幅15ミリに新ETRTOタイヤ→表記サイズより減少した幅

幅が減ればタイヤの内側に蓄えれる空気の量は減り、クッション性も減少することが想像されます。
(他の要素もあると思います)

 

 

購入前にメーカー担当者様に確認をとった時に「想定される性能が発揮できない可能性があります」と言われていたのを思い出します。

 

 

あらためて、新基準タイヤは旧規格ホイールで使えるか?

基準となるリム幅の違いによりメーカー想定外の状況に置かれたタイヤ。
確実にマイナス方向への振れ幅ですがそれでもヒルクライム用タイヤとしては十分に満足の行く性能でした。

 

ただ、リム幅の広いホイールで使用できたなら
もっと突き上げ感も少なく転がりやグリップも良かったのではないかという結論にいったん落ち着きました。

 

使用できないわけではありませんが元々持っている100%の性能を引き出すことが難しいという、少しもったいない状況になってしまいます。

 

 

表題の結論

評価のプロでもありませんし、自腹購入のあくまでいちライダーの短期間での評価にはなりますが

 使えるが性能を完全に引き出すことは難しい

 

という結論になります。

 

 

 

劣化などを除けば旧型のホイールだから使用できないわけではありません。
ただ規格の改定などが起こればどんどん使いにくい状況になっていくことは間違いないでしょう。

 

今回は自分の中での考え方を変える意味で有意義だったと思います。
最近は色々と新しい商品を調べております。 

 

今回はここまでとさせていただきます。

 

 

 

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