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意外と知らない人も多い!?ヘルメットにもある「サイズ展開」の話。
by: スズキ

KABUTO ヘルメット

早いもので、令和4年ももう一月半が経とうとしています。まだまだ寒いですが、来たるべき春を見越してスポーツサイクル生活を始めようという方も多いことと思います。特に昨今はコロなんとかの影響で自転車が全然ないということが広く知れ渡っているようで、春になってからでは遅いとばかりにお隣の名古屋クロスバイク館も連日賑わっております。

さてそんな時、自転車と一緒に揃えなきゃいけないモノはあれこれありますが、中でもまず手に入れてほしいのがヘルメットです。名古屋市では昨年10月から自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務とされておりますし、何よりも転倒時の重大な怪我等から脳ミソをしっかり守るという意味で必需品と言えます。

ヘルメット、どう選べばよい?

もちろん、選ぶ基準は人によって様々。見た目ももちろんだし、機能で選ぶこともあるだろうし、やはりお値段も大事なポイントです。そもそもお値段の高いヘルメットと安いの、どこが違うの?というのも気になるところ。そりゃ違いは多々ありますが、その中でも意外と知られていない点について今日は解説しようと思います。

実はサイズ展開がある!

知ってる人からしたら何を当たり前のことをという内容なんですが、「ヘルメットにもサイズがあるの!?」とおっしゃる方が多いのもまた事実。このサイズ展開がモデルによって異なるのがまたミソで、ご自身にピッタリのモノを選ぶうえで重要なファクターとなるのです。

そのあたりを当店のベストセラーヘルメットブランドであるKabuto(from Japan)の各モデルを例にとって見てみましょう。

RECT

KABUTO RECT

まずはこちら。リーズナブルなプライスで入門に最適なモデル、RECT[¥8,580(税込)]です。税込でも1万円でだいぶおつりがくる価格設定ながらスマートなフォルムで老若男女幅広い層から人気のヘルメットですが…

KABUTO RECT

こちら、なんとワンサイズです。M/Lとの表記がありますが、これ以外のサイズ展開がありません。ちなみにM/Lというのは、「M〜L」というほどのニュアンスなので、実質これでかなりの人をカバーできるサイズ感であるというのも確かですが、これで大きすぎたり小さすぎたりした場合にはこのモデル自体あきらめざるをえないということでもあるのです。

でも、ちょっと待って?

頭が大きいのは物理的に入らないから仕方ないけど、小さいのは何とかなるのでは?

KABUTO RECT

確かに、一般的なヘルメットはこのようなアジャスターを備えており、これでフィット感を調整するようになっています。しかしこれを目一杯まで締め込まないとホールドできないというのは既にサイズが合ってなく、危険を伴うこともあるかも知れません。逆にアジャスターが全開でもよろしくありません。しめる方、ゆるむ方のどちらにもある程度のゆとりがあってほしいのです。

よしんばアジャスターをぎゅんぎゅんに締めてかぶれたとしても、頭に対してでっかいヘルメットを無理してかぶっていることになるので、誤解を恐れずに言うならば「カッコ悪い」ということになります。

ヘルメットをかぶらない、かぶりたくない人の理由として最も多いのは「カッコ悪い」ということ(私調べ)らしいので、安く済ませたいからと言ってサイズが合わないヘルメットを頭に乗っけているのは本末転倒と言えます。

コストダウンのため

ワンサイズ展開の理由は、たとえば「ビギナーさんが迷わずに済むように」などいろいろあるかもしれません(憶測)。しかし一番は「型数を抑えることによるコストダウン」これに尽きるでしょう。つまりサイズを1個しか作らないことによって、幅広い皆様が手に取りやすいリーズナブルな価格を実現しているというわけです。

逆に言うと、価格が高いモデルほどサイズ展開が豊富になり、いろんな方にピッタリのモノが選びやすくなる傾向があるのです(あくまで傾向。この限りではないものも、多々あります)。

たとえばRECTからワングレード上げると…

REZZA-2

KABUTO REZZA-2

RECTと人気を二分するエントリー向けヘルメット、REZZA-2[¥10,780(税込)]です。

KABUTO REZZA-2

RECTと並べてみました。この写真だけだとおんなじようなモノに見えるかもしれませんが

KABUTO REZZA-2

こちらはXL/XXLサイズがラインナップされているのです!つまりM/L及びXL/XXLの2サイズ展開で、RECTのワンサイズだと小さすぎてかぶれない、という方も受け入れることができるわけです。逆に「M/Lでも大きい」という頭の小さい方はこれでも厳しい、ということになります。

ではVITTなら?

KABUTO VITT

もうワングレード上…とひとくちに片付けていいもんでもないですが、便宜上そういうことにしておきます。ミドルグレードヘルメットVITT[¥16,500(税込)]です。これなら、

KABUTO VITTKABUTO VITTKABUTO VITT

S/M、L、XL/XXLの3サイズ展開。ここまでくるとますますぴったりのモノが見つけやすいような気がしてきますよね。

参考までにトップグレードだとこうなります

KABUTO IZANAGI

正真正銘、押しも押されぬトップグレード!IZANAGIでございます。¥38,500(税込)もしますが、日本における自転車用ヘルメットのパイオニアメーカーであるKabutoさんが、求められる全てのファクターをほぼ全部乗せして作り上げた究極の逸品。そのお値段も納得の機能性です。

しかし今はサイズ展開の話をしていますので、そこはどうかというと

KABUTO IZANAGIKABUTO IZANAGI

KABUTO IZANAGIkabuto IZANAGI

なんと怒濤の4サイズ展開!頭周がだいたい55cm前後の方から63cm前後の方まで(メーカー資料による)幅広くカバーできるようです。

試着はマスト!

さて、ここまでで「ヘルメットのグレードが上がるほどサイズ展開が細かく、ぴったりのモノが見つかる可能性が高い」ということは何となくおわかり頂けたかと思います。しかしながらこれはあくまで数字の上での話であって、「頭のカタチがどうのこうの」というところまでは含んでおりません。私も長いこと接客をやっておりますと「決して頭が大きいわけではないのに、形状のためにジャストサイズでかぶると痛みが出る」という方も一定数いらっしゃいます。もちろんモデルが変われば、サイズ展開のみならずかぶり心地的な部分もだいぶ変わってきますので、やはり試着が肝心です。

kABUTO ヘルメット

当店では基本的にすべてのヘルメットを実際にお試し頂くことが可能です。気になるモデルがあればどんどんご試着頂いて、ご不明な点等はなんでもスタッフまでお尋ねください!

最後に…

これは私の考えにすぎないので聞き流す程度で結構ですが、ウェア類については季節やその日の気分によってアレを着たりコレを着たりということがありますが、ヘルメットに関しては基本的にいつもどんな時も同じものをかぶります。複数のヘルメットを持っていて、「今日は登りだから軽いやつ、明日は平坦だから空力特性の優れたやつ」などというようにとっかえひっかえする人はよっぽど少数派でしょう。だからこそ妥協なく、気に入ったモノを手にして頂きたいのです。

あなたにぴったりのヘルメット探し、我々スタッフが全力でお手伝い致します!ワイズロード名古屋ウェア館へぜひご来店ください!