deuterの定番バックパックは果たしてどう変わった?RACEの新旧モデルを徹底比較!
by: スズキ

DEUTER RACE 8

サイクリング用バックパック界隈において、問答無用のベストセラーといえばご存知deuterRACEシリーズ。満を持してリニューアル、というのは既報の通りですが、具体的にどこがどう変わったのか?というのを本日は詳しく見ていきたいと思います。長いです。

不動の人気モデルがリニューアル!

DEUTER RACE 8

deuter
RACE(8L)

[左: 新型 /右: 旧型]

今回はシリーズの中でも最もベーシックな8Lのモデルをピックアップして比較していますが、他のモデルもだいたい同じようなアップデートが施されていると思ってもらってほぼ差し支えないです。

ちなみに上の画像のカラーは新型がディープシー/ジェード、旧型がアジュール/ラピスです。ディープシー、いいですね。海神たちのカルナバルですよね(わかる人だけわかってください)。

デザイン面

で、どこが変わったのか。まずはデザイン面です。カラーリングが全体的にナチュラルな古色蒼然とした感じになったのはご覧の通りです。

ブランドロゴの位置、と色。

DEUTER RACE 8

旧型はこのようにセンターにドーンとロゴがプリントされていましたが、

DEUTER RACE 8

新型はちょっと横にオフセットしています。はじめ品出ししてる時バッグが歪んでるのかと思いました笑

DEUTER RACE 8

しかもボディにたいしてほぼ同色の、トーン・オン・トーンで実に控えめ。ロゴが悪目立ちするとスポーツスポーツした印象になるので、タウンユースにはこれくらいの方が実は使いやすいのでは。ただしこれはボディカラーによりまして、なかには旧型とおなじくギンギラギンに主張の強い色のやつもあります。スポーツ感を前面に押し出したいのか否かでボディカラーを選びましょう。

なおモデル名のプリントも

DEUTER RACE 8

こんな感じのやつから

DEUTER RACE 8

これまた控えめになりました。

リフレクターも。

DEUTER RACE 8

旧型ではデザインの一部としてくの字型にデカデカとリフレクターが2列あしらわれていますが、

DEUTER RACE 8

新型はこんな感じ。どっちにしてもビッカビカに光を反射しまくるので安全面には問題なしです。

機能面

お次は機能面。とはいうものの、機能とデザインは密接に関連している(バウハウスてき理念)ので、一概に区分はできませんが…たとえばこんな感じです。

ジッパーのタブ部分。

IMG_9981

旧型はこのように平たいタブになっていますが、

IMG_9982

新型はご覧の通りヒモです。これにより、劣化時などの交換が容易になるんじゃないかなーなどと予測を立ててみたり。ただし旧型に見られる、タブ同士をくっつけておくスナップボタンのようなモノは廃止されていますので、その点はちょっと旧型に分があるかも。

DEUTER RACE 8

ヘルメットホルダー(別売)を引っかけるループ部分も、

DEUTER RACE 8

ご覧の通り同様の変更が加えられています。

テールライト用ループがない!?

DEUTER RACE 8

旧型のこの部分、市販のテールライトを取り付けられるループなんですが、

DEUTER RACE 8

これがバッサリ排除されています。これは人によっては困る仕様変更かもしれません。が、先ほどもご紹介したとおりビッカビカに光るリフレクターを備えていますから、もうテールライトいらなくね?ってなったんでしょうね、deuterの人が。

実際リフレクターの位置が変更になったのも、前傾姿勢をとっても視認性を確保するためなんだと思いますし。

サブポケットが…?

DEUTER RACE 8

こちらをご覧ください。これは新旧両モデルを真上から見た図ですが、旧型(青い方)にはメイン荷室にアクセスするジッパーの他に、小さいサブポケットがついています。財布などすぐ取り出したいモノを収納するには大変便利なのですが、見ての通り新型にはありません。

しかしご安心ください。トップ部分にない、というだけで

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ちゃんとあります。右下部分に引っ越ししてます。ここにあることによってバックパックを背負った状態でもサブポケットにアクセスできます。実際に私も背負って確認してみたんですがイケました。まあ右肩を痛めているのでギリでしたが。

ハイドレーションホールの位置

ここまでくるともはや間違い探しの域ですが、

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旧型はこのように左サイドにハイドレーションホースの出口がありますが、

DEUTER RACE 8

新型はこのようにトップの中央に移動しています。なぜか画像は天地逆になってしまいましたが。これに関してはもうどっちがどうということはないと思います。バッグの持つハイドレーション機能をガッツリ活用するユーザーはおそらく少数派でしょうしね。

内部はだいたい同じ

DEUTER RACE 8

中はご覧の通りでほとんど変更ありません。新型にはオレンジ色のベルクロテープが追加されています。おそらくはハイドレーションホールが中央に来たので、そのホースを固定する用ですが、この際どのように使って頂いてもよいかと。

なお写真ではわかりにくいですが、旧型はサブポケットの袋があるので、人によっては若干邪魔に感じるかもしれません。

変わってないところもあります。

DEUTER RACE 8

当たり前ですが、背面のAIRSTRIPESシステムは健在。というかここを変更しちゃったらそれはもうRACEシリーズとは呼べませんね。

DEUTER RACE 8

レインカバーを標準装備している点も変わりなく、ポケットの位置もほぼ変更ありません。

重量も…

目には見えないけど皆さん気になる部分、重さ。これはメーカー公表値では旧型530g、新型540gと若干重くなったことになっているのですが、実測値は513g/514gでほとんど同じでした。というか公表値にしたところで、10gの差など到底体感できるものではありません。

何が言いたいのかというと「依然として十分軽い」です。

気になるお値段

旧型¥9,900(税込)に対し、新型は¥13,200(税込)と、本体価格にして実に3,000円の値上がり。おおう…これは結構インパクトのある変化だぞ。しかしながら何もかも値上がりしているご時世、こればっかりはどうにもなりません。いつまでも戦争やってるやつが悪い。

それでも今でしたら、色によってはまだ旧型もお買い求め頂けますので、値段に難があると感じたらそちらを選ぶのも一つの手ですね。

いかがでしょうか

deuter RACE

今回はRACE 8を例にとって徹底比較してみたわけですが、おなじくRACE 12や、RACE AIR 10 / 14+3といったバリエーションも合わせて入荷しております。

長々と書かせて頂きましたが、あとは店頭で皆様自身の目で検分して頂ければと思います!DEUTER RACE 8