日本最大級のスポーツサイクル専門店!圧倒的在庫量!中京地区のウェア専門館!
ワイズロード名古屋ウェア館 Y'sRoad nagoya-wearkan
2024/11/18 19:46
スポーツバイクデモ2024の前日、ワイズロードスタッフ向けの大試乗会に参加してきた名古屋ウェア館の尾林です。
天候が不安定な中、準備を頑張っていただき、最新のスポーツサイクルに試乗させていただける貴重な機会を作っていただいた、メーカー関係者・当社スタッフの皆様。
ありがとうございました!
改めて、私の自己紹介をさせていただくと、2020年にブルベでSRメダル(200・300・400・600kmを一年間で完走認定を受けると購入の権利が得られる)を獲得したことがあり、普段は風雨に負けずに自転車通勤を続け、休日はZwiftや近場のヒルクライムへと出掛ける、クライマー気質のブルベライダーでございます。
近年は、子供が小さいこともあってブルベは休止中ではございますが、来年から300kmぐらいまでは復帰しようかと思っております。
さて、そんな私が今回の試乗会で探したのは、AR中部(愛知県瀬戸市の道の駅を発着とするブルベを企画してくれている団体)(山岳ブルベと呼ばれるほど、獲得標高の高いコースを設定することで人気?です)のブルベに乗っていきたくなる最新のロードバイク!
ということで、TREKのMADONE、BIANCHIのSPECIALISSIMA、PINARELLOのDOGMA F、ANCHOR(BRIDGESTONE)のRE8、COLNAGOのV4などを乗り比べた結果!?
TREK
MADONE SLR9 AXS GEN8
¥2,000,000(税込)
最速モデル(エアロ)のMADONEと軽量モデルのEMONDAが統合され、第8世代として今年発表された新型MADONE!
私の様なクライマー気質の方には、EMONDA終了のお知らせはショッキングではございましたが、過去にEMONDA S⇒EMONDA SLRと乗り継いできた長年のTREKユーザー(現在はBIANCHI)として、大いなる期待と軽量モデルではないことの不安を抱えながら試乗させていただきました!
詳しいスペックなどは、発表が2024年6月28日と4か月半も前だったのもあって、すでにご存じの方や他の人のブログなどでご紹介されてることも多いでしょうから、私が注目したのはEMONDAを統合したと言えるだけの軽量性はあるのか!?というところです。
フレームセットの重量は、今までTREKが最上位モデルに採用してきた800シリーズのOCLVカーボンから進化させた900シリーズになったことや、さらに緻密にこだわり抜いた結果、MADONEの先代よりも320gもの軽量化に成功しており、ML (56cm)サイズでフレーム796g/フォーク350gと、エアロ性能に優れたDiscブレーキモデルとしては抜群の軽量さ!
私が現在愛車としている軽量モデルでもフレーム/フォーク重量が公式で750g/370g(サイズ不明)なので、ほぼ変わらないと言えます!
これなら、軽量モデル好きの私でも納得せざるを得ない!
その軽さを持って、このボトルとのトータルでのエアロ効果!
TREKのオリジナリティさ溢れるISO FLOWによるエアロと快適性(振動吸収性)の両立!
トップモデルだと各社の常識ともなってきている一体型エアロハンドルによる、エアロ効果と軽量性!
サドルも軽量性と快適性に貢献!
といった感じで、トータルセッティングによって、最上位モデルでは完成車重量7kgと、最上級のオールラウンドバイクとして作り上げられました!
ちなみに、私はトップチューブとシートステーが繋がっているデザインが大好きマンなので、カーボンだからこそ出せるこの芸術的な造形にとても惚れ惚れしてしまいます♡
趣味の世界なので、こういった個人的な好みも大事ですよね♪
前述したように、軽量性では数値的にトップクラスなだけあって、ゼロ加速の反応の良さは抜群!
コースが180°ターンを繋いだほぼ直線コースなだけに、加速・巡行・減速の繰り返しなのですが、そのどれもが気持ちいい!!
高剛性なだけでは踏み切れず、軽いだけでは反応が鈍い。
軽くて硬いからこそ、ヒルクライムやレースでの加速時のクイックさが生まれますので、シッティングでの登りでの加速はきっと気持ちよく伸びてくれることでしょう♪
そして、軽いからこそスタートが楽なので、ブルベでの鬼門!街中の信号峠(信号につかまってばかりで進まない区間)での体力消耗を抑えることが出来ます!
巡行性能もエアロ効果の高さか、回すだけで進む!
30km/h巡行なら体重比3倍ちょっと(180w)ぐらいで維持できてしまうので、ブルベでの平坦区間をより楽にさせてくれます!
さらに、乗り心地がとんでもなくイイ!
走行ラインも特に気にせず、大きな段差にさえ気を付けておけば、快適に乗り続けることが出来るぐらい、地面からの微振動を減らしてくれていたので、疲れ切って判断力の低下するブルベ後半でも安心してペースを維持できそうです♪
ダンシング時では、上半身を使った力強いペダリングでの加速が良く、トップスピードも出せそうな雰囲気がございましたが、そこまで広い試乗コースではないのと、ブルベでは必要の無い要素なので本気では試してないです。
とはいえ、エアロモデルの中でも車体は振りやすかったので、ここもEMONDAを統合した軽量性とハンドリングが要因となっているのかも知れません。
ただ、エアロモデルの中では振りやすかったのであって、EMONDA(私のは6年前)に比べると直進安定性が高くて休むダンシングがしづらそうでした。
これは、平坦区間での快適性とのトレードオフなので、仕方のないところですが。
単体性能としては、トップモデルだけあってどれも最上級!というのが当然ともいえますが、じゃあブルベで乗っていきたくなる要因は?といいますと、全てにおいて楽だったところです!
これは感覚的なところなので、結局は個人差(好み)があるのかもしれませんが、頑張れば速いのは当然として、巡行での評価の時に書いた、回すだけで進む感覚です。
私のFTPは現在4.2倍(約230w)で、気合いを入れずに淡々と疲労を感じずに走れる程度が180wぐらいなので、そのパワーで30km/h巡行維持は、とても魅力的!
レーシングバイクとなると、上半身も使ったペダリングの時によく進む感覚があるけど、脚で回しているだけだと気持ちよく走らせれないというか、硬さを感じることがあります。
『もっと踏めよ!もっと回せよ!』といった感じで自転車が訴えてくるような、踏みたくなる・踏まなきゃいけないような感覚です。
しかし、このMADONEはテキトーに乗っても速いんですよ(笑)
なので、試乗した多くのサイクリストが『速い』と感じることが出来るんでしょうね♪
今回は、私の身長的に最上位モデルのSLRしか試せませんでしたが、乗り心地の良さや巡航性能はMADONE SLにも受け継がれているはずですので、最上級の軽量性や高剛性差を求めないのであれば、グレードを落としたとしてもきっと気持ちよくサイクリングを楽しめるはずですので、私がブルベに選ぶ車体は新型MADONE Gen8であり、皆様にオススメするとしたら、性能と価格のバランスが取れた、
MADONE SL5 GEN8
¥449,000(税込)
です!