２０１６王滝参戦記【MTB】目覚めろ自分！！【セルフディスカバリー】 王滝は自分との戦いじゃいっ！！
by: 篠田

 

 

みなさん、こんにちわ。

ワイズロード名古屋本館

シリアスレーサー（自称）マサ☆篠田です。

 

 

いや〜

２０１６　春　

セルフディスカバリーSDAクロスマウンテンバイク王滝１００キロ

行ってきました。

今回はですね、マジですごかったです

いろんな意味で。（笑）

 

“セルフディスカバリー”よろしく

人生と言う名の大海原を乗り越え

シリアスレーサーマサ☆篠田　

たくましく成長した気分にございます。

 

その模様をお届けいたします。

今回は長編になりますので最後までお付き合い下さいませ。

 

まず前日入りした我々は受付を済まし

毎年カラーがいぶし銀なSDA王滝TシャツをGET！！

このTシャツを楽しみにしている方も多いはず

どうですか？この色？？

ガチャ◯ンカラーとでも言いましょうか？

 

 

 

歴代の王滝Tシャツ（ダートマスター安川氏の私物です）

なんとも言えない気持ちにさせてくれます。

 

 

ブースを回りお祭り気分を味わいます。

大一番を明日に控えテンションアゲアゲで

財布のひもが緩くなってしまうのは私だけでしょうか？？

 

 

 

IRCさんや、SCOTTJAPANさん等々

いつもお世話になってます！！

 

祭りの楽しみと言えば食べ物の出店

スパゲッティ、サンドウィッチをパクつきます。

 

 

明日のためにコンディション調整

軽く自転車に乗り、王滝村の自然を楽しみます。

 

 

 

秘湯？

王滝の湯にて身も心も清めます。

ここに行くまでに数キロの坂を登るのですが

思った以上に汗を掻いてしまったので

温泉が非常に気持ちよかったです。

お風呂上がりのOJ（オレンジジュース）がまたうまい！！（笑）

 

 

そしてこの日は早めの就寝

明日に控えます。

・

・

・ 

午前３時起床

あたりはまだ真っ暗ですが

もそもそと動き始めます。

理由はスタート時の場所取り

外の気温８度？！さぶっ！！

 

 

レース開始まで約２時間

真っ暗です。（笑）

まだ自転車をスタート地点に並べる事は出来ないので

脇においてその刻を待ちます。

 

 

時間は午前４時２９分

カウントダウンが始まります。

３、２、１

４時３０分！！

一斉に場所取りが始まります。

ものの数秒、一瞬にしてスタート地点が

マウンテンバイクで埋まってしまいました。

 

 

ものすごい勢い！！

朝の４時３０分ですよっ？？

私の隣にいた外国人がこう言ってました。

OH〜マイガ〜

“クレイジージャパニーズピーポー”と。

全くもってその通りだと思いました。

 

さて

戦いの先を制した我々は車に戻り

朝食を食べトイレに行き、仕度を整えます。

 

 

今回持って行った補給色です。

CCDをもっと持って行けばよかったと

あとで後悔しました。

 

何事も経験だよ、世界の舞台で君を待つ！！

↑↑↑↑↑

天の声が聞こえたかどうかは定かではありません。

 

戦いの前に集中力を高めます。

完全に怪しい感じになってますが

集中を高めているのです。（笑）

 

 

スタートの刻が刻一刻と迫ってきます。

前回の王滝では６時間５３分でフィニッシュしてるので

今回はそのタイムを上回る、あわよくば５時間台を狙いたい！！

 

 

テンションMAX！

さあ、行くぜっ！！

３、２、１

スタートっ！！

 

始めは約５キロをパレード走行でトレイル入り口まで進んで行きます。

やってやるぜっ！！

熱いものが私の内側から

ふつふつと湧いてくるのであります。

 

トレイルに入った瞬間

違和感を覚えました。

なんか坂道、きつくね？？

そうなんです。春の王滝は秋の王滝よりも

登りがきつい！！

聞いてはいたのですが、約１５キロ続く登り

「ウォーっ！！」

ものすごい勢いで他のライダーに抜かされていきます。

 

「まてまて、焦るな」

「まだレースは始まったばかりじゃないか」

「ここはペースを乱さず、たんたんと行こうじゃないか」

↑↑↑↑↑

私の心の声です。

 

 

天候にも恵まれ、いい天気です。

暖かい？

いや

むしろ暑い！！

ものすごい勢いで汗が出てきます。

水分補給をしながらひたすら登って行きます。

 

３０キロ地点にさしかかったあたりでしょうか

あまりの暑さにボトル二本がほぼ空に

水分補給をしたいのですが、天然エイドステーション（自然のわき水）

もなく、第一チェックポイントまではあと数キロ。

 

なんか体に力が入らない？

ペダルが踏めない、回せない？

体が重いような気がする、ちょっと気持ちが悪い

なんかおかしいぞ？

 

やっとの思いで、第１チェックポイントまでたどり着き

水分など補給をし、息を整えて再出発。

だが

やっぱりペダルが踏めない、回せない

なんか頭痛もしてきたし

登り時に心拍が上がると吐き気がする。

これってもしかして、、、

熱中症！？？？

あかーんっ！！

 

私は今まで熱中症の経験がありません。

弱気の心がふっと顔をのぞかせた瞬間

テンションだだ下がり、これ以上ひどくなったらどうしよう

完走は出来るのか、明日の仕事はどうしよう

そもそも今日、レンタカー返しに行けるのか？

などとわけの分からない思考に陥ってしまいました。

 

第２チェックポイント約６０キロまでは

まだまだあります。

登りにさしかかるたびにペダルが踏めず

自転車を降りて押して登ります。

 

あまりのきつさに顔は下を向き、何度も立ち止まっては

息を整え、リタイアすることも頭の中によぎります。

 

心が折れそうになりながらも

いや

すでに折れていたのかもしれませんが

私の人生３６年間の集大成“我慢・忍耐”を

惜しむ事無くここで投入

一歩一歩確実に登って行きます。

 

やっとのことで第２チェックポイント

約６０キロ地点に辿り着きます。

熱中症はいっこうによくならず

その場にへたり込んでしまいました。

スポーツ羊羹を食べながら、スタッフの方々を見て

リタイアしようかな、、、

なんて思っていました。

 

ただ第３チェックポイントまでは

意外と近くて（近いのか？）ここから１０数キロしか離れていません。

我慢と忍耐の漢

その名も　どどんっ！！　←太い和太鼓の音

マサ☆篠田

決断します。

第３チェックポイントまで行ってみようと

 

体も足どりも重たいけれども

行こうじゃないか！

行けば分かるさ！

行くぞーっ！！

３、２、１

バカヤローっ！！

と心の中で叫び再び走り出すマサ☆篠田なのであります。

 

ただ案の定第３チェックポイントまでは

ペースが上がらないのでめちゃくちゃ時間がかかってしまいました。

ひたすらに曇りなき眼で前を見据え

地味に、しかし、確実に前に進んで行きます。

 

頭はぼーっとして、気分もふわーっとしていましたが

太陽のキラキラした光、美しい自然

家族、友達、恋人、自転車

今までの人生、これからの人生、世界、宇宙

そして自分。。。

なんだかすべてが素晴らしく愛しく思え、

セルフディスカバリーアドベンチャーの本質を

垣間見た、そんな気持ちでした。

 

スタートから約８時間

約７０キロ第３チェックポイントに辿り着きます。

もうタイムは関係ありません。

ここまできたら完走を目指すのみ！！

補給をとってあとは約３０キロ先にあるゴールを目指すのみ！！

力はほとんど残っていなかったのですが、気力を振り絞り

パートナーF-Siと共に走り出します。

 

 

美しい風景を写真に収めながら前に進んで行きます。

第３チェックポイントを通過して約３キロほど進んだあたりで

ふっと思いました。

あれ、さっき写真撮って携帯電話、どこに入れたかな？？

ジャージのポケット、リュックの中、探すけど見当たらない。

・

・

・

さっき写真撮った川縁に忘れとるやないかーいっ！！

（髭◯爵風に）

 

変な汗が出てきました。

この時点でスタートから約８時間ちょい

タイムは関係ない、完走さえすればと

さっきまでは思っていたのですが、

イレギュラーな出来事にテンパってしまい、

携帯電話をとりに戻るか、携帯電話を捨ててタイムを稼ぐか

などど訳の分からない思考に陥り

約５分ほど考えたあげく

いやいや携帯電話でしょ！！

となり引き返しました。（当たり前ですよね？）

 

案の定、川縁に私のアイフォーンを無事に発見し

極限状態のなかにひとときの安堵がありました。

 

安心感があったせいか、少しだけ元気が湧いてくるのを

感じました。ゴールまであと約３０キロ

駆け抜けてやるぜっ！！

そう意気込み登りでダンシングした瞬間

右足太ももがぴっきーんっ！？

足つったー！！！

そのまま横に立ち転げして

肘を擦りむいてしまう始末、とほほ、、、

 

しかし、この素晴らしき世界

数名の心優しきライダーが

「大丈夫ですかー？」

「自転車、横にずらしましょう」

「ゴールまであと少し、頑張りましょう！！」

と助けてくれました。

ううっ　←今にも泣きそうな瞳で

「かたじけないっ！かたじけないっ！」

となぜかサムライ風にお礼を言うマサ☆篠田がいました。

 

気を取り直して、再度ゴールを目指します。

慎重に確実に進んでいきます。

スタートから約９時間３０分

ゴールが見えてきました。

ああ、やったよ！

僕は、やったよ！

この世のものとは思えない、達成感、充実感、幸福感

 

セルフディスカバリーSDA王滝は

ただのマウンテンバイクレースにあらず、

これは人生、そう人生そのものだ。

ありがとう！

ありがとう！

今この瞬間が素晴らしすぎて

感謝の気持ちで満たされながら

無事にゴールラインを迎えるマサ☆篠田なのであります。

 

 

ワイズロードの仲間達が待っていてくれてました。

大幅に遅れてしまい、長い時間待たせてしまって

申し訳ない。

だけども、無事に完走する事ができました！！

ありがとう！！

ゴール直後の上記の写真から読み取るのは難しいけど

心の中ではそう思っておりました。

 

 

記録９時間３４分

前回の大会より大幅にタイムは遅くなりましたが、

記録より記憶

非常に印象深いレースになりました。

 

今年の秋王滝、もちろん参加します！！

こんなすばらしいレースはなかなか無い！！

みなさんもぜひ

マウンテンバイクを始めてみては いかがでしょうか？

新しい発見がありますよ！

そして最高におもしろい！！

 

長編ブログ最後までお付き合い頂きまして

ありがとうございます。

ワイズロード名古屋にて

みなさんのご来店、お待ちしております。

 

２０１６／５／２９

篠田将利