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ワイズロード名古屋本館 Y'sRoad nagoya Honkan
2022/02/18 20:06
皆様こんばんは。名古屋本館の谷です!
本日のブログではタイトルで書きました通り、当店でも人気のホイールメーカーMAVICについてMAVICマイスターであるワタクシ谷がお話ししていきたいと思います。
目次
創業は1889年ととても古く、現在の自転車が発明されたと言われる1885年から間もなくの創業で現在まで続いている歴史あるメーカーとなっております。
MAVICのホームページでヒストリーをご覧になって頂けますので、ご興味ある方は是非覗いてみて頂いても楽しいかと思います!
https://www.mavic.com/ja-jp/%E6%AD%B4%E5%8F%B2
ヒストリーをご覧になって頂くと『これまで色々な事業をやっていたんだな』という事を見る事ができますが、今回はその中でも特に自転車業界に大きな変革をもたらした2つのトピックをご紹介したいと思います!
現在ホイールを買おうと検討すると『~のメーカーの~というモデル』と選ぶかと思いますが、そういったホイールの選び方を可能とする完組みホイールという販売を開始したのはMAVICが初です!
(後の1996年に発売されたヘリウムというモデルが初の完組みホイールと言われております)
それまでのホイールはリム・ハブ・スポークといった各部品を自由に組み合わせる手組みというシステムでした。
それまでにもMTB用ではUSTというチューブレスの規格は1999年より存在していたのですが、ロードバイクのジャンルで登場したのはそれから18年も後になってからの事となります。
USTのロードチューブレスが発表されると、それまであまり普及が進まなかったチューブレスの規格が断然注目される事になります。
それではUSTチューブレスロードとは何なのか?このことについてお話を進めていきます。
『Universal System Tubeless(ユニバーサル・システム・チューブレス)』直訳すると一般的なチューブレスの制度とでも言いましょうか。
USTの発表以前にもロードバイク用のチューブレスの規格はあったのですが、あまり普及が進む事はありませんでした。。。
その大きな要因としまして『ホイールとタイヤをつくるのが別々のメーカー』という事が問題でして、どちらのメーカーもホイール・タイヤの規格である700cでモノをつくるのですが、工業製品には製品の公差(許容される差)という物が存在します。
ホイールメーカーはその公差の範囲内で大きいメーカーもあれば小さいメーカーも存在しますし、もちろん製品誤差というものもあります。でもタイヤメーカーはその大小どちらのホイールで使用されても、まず外れてはダメですし空気が漏れてもいけないので安パイな設計にならざるを得ません。
結果としてマッチングの良し悪しが発生してしまうという点がありました。その結果がビードが上がらないという事やそもそもハメづらいという問題を引き起こしてチューブレス=扱い辛いという評価となってしまっておりました。
MAVICが出した答えは『ホイールもタイヤも自社でつくる』というものです。
そもそもの問題となっていた製品公差の範囲を自社規格にてより厳密に管理することにより、結果としてクリンチャータイヤ並みに嵌めやすい、女性でも簡単に作業が出来るシステムを完成させることに成功したのです!
先ほども述べた嵌めやすさは初回の組み込みやすさだけでなく、出先でパンクをしてしまった時でも大きなメリットとなります。これまでのチューブレスがポンプチャージャーと呼ばれる、貯めこんだ空気を一気に解放するようなタイプの空気入れが必要でしたが、USTではハンドポンプでもしっかりビードが上がってくれるようになりました!
嵌めやすくなったからといって外れやすかったら安全に走行することが出来ません。ホイール・タイヤを同時に開発することにより、しっかり密着せせる事で『嵌めやすいけど外れにくい。外れにくいけど外しやすい』という相反する性能を同時に備えるシステムです!
どんなに優れたシステムでも結果が伴っていないと意味がありません。
次の項目でチューブレスのメリットについて触れたいと思います。
通常のチューブを入れて運用するクリンチャー規格で一番多いパンクの原因としまして、空気圧が規定圧より少ない状態で運用してしまっている場面で発生するリム打ちパンクというものがあります。
ですがチューブレスだと打ち付けてしまうチューブがそもそも入っていないので、リム打ちパンクが発生しない為クリンチャー以上により低圧での空気圧が可能となるのです!
チューブレス規格ではチューブが入っていない分、より多くの空気を入れられる為に乗り心地が良くなるのです!
また、前述したより低圧で運用出来る事も乗り心地の良くなる大きなポイントとなります。
クリンチャー規格で空気圧だけ下げてしまうと、抵抗が増えてしまって走りが重くなってしまうのは容易に想像できるかと思いますが、なぜチューブレスだと空気圧を下げても転がりが軽いのでしょうか?それは、タイヤとチューブとの摩擦が減るからです!
チューブレスというシステムはパンクのリスクを抑えつつ、乗り心地も良いのによく進むという規格となっております!
そして今回ご紹介させて頂いたMAVICというメーカーが、ロードバイクでのチューブレスをより身近な存在へとしてくれたのは間違いありません。
次回は今回ご紹介していたチューブレスという規格とチューブレスレディとの違いは?という事や、MAVICホイールの現行ラインナップについて等をご紹介していけたらと思いますのでよろしくお願い致します!
それではMAVICマイスター谷でした。