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【 #CANNONDALE 】軽量こそ正義。カーボンロードはいいぞ。【 SuperSix EVO 】
by: 入澤 司

みなさんこんにちは。名古屋本館のいりさわです。

タイヤを張り替えてリハビリライド中です。身体が走り方を忘れていて、肩と首が痛いです(笑)6キロの前半のマイバイクを乗りこなせていた身体のキレは取り戻すことができるでしょうか?

それにしても軽量ロードバイクは素晴らしいです。加速のキレ、ハンドリングのキレ。登りで、ダンシングでとっても効いてきます。忘れていた何かを思い出すかのように没頭できる車体です。カーボンロードはいいぞ。

さて、店内を見まわしたところそんな軽量カーボンロードがちらほら。早速紹介してみます。

CANNONDALE

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SuperSix EVO
Hi-MOD Disc Ultegra Di2

7キロ台の油圧電動シフト軽量カーボンフレーム

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このスーパーシックスエボ、ただのスーパーシックスエボではありません。

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HMのロゴ。ハイモッドという高弾性の強いカーボンを配合しています。そのおかげでノーマルのグレードと同じフレーム剛性を保ちつつ、軽量化に成功しています。実際に乗り比べると、同じ剛性と謳われていても別の自転車に感じるほど、軽快でカツンとくる気持ちいい反応は堪らないものがあります。そして、電動シフト。油圧ディスクブレーキのデメリットとして巨大化したブラケットというものがあります。ここにケーブルを巻き取る機械とフルードが仕込まれているわけですが、そのせいか重いのです。が、しかし、電動シフトの場合ケーブルを巻き取る機械が省略されます。

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この先端ですね。電動の場合STIは軽量でエアロ。ダンシングの振りの軽さに直結してきます。電動化のメリットはここにもあるということです。

硬そうだけど、しなやかなハンドル

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HollowGram SAVE SystemBar, Carbon このような名称のカーボンハンドルはねじれには強いですが、薄く扁平しているため、エアロ効果を高めつつも下からの突き上げに対して柔軟に動きます。高剛性カーボンバイクにありがちが固すぎて乗り心地が悪い!という問題を解決するための施策でもあります。カーボンは乗り心地も剛性の自由自在なのです。カーボンロードはいいぞ。

複雑な作りのリア三角

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シートステーは丸に使い形状。そして、チェーンステーは横方向に扁平した形状。下からの突き上げに対してチェーンステーは上に持ち上がります。路面の凸凹に追従するような動きをすると思ってください。これにより乗り心地の改善は勿論のこと路面からタイヤが離れにくくなるため、タイヤのグリップが抜けにくいのです。トラクションコントロールが自在に行われるので、スピード維持が楽です。

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なお、下から突き上げられたシートステーは、シートチューブを横から押します。シートチューブはBB付近で横に扁平しているため、くの字を描くように突き動かされます。三角形全体が柔軟に動きシステムとして稼働しているというカーボンならではの構造です。カーボンロードはいいぞ。

更に乗り心地を改善するシートポスト

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HollowGram 27 SL KNØT, Carbonという名称のカーボン製シートポスト。これはかまぼこのような形状をしていて、エアロ効果を高める作用があります。更にサドル付近では「つぶし」のような形状に変化していて、ここでも下からの突き上げに対して柔軟に動き乗り心地を改善します。軽量で硬いだけの自転車では、すぐに疲れてしまうのですがレース現場でも体力を残しゴールに向かうためこのような工夫がなされています。こういったフレーム以外の部分もカーボンならではの加工に対する柔軟性で複雑な形状に対応しています。カーボンロードはいいぞ。

走りの質を高めるカーボンホイール

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HollowGram 45 SL KNØT, Carbonという名称のキャノンデールオリジナルブランドのカーボンホイール。キャノンデールはシステムインテグレーション(SI)と呼ぶ完成車全体を一体的に一括で設計する方式を採用していますが、パーツ群をホログラムと命名しています。その中でもノットという風速の単位にあたる名前が与えられたパーツたちはエアロ効果が高め。

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45mmのリム高はknotの中でも真ん中の高さにあたるもので、軽量性とエアロ性能のバランスが取れたホイールです。

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 実はリム幅は21cと広め。ここに25cのタイヤを装着しています。広がったタイヤは空気量も多く、更に地面にしっかりと接地するため力の伝達も良好です。このフレームは30cまでのタイヤを許容するので、もっと安心感のあるタイヤをご希望の方は28や30などもご検討頂ける心強い仕様になっています。

 エアロ形状はカーボンならでは

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丸みのある翼断面形状のヘッドからトップチューブは角張った形状に。ダウンチューブはヘッドと同じく翼断面形状で成形。各所最適な形で設計制動できるのはカーボンならでは。金属フレームでは中々実現できない形状をカーボンなら割と簡単になしえることができます。そして、硬さやしなやかさ、重量まで自在にコントロールできるのもカーボンの強みです。価格こそ高額になってはしまいますが、最先端の技術が集まった車体です。素晴らしい走りを乗り手に提供します。是非、妥協のない一台で走り出してみましょう。カーボンロードはいいぞ。

最後に

 様々なうん蓄を話しておりますが、実は一番大事なのは第一印象です。前回はクロモリロードはいいぞおじさんが現れたと思いますが、自転車の良し悪しや感じ方は人それぞれ。ご自身の好みやセンスで一番良いと思われる物をお選びください。もちろん我々スタッフもお客様のお好みや使い方をお伺いしながら最適な一台をご提案致します。先ずはお気軽にご相談ください。

ご来店お待ちしております。