エアロロード・トライアスロンの殿堂 日本最大級トライアスロンショップ
2022/04/15 21:36
こんにちは、お茶の水店の木村です。
昨夏日本が誇るシマノから、満を持して発表された新型コンポーネントは前作から大幅な性能向上を遂げ、セミワイヤレス化を遂げました。当店でも多くのバラ完、載せ替えのご依頼をいただいております。
そんな新型コンポーネントに合わせて、最近のハイエンドモデルにとっては最早当たり前となりつつあるステム一体型ハンドルが発表されていたのをご存じでしょうか。
目次
幅:380,400,420
ステム長:105,115,125のラインナップがございます。
当店の在庫は380×115のものとなりますので、それ以外のサイズはお取り寄せでのご対応になります。
93,500円(税込)
シマノプロが出した一体型ハンドルというだけあってDi2、機械式を問わずにシマノ製コンポーネントに最適化された設計となっております。
STIレバーを取り付けるとハンドル上面とフラットになるように設計されているため、バーテープとブラケットカバーが重なって握りずらいなんてことも無くなります。また、上ハンドルの部分にはシリコンのグリップが付けられており、ヒルクライム中などに握ったときに滑りにくいように配慮されています。それに加えて、ハンドルの上面にバーテープが無くなり、フラットになることで空力性能の向上も図られています。
プロ選手をはじめとして、空力性能の悪化を嫌ってハンドル上部までバーテープを巻かないという方が増えてきているものの、やはりカーボンむき出しだと汗等でどうしても滑りやすいので、バーテープ無しでも滑りにくいというのはとても良さそうです。
当然、汚れてきた際には交換が可能です。
Di2対応STIの変速ボタン以外の場所で変速を可能にする便利なボタン、サテライトスイッチ。スプリント時にも変速できるようにドロップ部に巻いたり、上ハンドルを握った時にも変速できるようにステムの近くにつけたりなど、様々な位置に取り付けることが可能にするものですが、最近流行しているエアロハンドルや一体型ハンドルの多くには、ハンドル上部のエアロ形状から取り付けることが難しかったりしました。
シマノコンポーネントの性能を遺憾なく発揮できるよう作られたこのハンドル、自社製品を「エアロ形状の為に諦めてください」なんてことは言いませんでした。
↑の写真のゴム蓋を外すと、サテライトシフターを搭載することが可能な穴が現れます。VIBE EVOの人間工学に基づいたハンドル形状と合わさり、非常に変速が容易になっております。
ただでさえブラケット取付部がSTIとフラットになっていてブラケットを握りやすいのに、上ハンドルも握りやすくさらには一体型ハンドルの弱点でもあった変速ができないという点を克服しているあたりはさすがシマノといったところでしょうか。
ドロップ形状は流行のアナトミックシャロー。ドロップ部を握ってもブレーキレバーへのアクセスがしやすく、また握りやすいため多くの方から支持を得ている形状です。さらに、一体型ハンドルのデメリットであるハンドル角度の変更ができないという問題に関しては、±2°のスペーサーが付属しているため、調整が可能です。ハンドルの角度は人によって千差万別ですので、調整ができるというのは嬉しいですね。
ブラケット基部→下ハンドルにかけて5°広がっています。(画像だとわかりずらい)
スプリント時にもがきやすい形状になっているため、レース志向の方には嬉しいのではないでしょうか。
このように、ブラケット取り付け部をはじめとしてワイヤー・ケーブルの出入り口が非常に広くなっているため、機械式、Di2問わず対応可能です。加えて、ワイヤー・ケーブルの出入り口が複数設けられているので
・「ハンドルのみ内装」→例:GIANT TCRなど
・「ステムの中は通らないフル内装」→例:TREK EMONDA、MERIDA REACTOなど
・「ステムの中も通す完全フル内装」→例:FACTOR OSTRO, “ACR” “DCR”対応バイクなど
ほとんどのバイクに対応可能です。
シムが付属するため、1-1/4,1-1/8どちらのコラム径のバイクにも取付できます。
実はこのハンドル、発表される前から複数のプロチームがテストしていたそうなのですが、主にスプリンターから好評だったそうで、最近調子の良いヤコブセンなどをはじめとした複数の選手がフレーム純正品ではなくこちらのハンドルを選択するほどの性能を持っています。
メーカー公称重量は今回ご紹介している380×115で400gなので、軽量ハンドル&軽量ステムの組み合わせと比べると重くなってしまいますが、このハンドルはMETORONシリーズと同様に剛性を重視して開発されています。
実際に握ってみた感じですが、かなり硬いです。ライダーのパワーを逃がすことなくバイクへと伝えてくれそうな安心感があります。
このバナナみたいなの、なんだと思いますか?
なんとこれ、ドロップ部に付けるグリップなんです!これをつけることで完全にバーテープ無しで運用頂けるようになります。
↑後ろから見た図
画像からわかるほど、明らかに握りやすそうな形状です。それもそのはず、ハンドル本体と同様に人間工学に基づいて開発されています。
このグリップにもサテライトシフターが取り付け可能なのもGOOD。
いかがでしょうか。今から注文した場合、かなり納期がかかりますので(サイズによっては7月下旬なんてことも、、、)気になられている方はお早めにご相談ください。