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2022/11/16 12:06
こんにちは!お茶の水店、坂口です。
今回はクリートのセッティングが簡単かつ正確に行えるツール、ERGON TP1を購入して実際に使用してみましたので、そちらのレビューになります!
この製品はクリートを付けたシューズを穴に嵌め、メモリの付いたツール上で動かすことで前後、左右、角度の調整を簡単かつ正確に行うことができるツールになります。今回私が購入したのはSPD SLタイプ。ほかにもSPDやLOOK KeO、SPEEDPLAYに対応したツールも販売されています。このツールを私が買った理由は、新しく購入したシューズのクリート位置を割り出すためです。
今回ERGON TP1でセッティングするシューズは、シマノRC901T。購入したのは今年の1月頃になりますが、これまでなんとなくのクリート位置で使用していました。別にそれで違和感を感じたことはありませんでしたが、一度基本となる位置にセッティングしてみようと思ったわけです。
クリートの基本位置は、足の母指球と小指球、つまりは親指の出っ張りと小指の出っ張りの間といわれています。一昔前の自転車情報誌などですと母指球の真下と紹介されていましたが、最近はそこよりもう少し踵よりにしましょうという流れに変わりました。今回はこの基本位置を目指してセッティングしていきます。
まずはシューズを履き、その上から母指球と小指球の位置をシールでマーキングします。付属品で緑色のシールが付いてきますが、今回はカレンダーなどに貼る印用のシールを使ってみました。
そしたらシューズを脱ぎ、クリートを取り付け。この時、手で動かせる程度のトルクでかるーく締め上げ、ツールへシューズを装着します。結構硬いのでしっかり嵌まっているか、裏面からもチェックしましょう。
装着が完了したらいよいよセッティング開始。はじめに前後位置を調整していきます。マーキングしたシールの位置がそれぞれペダル軸となるクリートの中心から同じ距離になるようメモリを見ながら動かします。こうすることで、母指球と小指球のちょうど真ん中にクリートを持ってくることができるわけです。なお今回は丸い形のシールを使っているので、このように定規を当てながら調整しました。
前後位置の調整が完了したらQファクター、角度を調整し、裏からクリートを固定します。左右を同じ位置で合わせたい場合は、逆のシューズも同じように取り付けし、メモリと睨めっこしながら両方のシューズが同じ位置になるように調整しましょう。
以上でセッティング完了です。
TP1を使ってクリートを取り付けてみた結果、意外や意外、調整前とほぼほぼ同じ位置に収まりました!今まで何となーくで使っていたクリート位置がほとんど基本に近かったことを知れたのは良かったのですが、逆にこれ以上弄りようがないということも分かったので、嬉しいような悲しいような…笑
ただし懸念点もあります。それはシューズの形状差までは反映されないという点。ビンディングシューズのソールは横から見た時に比較的平らに近い物もあればハイヒールのように反りが強い物も。反りが強いと踵がより持ち上がる形になる為、反り具合によって母指球と小指球の位置がズレる恐れがあります。
私の場合はほぼドンピシャでしたが、やはり一発でベストな位置にセッティングすることは難しいでしょう。しかし、おおよその位置を割り出すことはできますので、クリートフィッティングの第一歩としてとてもオススメできるツールになります。
あとはこのメモリにマッキーなどで印を付けることで、現在のクリート位置を正確に記録することもできます。いまベストな位置に取付できていて、新品のクリートに交換する際に非常に役立ちますし、調整してみてやっぱ元の位置に戻そうと思った時の手助けにもなります。
製品名:ERGON TP1 SPD SL
対応クリート:SHIMANO SPD-SL
価格:¥4,180(税込)
いかがでしょうか。こちらの商品、店頭に在庫しておりませんが、代理店さんにはありますのでお取り寄せ自体は可能となっています。是非ご検討ください!