1,381

電動コンポーネント&DISCバイクを半年間使った男の感想(おまけでOSTROの感想、限定カラーのご紹介も…)
by: アサヒ

こんにちは。久末です。

今回はホビーライダーの私が半年間電動コンポーネント&DISCを使用した感想をお伝えしたいと思います。
この記事をご一読いただくと「自分に電動コンポ、DISCバイクは必要なのか?」「新車購入を検討中だが何を買えばいいか分からない」という方のお悩みが少し解消すると思います。
あくまで私個人の意見としてですが、ご参考にしていただけると幸いです。

それでは行きましょう。
IMG_4380

1 変化

まずは電動コンポとDISCブレーキを使用して変化した点をまとめます。

電動コンポ編

電動コンポは試乗車等で何度か使用していましたが所有するのは初めてでした。
所有する前は機械式の105を使用しており何の不自由もなく使用していました。
唯一気になる点としては10-25というかなり重めのギアを使っていたので山岳でギアが足りなくなるということでした。
総じて満足度を100点満点で採点すると80点くらいですかね。

変更後に一番驚いたのは変速性能。
ここは機械式と比較すると飛躍的に向上したと思います。
特にトルクを掛けている時の変速性能は圧倒的に電動コンポの方が上です。
またヒルクライム時の変速に関しても感動しました。
これは上述したトルクを掛けた時の変速にも被るところですが私はヒルクライム時にかなり細かくギアチェンジをしてケイデンスを一定にしながら登ることを意識しているのですが、それがとっても楽になりました。
細かいギアチェンジをしても変速のミスや誤作動は今まで一度も起きていませんし、ホントに「ストレスフリーだー」と感じる瞬間が多々あります。
私はSRAMを使用しているのですが使い方もシンプルでストレスがかかりません。
IMG_4164
フロントの変速も少し癖がありますがなれれば気になりません。
また変速のずれが起きることもありません。
機械式の場合ワイヤーで変速機を動かしているためワイヤーが伸びたりして調整が必要になる場面が今までありましたが電動コンポはそれがありません。
私の経験談として昨年の8月に1か月ほど地元を離れる機会がありその際に輪行して自転車を持って行ったのですがその期間に以前所有していたS3が不調になってしまいました。
主な不調内容としてはリアの変速不良でして結果的にアジャスターで調節して事なきを得たのですが全く知らない土地&限られた工具で不調に陥った時はとても不安になりました。
私は以前に変速不良の直し方をお店で教えてもらえたので大丈夫だったのですが、全く知識が無い状態でロングライド中に不良が起きた場合不安になりますよね。
電動コンポは充電さえしていれば変速も良い、ずれが起きることもない。
間違いなく今年のベストバイです。
ただ…

ここまではいい点にしか触れていませんが、弱点も存在します。
それは整備の難易度。
先ほど調整等がいらないと申し上げましたが万が一誤作動を起こしてしまった際はその場では僕の場合100%どうすることもできません。
アプリ等を介して問題を解決するのですが、電波の届かない山奥でそのようなことになったらもうお手上げです
また価格が高いもの弱点の一つでしょう。
一部のパーツが壊れてしまって交換が必要な場合はかなり費用が掛かってしまうのでそこも弱点の一つです。

電動コンポ 個人的なお気に入りポイント

私の使っているSRAM FORCEのお気に入りポイントがワイドレシオア。
簡単にご説明させていただくとギアの選択肢を増やして守備範囲が広いギア構成というところ。
私はスプロケットが48-35、スプロケが10-33にしています。
かなりの激坂斜度10パーセント以上の坂に出くわしても比較的どんな坂でも対応可能だと思います。
トップはシマノにはない10tがあるのでよっぽどのライダーさんでなければギアが足りなくなるということはないと思います。
IMG_4165
以上総じて電動コンポの満足度を100点満点で採点すると100点に近い99点としておきましょう。
残りの1点はやっぱり価格等でどうしてもご商談させていただく皆さんに手放しでおすすめするのは難しいと判断して99点にしました。
しかしご予算が許すのであれば全力でおすすめしたい商品になります。
是非ご検討下さい。

DISCブレーキ編

続いてはDISCブレーキに関して。
初めて所有した感想としては不具合多いな(笑)
といった感想です。
納車して半年たちましたが、やっぱり輪行などをするとどうしても不具合が起こりがちな気がします。
私の場合はまだ致命的なミス等をしていない為家でブレーキ調整をしたりメカニック小西のお助けパワーを借りて何とかなっていますが、リムブレーキと比較するとどうしても気にする部分が多いです。
特にダンシングでバイクを横に振った際に起きるブレーキの擦れは正直付き合っていくしかないと思うのでパーツの相性等は見極める必要があります。
IMG_4140

しかし、最初にネガティブなポイントに触れてしまいましたが、ネガティブポイントを補えるほどのポジティブなポイントもあります。
まずは制動力。
富士ヒルに参加した際や都民の森に行った際、長めの下山があったのですがやはりブレーキが非常に楽です。
少ない力で最大限のブレーキ力が発揮できるので、個人的には大満足です。
リムブレーキを使用している時はブレーキを握りすぎて手にまめが出来たり、ライド後手に疲れが残ったりなどがあったのですが、DISCへの移行後はそのようなことが極めて少なくなったかなと思います。

個人的お気に入りポイント

個人的なお気に入りポイントはスルーアクスルです。
スルーアクスルになったことでリムブレーキの時と比べフォークの剛性が向上しました。
フォークの剛性が向上したことでコーナーでも踏ん張れているなと感じることがあり(言語化が下手で申し訳ございません。)コーナーからの立ち上がりも軽快だと感じます。
IMG_4160
実際ホイールを外した状態でフォークに横から力を賭けてみるとリムブレーキの車体よりDISCブレーキの車体の方が硬くこれがコーナーでの好感に寄与しているのではないかなと考えております。
これは車体によって剛性が変化しますのでDISCブレーキ特有のものではないかもしれませんが、私は自分が所有しているバイク以外のバイクでもスルーアクスルの恩恵を体感することが出来たのでお気に入りポイントとして挙げさせていただきました。

2 結論機械 OR 電動、リム OR DISC

半年使用した私の結論はこうです。

初心者 機械&DISC
中級者 機械&好きな方
上級者 電動&好きな方
すぐ新しいものが欲しくなってしまう性格の方 電動&DISC

電動コンポは慣れてからでOK

これはあくまで私の意見なのですが、電動コンポは最初のうちはいらないのではないかなと思います。
勿論私は大満足していますし、現在の私が満足度比較を行うのであれば断然電動コンポなのですが、最初の1台または2台目の方は機械式でもいいかなと思います。
大きな理由は価格。
一番お手頃の価格のものでも200,000円~となっていますのでやはりすべての人に手放しでおすすめできるわけではありません。
まずはフレームやウェア、ホイールなどに投資するのが賢明かと思います。
IMG20230302122134[1]
IMG_4227
しかし
ハイエンドフレームの中には電動コンポ専用設計の物も多く存在します。
そのためその点は購入前にしっかりと留意してください。

初心者の方こそDISCブレーキを

先程メンテナンスが難しいと申し上げたため、初心者にはDISCブレーキ難しいかも…といった印象を与えてしまったかもしれませんが、初心者の方こそDISCブレーキをお選びください!!
まずDISCブレーキの制動力は初心者の方にとってかなりの安心材料になると思います。
峠の下りではかなりのスピードが出ますのでやはり怖いです。
峠の下りをを数10回経験した私もいまだに怖いです。
リムブレーキ、DISC共に最大の制動力に差異はそこまでないのですが、最大の制動力を出すのに要するパワーがDISCブレーキの方が明らかに少ないので私は初心者の方こそDISCブレーキをお勧めします。
IMG_4557

新しいもの好きの方は電動コンポ&DISCブレーキ

自転車は趣味の世界です。
実用性だけでなくカッコいいもの、トレンド性の高いものなどを購入するのも一つの楽しみ方だと思います。
それでいうと電動コンポ&DISCブレーキは現在トレンドの最先端です。
ご自身の納得のいく構成で最高にかっこいいバイクを作ってみてあげてください。
IMG_6154
IMG_4091
(↑最高にかっこいい我らがきむちんBike)

おまけOSTRO編

最後に私のOSTROについてご紹介させていただきます。
というのも…

なんとこの度FACTOR OSTROから限定色がリリース。
10/1までの限定販売となっており、かなりかっこいいカラーとなっているのでここでご紹介&インプレ的なのを行いたいと思います。

PARKHOTEL VALKENBURG

女子チームのレプリカカラーとなっているようでカッコよさだけでなくかわいさも伝わる非常に美しいカラーとなっております。
価格・付属品は以下の通りです。

■フレームセット 786,500円 (税別価格 715,000円)
■フレームセット(Black incホイール付き) 1,072,500円 (税別価格 975,000円)
完成車 スラム RED eTap AXS / シマノ DuraAce 9270  1,617,000円 (税別価格 1,470,000円)
完成車 スラム RED eTap AXS (パワーメーター付き) 1,683,000円 (税別価格 1,530,000円)
■完成車 スラム Force eTap AXS / シマノ Ultegra 8170 1,331,000円 (税別価格 1,210,000円)
■完成車 スラム Force eTap AXS (パワーメーター付き) 1,364,000円 (税別価格 1,240,000円)

使用されているカーボン素材:TeXtreme®、Toray®、Nippon Graphite Pitch-Based Fiber

UCI公認(フレーム&フォーク)
電動式専用フレーム
ディスクブレーキ専用
ケーブルフル内蔵
スルーアクスル フロント φ12x100mm リアφ12x142mm
フレームサイズ : 49 / 52 / 54 / 56 / 58 / 61
タイヤ幅32mmまで対応
フレーム重量:780g (Flicker サイズ54)

□ 付属品(フレームセット)
・フォーク
・CeramicSpeedヘッドセット
・Black inc ステム一体型ハンドルバーステム (ドロップ 125mm、リーチ 80mm)
・Factor シートポスト
・CeramicSpeed T47a BB
・専用GARMIN用コンピュータマウント
・FACTORバーテープ
※フレームセットには画像のコンポーネントは付属していません

□ 付属品(完成車)
・フォーク
・CeramicSpeedヘッドセット & BB
・Black inc ステム一体型ハンドルバーステム (ドロップ 125mm、リーチ 80mm)
・Black inc BLACK FORTY FIVE C DISC ホイール (他のBIホイールに変更可)
・GoodYear Eagle1 700x28c タイヤ
・Factor シートポスト
・Selle Italia SLR Boost Superflow 145mm サドル
・専用GARMIN用コンピュータマウント
・FACTORバーテープ
・コンポーネント : スラム RED eTap AXS / スラム FORCE eTap AXS / シマノ DuraAce 9270 / シマノ Ultegra 8170
・クランク長:170mm(フレーム49/52) 172.5mm(フレーム54/56) 175mm(フレーム58)
・チェーンリング 48/35T(スラム) 52/36T(シマノ)
・カセットコグ 10-33T(スラム)  11-30T(シマノ)

□ 選択
・コンポ : RED eTap AXS / FORCE eTap AXS / DuraAce 9270 / Ultegra 8170
・一体型ハンドルバーステム :
ハンドルバー 380/400/420/440
ステム 90/100/110/120/130mm
・シートポスト : オフセット 0mm / 25mm

期間限定カラー 受注受付は10/1までとなっております。

OSTROはこんなバイク

快適性とエアロ性能がかなり突出したバイク。
BB周りがかなりマッシブになっており、かなりの剛性を誇っています。
IMG_4350
しかし変な硬さがある訳ではなく、非常に好感触な硬さです。
体重60キロ前後の私でも無理なく踏めますしぐんぐん加速していきます。
またエアロ性能は前作のONEから引き継いだものがあり相当だと思います。
私はOSTROの前はS3に乗っていたのですが、乗り換えてからグレードの差はあれどシンプルなエアロロードのS3とここまで差が体感できるのかと驚いたほどです。
IMG_4590
また専用ハンドルのBLACK INCハンドルも最高です。
IMG_4591
私が使っているのは1世代前のものになるのですが現行品と比べて軽量性能に優れるものになります。
ハンドルの軽量さも最高なのですが握り心地も最高です。
下ハンドルがとっても握りやすく高速域でもかなり安心して下ハンドルを握ることが出来ます。
また重量もエアロロードの中では最高レベルで軽量です。
54サイズで780g。
私の56サイズの場合完成車重量下記のパッケージ(ペダル、ボトルゲージ込み)で7.8kgでした。
IMG_4966
登りに関してはダンシングでバイクを振って登っていくよりシッティングで丁寧に登っていくのがこのバイクにはあっていると思います。
軽量であるためかなり登りも軽快にこなすことが出来るのですがどうしてもヒルクライムバイクの様にダンシングでビュンビュン飛ばしていくのはあまり向いていない思います。
丁寧にパワーを駆けつつ登れば登りも難なくこなせます。

まとめるとOSTROはオールラウンドエアロバイクといった感じです。
BBの硬さからくる剛性感とは裏腹にほぼすべてのロードコンディションに対応できる懐の広さと快適性能。
それでいてエアロバイクらしい加速感と巡航性能をもつ正真正銘のレースバイクであると言えるでしょう。

最後に

最後までご閲覧いただき誠にありがとうございます。

本記事を読んで電動コンポ、ディスクブレーキのメリットやデメリットを知っていただけたり、導入を検討して頂けましたら幸いです。
また10/1までの限定カラーのOSTRO。
個人的に私が所有するツールドフランスverに次いでかっこいいカラーだと思いますので、是非ご検討下さい。

ご連絡とご来店心よりお待ちしております。