エアロロード・トライアスロンの殿堂 日本最大級トライアスロンショップ
2024/05/22 13:13
みなさん初めまして、ワイズロードお茶の水店 関です。
愛媛の松山店からお茶の水店にやってきました
5月に転勤してきて以来、地下のテック工場にこもってゴールデンウイークにお受けした修理作業に追われていましたが、ようやくひと段落。ブログを書く余裕が出てきました、、
今回は初めましてということで、簡単な自己紹介とメンテナンス作業の様子をご紹介したいと思います。
改めまして、初めまして!
出身は東京ですが、愛媛に8年間おりましたので東京の土地勘が無くなってしまいリハビリ中(笑)
サイクリングの目的地や練習コースを探しています!
ロードバイクを使う競技や遊びはだいたい好きで、ロングライドや散策サイクリング、バイクパッキングやキャンプツーリングもしますし、競技はヒルクライムをメインにブルべ、シクロ、クリテなど一通り体験しておりますので競技でのトレーニングからロングライドまで何でもご相談ください!!
お茶の水店といえばトライアスロンが一番の特徴ですが、トライアスロンは未経験!
直近の目標はトライアスロンの出場と完走です。
これから初心者目線でトライアスロンに挑戦してみたいと思うので応援していただければ幸いです。
「これからトライアスロンを始めよう!」という方は是非、自分と一緒に挑戦してみましょう!
今回はいくつかある愛車の中から特にお気に入りの2台をご紹介させていただきます。
2014 TREK MADONE 7
最新のバイクとも互角に戦える万能マシン。
ホイールはF:35mm R:50mmの異径、ハンドルは現行EMONDAと同じAEOLUSステム一体ハンドル
チェーンリングはバロックギアの楕円、TNIのクロモリ削り出しスプロケットなど、、、フルカスタム!
トライアスロンに出ることになればこのバイクでハンドルをステム別体に戻してDHバーを付けることになりそうです。
詳しくはコチラで紹介されています▼
1994 COLNAGO BITITAN
コルナゴのチタンロード。ダウンチューブが2本という特徴的なフォルムに一目ぼれ!
コンポはカンパ レコード。ホイールはハイペロン。サドルとバーテープはセライタリアの革製。
カーボンバイクに負けないくらい良く走ります!
こだわりの細部はコチラで紹介▼
他のバイクはまた今度紹介させていただきます!
現状、お茶の水店の地下(stuff only)にあるテックで修理やメンテナンスを担当しております。
あまりお客様と接する時間はありませんでしたが、今後はもう少し売り場に立つこともあるかも?
売場で見かけたら何でもご相談ください!(トライアストン関係は絶賛勉強中なので調べながらご案内させていただきます!)
最後に最近の作業の中から自分の得意な作業でもあるホイールのオーバーホール作業をご紹介します
ところでみなさん、ホイールのメンテナンスはしていますか?
ホイールの心臓部、ハブにはグリスが入っていますが、どんなホイールでも(高級なホイールほど)定期的にメンテナンスをしないとどんどん性能が下がるどころか、内部が消耗して傷んでしまいます。
せっかくハイスペックのホイールを使っていても、実は性能が下がってしまっているのです!!
さっそく作業内容をご紹介します。
今回はカンパニョーロのホイールを2台分、4本分解清掃します。
BORAのディスク(円盤)ホイールは恐ろしく高額なホイール!!恐るべしお茶の水のお客様、、
ホイールのメンテナンスではメーカーやモデルによって方法や内容が異なります。
最後に詳しくご紹介しますが、今回作業するカンパのホイールでもグレードによって使用するケミカルなどを変えています。
カンパ、フルクラムのハブには4つのグレードがあります。
・ゾンダ未満のグレードに採用されるシールドベアリングタイプ
これは後述のMAICなどと同じ作業内容です。
・ゾンダやシャマルカーボンなどに採用されるカップアンドコーン式スチールベアリング
・BORA ONE.WTOなどに採用される「USB」セラミックベアリング
・BORA ULTRAなどに採用される最上級の「CULT」セラミックベアリング
の4種類。
ゾンダ以上のグレードは基本構造は同じですが、グレードや場合によっては用途によっても使うグリスの種類や量を調整します。
まずはロックナットを外して内部にアクセスしていきます。
実はここが最難関で、固着していることが多く、正しい手順や工具で作業しないと壊れてしまうこともあるのでご自身での作業はおススメしません。
BORA ONEの内部。
黒い球がセラミックベアリングで白い物がグリス。
前輪は汚れる要素が少ないので比較的キレイですが、長期間ノーメンテたとグリスが切れてしまいます。
同じくBORA ONEの後輪。
内部が真っ黒に汚れています!
後輪はハブ手前のフリー部分(空転時にカラカラいう部分)と奥に見えるベアリングが隣接していて汚れやすいうえに外部からのゴミも入りやすいので定期的なメンテが必要です。
今回のホイールはしばらくメンテナンスしていなかったということで、汚れもですが、グリスの量もだいぶ減ってしまっています。
ハブの内部は目で見えないので、自分で1年など目安を決めてメンテナンスに出すのがオススメですが、空転時のカラカラ音が大きく感じたらメンテの目安でもあります。
コチラはCULTベアリングの方。
購入後すぐとのことでグリスの量は十分ですが、早くも汚れが出始めています。
今回はがたつきが出ていたので念のためのメンテナンス。
シャフトとフリーボディー。
BORA ONEの方は汚れが激しいのでさらに分解。
ULTRAの方は状態がいいのであえてフリーはばらさずに行きます。
フリーボディー単体に。
この中にもベアリングが入っていて、サビや走行による摩耗があれば交換します。
2セット分のパーツたち
ここからピカピカに掃除していきます。
先程のフリーもこの通りキレイに。
その他のパーツも徹底的に清掃。
USBとCULTのベアリング
外見はそっくりですが、回転性能は大きく異なります。
そのベアリングもバラシて丁寧に清掃しています。
ここに砂粒一つでも残ると性能がガタ落ちです、、
ハブボディ―側も清掃完了!
必要な部分に必要なグリスを塗って組み戻します。
箇所によってグリスは使い分けます。
スチールベアリング・USB・CULTとグレードが変わると回転の軽さも変わりますが、実はベアリングの精度はそこまで大きく変わりません。
ではなぜ回転の軽さが変わるかというと、使っているグリスの種類や量が一番の違いです。
スチールベアリングやUSBでは、潤滑のためにグリスが欠かせません。決戦仕様でグリスを減らして回転を軽くすることもできなくはないですが、耐久性が極端に低くなってしまい、長距離乗ると傷んでしまいます。
CULTベアリングでは特殊加工がされているために、少ないグリスやオイルでも摩耗が起きにくいので回転を軽くすることができるのです!
逆に、ご要望があれば回転がわずかに重くなりますが、耐久性や防水性を上げるためにCULTベアリングにグリスを多めに入れることもできます。
組み戻しました!
外見は一緒ですが、回転はスムーズに、空転時のカラカラ音は静かになっています。
今回紹介した作業はカップアンドコーン式を採用しているカンパ・フルクラム・シマノなどのホイールに行います。
乗る頻度や環境によりますが、、、
ガンガン乗る方は前後輪年1回
週末よく乗る方は後輪毎年、前輪2年に1回
たまに乗る方は2~3年に1回
シマノはグリス粘度が高く防水も強いので上記+1年くらいでも大丈夫なことが多いです。
前後輪で費用は1万円ちょっと。フリーやベアリングが摩耗している場合パーツ代がかかります。
MAVIC、DT SWISSなどその他多くのメーカーはカートリッジベアリング式を採用しているので、内容や頻度が異なります。
カップアンドコーン式では、定期的なメンテナンスでパーツが傷む前に分解清掃しますが、
カートリッジ式ではベアリングが傷んでから新品に交換します。途中でのメンテは基本出来ません。
なので、ガンガン乗る方や体重のある方、雨天走行する方は約1年に1回、多くの方は2~3年でベアリング交換をします。
ただ、気を付けたいのがMAVICの場合は約1か月に一度ブリーボディーにグリスアップする必要があります!
これを怠るとフリーが錆びて数万円のパーツ交換が必要になってしまうことも、、、
費用は¥3,000前後。しばらくやっていない方は是非ご相談ください!!
(専用グリスが必要です、在庫が無いこともあるのでお問い合わせください)
作業内容や必要なメンテナンスがわからない方は是非ご相談ください!
いかがだったでしょうか?
今後も定期的に作業紹介やライド記録を紹介していこうと思います。
よろしくお願いします!
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当店でのメンテナンスは予約制です。お電話・店頭でご相談の上ご予約ください。
現在、おかげさまで多くのご依頼を頂いておりますため納期がかかる場合がございます。
状況により、自転車をお預かりすることができない場合がございます。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、作業の可否、価格、納期等お気軽にご相談くださいませ!
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