2,050

最速万能マシンS5を徹底分解OH&渾身のフルカスタム!
by: 関 和貴

みなさんこんにちは、ワイズロードお茶の水店 関です。

S-_DSC8012

 

S-_DSC7995

今回ご紹介するのはサーベロ S5のオーバーホールBです。

 

S5はプロレースでも大活躍中の完成度の高いエアロロード。特徴的なヘッド、ハンドル回りやシンプルながら洗練されたデザインは非常に人気です。

 

オーバーホールBではパーツをすべて外し、しっかり清掃したうえで消耗パーツを交換しします。

さらに今回はビックプーリーやDHバーの取り付けなど見どころ満載です!!

 

 

S-_DSC8002

まずは特徴的なハンドル、ステムをバラします。

従来の自転車とは全く固定方法が違うので手順を考えながら進めます。

 

 

S-_DSC8006

オイルラインを取り外してハンドルを取り外し。

 

 

S-_DSC8007

ハンドルの固定部は汗か?トライアスロンでの海水か?塩が固まっています。

 

 

S-_DSC7999

ステムの固定ネジもサビやすい部分。

 

 

S-_DSC8008

 

なかなかハードなサビ具合!

 

 

S-_DSC8009

さらに分解。

ステム外側に塩がたまっています。

 

 

 

S-_DSC8011

ステムを取り外し。

 

 

S-_DSC8012

構造がめちゃくちゃ複雑!!

 

 

S-_DSC8013

フォークが外れました。

中はこうなっていたのか!!

 

 

S-_DSC8016

ブレーキホースは取り外しと同時に新しいホースと交換します。

 

 

S-_DSC8015

独自開発の工具で新旧ホースを連結して簡単に交換できます。

 

 

S-_DSC8017

ブレーキの隙間にも大量の塩!

 

 

S-_DSC8021

固着して洗車しても取れないので丁寧に削り落とします。

 

 

S-_DSC8018

フレームからすべてのパーツを取り外しました!

(シートポストは最後にやります)

 

 

S-_DSC8020

まずはフレームをお掃除!

 

 

S-_DSC8022

続いてバリアスコートで防汚コーティング&艶出し&小傷消し!

 

 

S-_DSC8023

ツヤ部分はピカピカに!

 

 

S-_DSC8025

つや消し部分も上質で深い質感に!

 

 

S-_DSC8028

パーツの清掃、消耗品の交換をしていきます。

 

 

S-_DSC8026

チェーンリングは消耗による交換と同時に52-36Tの歯数から50-34Tの組み合わせに交換することで、坂道もラクに上れるようになりました!

 

 

S-_DSC8030 S-_DSC8029

チェーンリング固定部分にも塩がたまっていたのでしっかり清掃してあります。

 

今回のバイクも外見はキレイに掃除されていましたが、トライアスロンではこれだけありとあらゆる所に塩が侵入してパーツをどんどん痛めていくので、ライドごとの洗車と定期的なオーバーホールが欠かせないのです!

 

 

S-_DSC8059

ブレーキキャリパー。

ミミズ腫れのような模様は海水やドリンクなどによって内部から腐食しているサイン。

こうなってしまうと塗装をはがして削り落とすか、新品交換しかありません。

今回はまだ表面の塗装が剥げていないのであえて何もせずに様子見。

防錆のオイルでうっすらコーティングしましたが、ブレーキは他のパーツと違い、(ブレーキパッドにオイルがついてはいけないので)派手にグリスアップできないので難しいところ。

 

 

S-_DSC8089

今回はビックプーリー化のカスタムも行います。

ペダリング中常に駆動抵抗が減るおススメのカスタムです。

 

 

S-_DSC8091

見た目も強そう!!

 

 

S-_DSC8063

車体のオーバーホール作業に追加してホイールも分解清掃します。

ホイールも定期的なメンテナンスをしないとどんどん性能が下がったり、壊れてしまいます。

メンテナンス頻度はモデルによりますが、3年以上ノーメンテの方は要注意!

 

 

S-_DSC8064

今回はラチェット部分の清掃とグリスアップを行います。

これが真っ黒に汚れたラチェット。

 

 

S-_DSC8065

しっかり掃除してから新しいグリスとともに組み戻します。

 

 

S-_DSC8094

タイヤはチューブレス化!

 

 

S-_DSC8086

ハンドル回りの組み立て。

サビていた部分や塩がたまっていた部分にはしっかりとグリスを塗って組み戻します。

 

 

S-_DSC8032S-_DSC8033S-_DSC8034

サビていたネジはサビを落としたのち、サビ止め塗料を塗って再利用しました。

 

 

S-_DSC8104

ネジといえば、樹脂のボトルケージは固定部分がつぶれてしまいがち。

組み戻すときにワッシャーを追加して悪化しないようにしました。

 

 

S-_DSC8055

DHバーをつけていきます。

ほとんどのエアロハンドルにはDHバーは付きません。

特にハイエンドモデルなどの専用ハンドルは交換できない場合もあるし、交換できても見た目やスペックが下がってします、、、

しかし、S5は純正オプションでDHバーが取り付けできるので性能を犠牲にせずにトライアスロンなどに挑むことができます!

 

 

S-_DSC8066

今回はDHバーを付けるだけでなく、「輪行時に簡単にバーを取り外したい」というご要望を頂きました。

変速用のコードの通し方を試行錯誤、、、

 

 

S-_DSC8097

リアライトはGARMINで操作したり、バッテリー残量を確認できるものを取り付けます。

 

 

S-_DSC8099

さっそくペアリング!

 

 

S-_DSC8100

ガーミンで点灯、点滅など操作をする事ができて便利です!

 

 

S-_DSC8103

S5はシートポストに直接マウントを取り付ける事ができるので、ライトをサドルの下にカッコよく取り付ける事ができます!

レーシングバイクとしても最高のバイクですが、普段の使い勝手もしっかり考えられていてさすがです!!

この位置なら視認性も高く夜も安全ですね。

 

 

S-_DSC8094

今までクリンチャータイヤをお使いでしたが、この機会にチューブレス化!

チューブレスタイヤはパンクリスクも少ないし、乗り心地もいいし、パンク時の応急修理方法もクリンチャーとほぼ同じなので、とってもオススメです!

 

 

S-_DSC8063

ホイールのハブも分解清掃。

放置すると性能がどんどん下がってしまいます!!

特にマビックは月1回のメンテを推奨しているのでこまめに点検しましょう。

 

 

S-_DSC8064 S-_DSC8065

汚れていたラチェットを清掃してグリスアップ、組み戻します。

 

 

S-_DSC8056

 

ブラケットカバーはオーバーホール時しか交換できないのでまとめて交換。

グリップのべたつきがスッキリします!

 

これらキレイにお掃除したパーツとチェーンやスプロケットなど交換する消耗パーツを使って丁寧に組み上げていきます。

お客様の用途や、車体の状態によって工夫しながら組んでいくことも多いです。

 

例えばこの車体なら、バイクの性能が発揮できるように回転パーツの抵抗にならないように注意しつつ、サビやすい部分は徹底的にグリスアップしています。

 

 

S-_DSC8105

完成!!!

 

 

S-_DSC8106 S-_DSC8107

フレームはピカピカのツヤツヤになりました!

 

 

S-_DSC8109

 

チェーン、スプロケ、チェーンリングは新品に、変速機は清掃、注油したので変速性能や加速のスムーズさは最高の状態です!

 

 

S-_DSC8108

セラミックスピードのビックプーリーもよく似合っています!

これでペダリング中常に抵抗を削減してくれます!

 

 

S-_DSC8111

お客様とテックスタッフこだわりのDHバー!

ご要望通り、簡単にバーを外して輪行することができます。

 

 

S-_DSC8080

まずはバーの固定を緩めます。

小さいねじなので痛めないように注意。

 

 

S-_DSC8077

次に、STIレバーのゴムをめくって、専用の工具で配線を抜きます。

 

 

S-_DSC8070

実はバーテープの下にトンネルが仕込んであり、E-tube(配線のコード)を抜き取る事ができるのです!!

 

 

S-_DSC8082

これでバーを外すことができます!!

黄色いテープは戻すときの位置の印。

 

 

S-_DSC8080

固定するときは逆の手順で、バーを固定し、、

 

 

S-_DSC8084

配線をトンネルの中へ。

 

 

S-_DSC8085

出てきた!

 

 

S-_DSC8077

後は再び接続すれば完成!

 

*この方法は初めての試みで試作段階です。ご希望の場合はご相談ください。

 

S-_DSC8071

ちなみにスイッチはこんな感じでついています。

 

 

S-_DSC8114

バー自体も最新のモデルで、空気抵抗の少ないハイハンズポジションに設定。

カーボンの複雑な形状は腕にピッタリフィットして空気抵抗を削減しつつ、握り心地も抜群!

カッコいいですよね~!!

 

 

S-_DSC8110

バーテープ、ブラケットカバーも新しくなって、快適な触り心地。

バーテープは見る角度で色が変わるタイプ。フレームが真っ黒なのでよく映えます!

 

 

S-_DSC8117

ご要望の「GARMINで操作できるライト」もめっちゃカッコよく取り付けできました!

GARMIN上で点灯、点滅、消灯など操作できるほか、ライド開始で自動点灯、電池残量低下で通知などの機能があります。

 

 

S-_DSC8116

タイヤは乗り心地と走破性に優れるビットリア コルサPROコントロール TLR

チューブレス化で乗り心地も良くなっているはずなのでぜひ体感してください!!

 

S-_DSC8105

いかがでしょうか。

オーバーホールでバイクの劣化を防ぎ、しっかり性能を引き出しつつ、お客様のご要望に合わせてバッチリカスタムできました!

 

修理、カスタムのご相談もお任せください。

 

オーバーホールBの費用は状態により大きく変わりますが、おおむね15万円~のことが多いです。

期間は3週間が基準ですが、時期により、長くかかったり、後日またお持ちいただく場合があるので事前にご相談ください。

冬あまり乗らない方、今のうちにメンテしませんか?

トライアスリートの方は来シーズンに向けて余裕のある冬のうちにぜひお越しください!

 

当店の修理・カスタムはご予約制です。相談だけでもお気軽にお電話でご予約ください。 担当:関

お待ちしてます!!

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

当店でのメンテナンスは予約制です。お電話・店頭でご相談の上ご予約ください。

現在、おかげさまで多くのご依頼を頂いておりますため納期がかかる場合がございます。

状況により、自転車をお預かりすることができない場合がございます。

大変ご迷惑をおかけいたしますが、作業の可否、価格、納期等お気軽にご相談くださいませ!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★