エアロロード・トライアスロンの殿堂 日本最大級トライアスロンショップ
2023/08/25 00:36
こんにちは、お茶の水店の木村です。
従来ではありえなかったそのフォルムから、エアロロード新時代の到来を予感させた第7世代MADONE。これまではハイエンドモデルのSLRグレードのみ第7世代、ミドルグレードのSLは第6世代のラインナップとなっており、第7世代のSLグレードモデルの登場を待つ声も少なくなかったのではないでしょうか。
そんなあなたに朗報です。ついに第7世代のMADONEにSLグレードが登場致しました!今回のブログでは新型MADONE SLについてご紹介させていただきます!
目次
¥824,890(税込)
47(身長156 – 161 cm/股下73.5 – 75 cm)
50(身長161 – 166 cm/股下75 – 77 cm)
52(身長166 – 172 cm/股下77 – 79.5 cm)
54(身長172 – 177 cm/股下79.5 – 82 cm)
56(身長177 – 182 cm/股下82 – 85.5 cm)
58(身長182 – 188 cm/股下85.5 – 88 cm)
60(身長188 – 193 cm/股下88 – 90 cm)
62(身長193 – 199 cm/股下90 – 92 cm)
ホイール:Bontrager Aeolus Elite 50 TLR Disc Road Wheel
タイヤ:Bontrager R3 700×25c
最大タイヤ幅:32mm(実測)
※ホイールはチューブレス対応ですが、通常のチューブとチューブレス非対応のタイヤとリムストリップが標準で装備されます。チューブレス化するには、シーラント、チューブレスレディタイヤ、リムストリップ、バルブステムが追加で必要です。
SHIMANO R7170 105 Di2
シフター
Shimano 105 R7170 Di2, 12 speed
フロントディレイラー
Shimano 105 R7150 Di2
リアディレイラー
Shimano R7150 Di2, 36T max cog
クランク 47サイズ
Shimano 105 R7100, 50/34, 165mm length
サイズ: 50, 52
Shimano 105 R7100, 50/34, 170mm length
サイズ: 54, 56
Shimano 105 R7100, 50/34, 172.5mm length
サイズ: 58
Shimano 105 R7100, 50/34, 175mm length
ボトムブラケット
Praxis, T47 threaded, internal bearing
スプロケット
Shimano 105 7101, 11-34, 12速
チェーン
Shimano SLX M7100, 12 speed
最大チェーンリングサイズ
1x: 50T、2x: 54/40
サドル サイズ: 47, 50, 52
Bontrager Aeolus P2 Comp, 155mm width
サイズ: 54, 56, 58
Bontrager Aeolus Comp, steel rails, 145mm width
ハンドルバー サイズ: 47
ボントレガー RSL Aero, OCLV カーボン, ブラケット幅35cm, ドロップ幅38cm
サイズ: 50, 52
ボントレガー RSL Aero, OCLV カーボン, ブラケット幅37cm, ドロップ幅40cm
サイズ: 54, 56
ボントレガー RSL Aero, OCLV カーボン, ブラケット幅39cm,ドロップ幅42cm
サイズ: 58
ボントレガー RSL Aero, OCLV カーボン, ブラケット幅41cm, ドロップ幅44cm
バーテープ
ボントレガーSupertack Perfテープ
ステム サイズ: 47
ボントレガーRCS Pro, -7度, 長さ70mm
サイズ: 50
ボントレガーRCS Pro, -7度, 長さ80mm
サイズ: 52, 54
ボントレガーRCS Pro, -7度, 長さ90mm
サイズ: 56, 58
ボントレガーRCS Pro, -7度, 長さ100mm
ブレーキローター Shimano RT70, センターロック, 160mm
ローターサイズ 最大ブレーキローターサイズ: 160mmフロント&リア
56サイズ/8.4kg
昨年デビューを果たして以降、Lidl-TREKが誇るスプリンターのピーダスンの勝利をもってその性能の高さを実証し続けている新型MADONE SLR。スプリントは勿論、山岳ステージでも使用している選手が見られるなどオールラウンドさに磨きをかけました。ハイエンドモデル譲りの空力性能を手にしつつ、フレームのカーボンをOCLV 500へと変更することで、扱いやすくかつお求め安くなったミドルグレードモデルMADONE SLが登場しました。新型MADONEの特徴や、SLRとSLの違いなどについて詳しく見ていきたいと思います。
新型MADONEを新型MADONEたらしめるのは、シートチューブに空いたこの穴ではないでしょうか。Iso Flowと呼ばれるこの穴により正面から受ける気流の乱れが軽減し、空力が向上。また、穴が開いたことでよりシートポスト部がしなり、快適な乗り心地が生み出されます。前作は調整式のIso Speedが取り付けられていましたが、TREK曰く最も快適な設定に調整した後は、調整機能が使われることは少なかったらしく、この機能はオミットされました。すでに空力と快適性が最適化されているIso Flowによってライダーはすぐに恩恵を受けることが出来ます。
空気の流れを分かりやすくするとこのような形になっており、この特徴的な空洞構造によって、空気抵抗となる気流の渦の軽減効果を発揮するとのこと。シートチューブ周りの空気の流れ、すなわちFlowを乱すことなくバイク後方へと流すことで、大幅なエアロダイナミクスの改善を可能としました。先代で45km/h出すのに必要だったパワーで、新型MADONEを1時間漕ぎ続けると、同条件の先代よりと比較して54秒も速くなるとTREKは主張しています。
新型MADONE 開発の際には、高性能な最適化ソフトが用いられ計算が行われました。フレームを構成するあらゆるチューブの重量、空力性能、快適性が計算された結果、従来よりもより効率的なカーボンレイアップが実現できました。前述のIso Speedのオミットなどと合わせると、なんと先代のMADONE SLと比べておよそ300gも軽量化に成功しました。
SLRグレードとの違いの1つ目は、フレームを構成するカーボン。SLRのOCLV 800ではなく、コストパフォーマンスの高いOCLV 500へと変更されています。この素材を、TREKが誇る高いカーボン成型技術を用いてバイクへと昇華することで、上位グレードと遜色ないパフォーマンスを発揮するミドルグレードバイクが誕生します。OCLV 800と比べて、重量がかさんでしまうというデメリットはありますが、最適化されたカーボンレイアウトによりSLでも56サイズのバイクで8.4kgと十分軽量に仕上がっています。
次の違いは、コクピットがSLRに付属するステム・ハンドル一体型のハンドルではなく、ステム・ハンドルが独立している従来通りの方式になるということです。しかし、付属するRSLハンドルバーはMadone SLRのバー/ステムと同様に浅めのリーチとフレアを採用し、人体により適した構造になっているため、SLRと比較しても大きく空力性能を損なっていません。
ただ、ハンドル形状が大きくフレアしているためハンドル幅の選択の際に注意が必要です。表記されているバー幅はドロップ部分で測定されたものです。ブラケット部分はそれよりも3cm内側に入り込んでいるため、ブラケット幅で換算するとハンドル幅は39cmということになります。
付属するステムは、軽量なRCS Pro Blendrステムが付属。TREK独自のBlenderに対応しており、スマートにサイクルコンピューターが取付できるほか、ケーブルがステム下を這ってフレームに内装される方式になります。
もちろん、ポジションが固まった後に一体型のSLR Barstemを取り付けてハイエンドモデルと同等の空力性能にアップグレードすることが可能です。さらに、対応するヘッドカバーを用いることで、一般的な31.8mmステムも使用可能です。専用品しか使えないフレームが増えてきている中で、ポジションに関して好きなパーツを使えるというのは、我々アマチュアライダーにとっては非常に喜ばしいことではないでしょうか。
ご購入を検討される際に注意して頂きたい点がいくつかございます。
まず1つ目はProject Oneに対応していないということ。自分自身のカラーを創り上げることが出来るProject One。当店でも多くのお客様からご注文頂いており大変好評なのですが、残念ながらSLグレードは非対応となっています。これは先代でも同様でしたので仕方ないでしょうか。
2つ目はオプションパーツの購入が必要になる可能性があること。前述のとおり、MADONE SLは多くのハンドル、ステムに対応可能ですが、付属するのはRCS Pro Blendrステムに付属するヘッドセットのみになり、汎用品のステムやMadone SLR Gen 7 Barstemを取り付ける際にはそれぞれに対応したヘッドセットが別途必要になりますのでご注意ください。
3つ目の注意点は、付属するハンドルバーにDHバーの取り付けが出来ないことです。UCI規定下で空力性能と軽量性の究極のバランスを完成させた新型MADONE。「トライアスロンに使いたい!」という方も多いかと思われます。しかし、DHバーを取り付ける場合にはエアロハンドルではなく、一般的な丸ハンドルに変更する必要があります。
最後の注意点は、機械式コンポーネント非対応ということです。空力性能を極限まで高めたフレーム構造の為、ワイヤーは内蔵できず、電動コンポーネントのみ使用できます。そのため、今後機械式で組まれた完成車はラインナップされないと思われます。
上位グレード譲りの最高レベルの空力性能。扱いやすい剛性感ながらも、重量が抑えられ軽量なフレーム。シマノの正確無比な電動コンポーネント。そして、SLRのネックでもあったコスト面での懸念も払拭し、よりお求め安くなった価格。まさに弱点の無い、これ1台あれば平坦から山岳、そして石畳を含むコースまであらゆるコースを駆けることが出来るオールラウンドバイクといっても過言ではないでしょう。
当店にも数台入荷の予定がございます。組み上がり次第、ブログを掲載いたしますので是非お楽しみに!