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【インプレ】軽さの限界に挑戦?Harry Quinn Limit6に乗ってみた【軽量折り畳み】
by: 武井宏明

 

どうも皆さん、こん〇〇は。お茶の水店テック担当の武井です。お茶の水店の地下でひたすらお客様の自転車を整備する日々を過ごしております。いわゆる地底人です。

そんな私ですが弊社主催「スポーツバイクデモ」に先駆け催行されました「ワイズロードスタッフ試乗会」に参加させて頂きました。ここ数年は整備業務に追われ不参加続きでしたが、今年は運良く作業に余裕が出来た為久しぶりに地上に繰り出してみました。

当日は数多のメーカー様・代理店様にご協力賜り、大きな事故もなく素敵な時間を過ごさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

今回試乗したのはこちら。Harry Quinn Limit6です

 

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エアロロード・トライアスロン館なのに折り畳み?と思われる方も居られると思いますが、そちらは日々売り場に立つエキスパートな販売スタッフに任せて、地底人メカニックは自分の気に入った物を紹介しようと思います。

というわけでこちらのHarry Quinn、耳馴染みのない方も多いと思われます。折り畳みと言えば街でよく見るD社やT社、伝統と格式の高いB社を連想する方が多いと思います。私も不勉強なもので名前だけは存じ上げている程度の認識でした。

HarryQuinnの取り扱いはジック株式会社という国内の企業様で、主に自動車メーカーのライセンス生産品となる自転車を販売されており、Harry Quinnも1890年に創業した英国メーカーのブランド商品となっております。

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で、こちらのHarry Quinn Limit6(以下Limit6)。見た目はマットカラーの格好良い普通のアルミフレーム折り畳み自転車なんですが、何が凄いかっていうとその軽さです。

なんとびっくり6.82kg。軽量化の為に異なる6種のマテリアルを組み合わせ、日常使いでの機能性、耐久性を損なわない範囲でこの軽さを実現しているとの事です。

ちなみにこのLimit6は外装3段のモデルですが、Limit5というシングルスピードのモデルもありまして、こちらは更に過激な5.98kg。極限の軽さに挑戦したそうです。すごいバカです!(最大限の賛辞です)

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フロントフォークはT700″フル”カーボンです。コラムまでしっかりカーボンです。「えっ強度大丈夫なの?」安心してください、大丈夫だそうです。あとタイヤも60TPIの軽量な物なのですが、内部のインナーチューブがまさかのTPUチューブ採用。これすごくないですか、マジで。

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ブレーキを始めとした各種コンポーネンツはLitePro製品が多用されています。折り畳み自転車のカスタマイズ愛好家ならご存じの方も多いと思いますが、軽量でリーズナブルな製品を数多くリリースするメーカーです。私の私物の折り畳み自転車にもLitepro製品を複数使用しています。

他にもフレームのジョイントピンがチタン製だったり、中空チェーンを採用していたり、アウターケーブルもケブラーライナーの物を使用していたり……極めつけはボトムブラケット、Limit5ではカーボンボディに中空チタンスピンドルのBBを採用しているとの事です。バカですね!(もう一度言いますが最大限の賛辞です)

 

実際に試乗してみる

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当たり前ですけど、やっぱり持っても乗っても軽さが際立ちます。バイク自体の軽さと小径ホイールの組み合わせで漕ぎ出しからシュパーっと軽やかな加速に笑顔がこぼれました。

真ん中にヒンジを持つ折り畳みフレームゆえ剛性は低めではありますが、絶対的な軽さもあって加減速やコーナリングも割と快適ですし、そもそも街乗り想定のバイクなので日常の速度域ではほぼ関係ない話ですね。

唯一ネガティブに感じたのはポジションで、軽さと加速性のおかげかハンドリングが若干センシティブです。もう少しハンドルを前に出す事ができればぐっと良くなるのですが……軽量性とコストのバランス的に市販品としてはたぶんこれが正解なんでしょうね。

……とは言え、ざっと見ただけでもユーザーサイドで更にカスタマイズを進められる余地が残されているので、気になる部分は自分で手を加えていく楽しさもあるという事でどうでしょうか?

さいごに

こちらのHarry Quinn Limit6、気になるお値段は¥187,000(税込)です。全体的なパッケージングで考えるとかなり頑張っておられるのでは、という絶妙な価格設定だと思います。

折り畳み自転車の本分である「持ち運び性」を考えれば、車載や輪行に於いての活躍ぶりはお値段以上である事は間違いない事を付け加えておきます。