日本最大級のスポーツサイクル専門店ワイズロードを凝縮した東北エリア初の「仙台泉店」
2024/11/02 20:50
MTBのメッカ、『富士見パノラマリゾート MOUNTAINBIKE PARK』(以下パノラマ)へ行ってきましたのでその時のライドレポをアップします。
長野県諏訪郡富士見町にあるスキー場のグリーンシーズンに開かれているMTBパークです。
東京・八王子から90分
名古屋から150分
静岡から100分
自動車で高速道路を使えばこのくらいの移動時間で到着可能。
MTBでも特にダウンヒルが好きなライダーにとってはメッカと言っても良いパークです。
規模は日本最大級で、スキー場ゲレンデとその脇の森の中を縦横に複数のMTBトレイルが敷設されています。トレイルのスタートまではゴンドラで、またはリフトを使用して、とスキーやスノーボードと同じような感覚でいちばん高いところへ楽々移動できます。要はそこから下ってくるだけ、なのですが・・・。
ライダーのライドスキルに合わせて初級・中級・上級とコースが設定されています。と言っても初級コースもそこそこ走り応えがありスピードも出ちゃいます。ホントに初めてのオフロードデビューなら、ゴンドラを使わないゾーン、『スキルアップエリア』(リフト稼働日もあり)でしっかり基礎練習を積んでから本格的なコースに挑戦しましょう。
このコースは昔で言う『Aコース』。歴代のダウンヒルレースで使われてきた伝統あるコースです。前後サスペンションストロークが160mm~200mm(またはそれ以上)を有するMTBの走行を想定されている、と思われるレイアウト、かつライダースキルの設定。
プロテクター類、フルフェイスヘルメット着用が推奨です。
で、そんな前振りをしておきながら、今回は『ハードテール』(またはリジッド)のマウンテンバイクでダウンヒル!
ゴンドラ降りて右手へ。すぐ前に見えています。
では下っていきましょう。
11⇒7⇒12⇒13⇒10⇒15と下っていきます。
まず最初に現れるのがドロップオフ!からの左コーナー。いきなり難所。
ゆっくり行けば大丈夫。ドスンと下りて曲がれば良し。上手なライダーは画像下側長方形のコンクリの上から飛んでコーナーに入っていきます。
スイッチバック(つづら折り上のカーブ)をこなしている途中にもこのような落差のある段差がいくつも出現します。
慣れないうちはしっかり下見。走行ラインを見極めましょう。ここは大外をぐるっと行きました。
続いて落ちながらの右コーナー。
そして岩!!
よけるように内側を回る、または岩の上を曲がっていく・・・
この岩の段差、下から歩くとすると「よっこらしょ」と上るくらいの高低差。
さぁ、どこを通りましょうか、と走行ラインを見定めて、岩の上⇒向こうのバンクで曲がっていく!
危険個所はこのように注意喚起のサインが設置されています。
初めての場合は安全な場所にバイクを止めて、後続者に気を付けてしっかり下見をしましょう!
テンポよく下ってくると・・・
む、向こう側が見えない・・・
前方が見えたと思ったらまた岩!!
画像じゃ伝わりにくい「斜度」が合わさってなかなかのスリルです。
ここは岩の上直進し飛び降りる!一瞬の出来事です、が瞬時の判断の連続となります。
その他にも数々の難セクションをこなしB地点へと。ここから新設のセクションに入ります。
注意喚起多め。
しっかり下見。危なそうならこの地点から接続する初級コースに切り替えましょう。
さて進入。すぐには全容が見渡せません。
山の斜面に対して右へと回り込んでいくコースレイアウト。
少し進んで・・・
幅が狭く、これまでの区間よりはるかにスピードが出しづらい、キャンバー(斜面)でリアディレーラーと岩が近い(引っかけそう)、なかなか難しそうな印象です。
浮き気味の岩、石ころ、不安定な路面なので「急」の付く動きは抑えます。
ある程度ラインが定まってきているのでコース敷設当初よりかは走りやすくなった模様。しかし油断は禁物なセクションです。
その後も様々なセクションをクリアし、ここ。少し助走が取りにくい落差のあるドロップオフ(段差)飛ばずに降りられない落差なのである程度スピードも必要・・・。危ない、と感じたら右手にエスケープラインがあるので無理せず迂回しましょう。
写真撮影ポイントに、無事に出てこれました。向こうに見えるのは八ヶ岳連峰。
MAPでは15にあたる区間。
手足も疲れてきて握力もなくなってきてこのセクションはなかなかハード!怪我の無いように・・・
いきなり大岩が出てきますが、迂回しましょう!乗り越えて、端がドロップオフになっています。上級者向け!
立木を避けつつ、岩々しているルートを読みながらクリア。
こんな路面状況です。立ち止まるのも逆に危ないので瞬時に的確なラインを読んで行ってしまいましょう。
ルーツ(根)セクションも出てきます。滑りそうな印象通り、滑ります。
フラットに見えながらも落差のあるドロップオフはこの通ってきたルート上の随所にあります。
この後はゲレンデに出てゴール!
何とも言えない充実感が得られることでしょう!
この日、私はハードテールで4本、フルサスバイクで3本計7本ダウンヒル(ルートは様々)。
全ルートを走りました。どこも個性的できっと満足できるライドができると思います。
2024年は11月17日(日曜日)がグリーンシーズンの最終営業日。
是非チャレンジしてみてください。
さて、『MTB 日和』の新刊が発行されました。Vol.57の巻頭特集は「ハードテイルじゃだめなのか⁉」
なんとタイムリーな!
フルサスペンションバイクが快適で手軽に「楽しい」が得られますが、上達には遠回りも必要。また、コスト面でも高騰しているスポーツバイクの中にあって比較的ローコストで楽しめるのもMTBのハードテイルの良いところ。
今回の富士見パノラマに行ったついでに、実は・・・
『パルコール嬬恋』
『野沢温泉スキー場』
『白馬岩岳』
『CABトレイル』
そしてここ、『富士見パノラマ』
と計5つのコースをハードテイル、フルサスペンション両バイクで走ってきました。
ハードテイルでもできるでしょ!
という事で私のバイクのご紹介。
今回使用した私のハードテイルバイクはこちら。
日本のMTBライド環境を考えて作り出されたフレームジオメトリー。コンパクトなコクピットに63°のヘッドアングル、やや高めのBB位置。418mmと切り詰められたリアセンター、そして29インチタイヤ。ENSなど国内イベントでも活躍中のフレームです。
今作はメーカー、弊社とも一旦完売です。発売時期未定だそうですが次作に期待。
フレーム:UNAOTHRIZED 33RPM GEN6 SIZE:615
フォーク:DVO SAPPHIRE 34 D1 (29er 150MMストローク)
HIGH&LOWコンプレッション調整機構装備。もちろんリバウンド調整機構もあり。
ネガティブエアチャンバーのボリューム調整ができます。
33RPM GEN6の特徴は軽やかさとしなやかさ。私には非常に乗りやすい!
チェーンステイのイボイボは『VHS』というブランドのチェーンステーガード。適当な長さ、形状にカットして貼り付け、取付。チェーンのバタつき音が皆無で静か。優れモノです。
硬すぎず、やわでなく絶妙なクロモリたるフィーリングを生むギミックが随所に。
左右リアバックの剛性差を調整するための変則的なブリッジ溶接。
MTBでは珍しいPF規格(シェル幅73mm)をあえて採用。ヨーク部の造りも秀逸。
ブレーキマウントはオーソドックスなインターナショナルスタンダート(IS)規格。
ブレーキはMAGURA MT8にVESRAH(ベスラ) Trailブレーキパッドの組み合わせ。
ドロッパーシートポストはBIKE YOKE RIVIVE 2.0 125mm。
ドロッパーシートポストを動かすレバーはWOLF TOOTH ReMote Pro MAGURAレバー用。大型ベアリング採用で操作感激軽!
クランクにはFORMOSA アルミクランク 165mm。チェーンリングは32T。
こんな感じでございます。
実際にトレイルライドでの走行感、コントロール性を熟考されて生まれたフレームはベーシックなジオメトリーを持つバイクと違い、下りでの安定性、信頼性が雲泥の差です。「ダウンヒル」とまでいかなくてもMTBの下りの楽しさに気付いた、またはもうすでに虜のあなた。こういった良いフレームを使ってみてはどうでしょうか?
フレームの載せ替え、カスタマイズ、お持込みパーツの取り付けなどできる限り対応します。まずはご相談を。