【連載】第六回お客様の最高の一台【バラ完】
by: 入澤司

 

みなさんこんにちは。渋谷本館のいりさわです。

 

今日もご紹介してまいります。

お客様から「最高の一台を組み上げたい」とのご依頼を

頂きまして、それに沿ったご提案をさせて頂いております。

その内容を連載方式にて、掲載していきます。

連載も今日を含めてあと二回!!佳境に入って参りました!

 

 今日のご紹介はタイヤとホイールです!

 

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ちらりと見えるこのフォント・・・。

ライトウエイトです!

実はこのホイール、お客様が元々お持ちホイールです!

いやぁ参りました!流石わかっていらっしゃる!

究極の回転体と呼ばれるホイール、ライトウエイト。

ほぼすべての部品をカーボンで仕上げているため、

これだけのリムハイトにも関わらず、重量は前後で1000g以下だったりします。

もちろん、ハブはフルセラミックのベアリングを搭載。

驚くほど、滑らかに加速し、そして、その速度を維持できるように出来ています。

 

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VELOFLEX / EXTREME

1本 定価:¥15,400-+税

重量:240G サイズ:22c TPI:350

イタリアで唯一のハンドメイド!

最高峰のハイグリップレーシングタイヤです!

EXTREMEは、ヴェロフレックスの両雄の片方とも言えますでしょうか。

軽量性ならRECORD(190G)に軍配が上がりますが、耐パンク性なら

EXTREMEですね。耐パンクベルトを搭載してもなんと重量が240G

こんなに軽いチューブラーは中々ありません。

それにヴェロフレックの神髄はケーシングにあります!

ケーシングとは、固定枠などと表すもので、タイヤの構造体の芯の部分です。

地面と接地するとこはトレッドといいますが、その中の部分ですね。

TPIとは一インチ辺りにどのくらいの量のケーシングがあるかを示す数字。

この数字が大きいほど、細い糸を密集させて作ってあることになります。

 

なんとヴェロフレックスのTPIは350!

平凡なタイヤは60、ミドルグレードでも150前後ですから、

なんと倍以上の数値になるわけですね!

一本一本の糸が細かいことで、地面のデコボコなどに対して柔軟に変形

することが可能になるため、とってもしなやかな乗り心地になります。

同時に絶妙にコンパウンドを配合したトレッドを敷くことで

転がり抵抗の低減と、トラクションのかかりの良さ、

本来両立することが出来ないモノを成立させているのです!

ただし、TPIが大きいことで、耐久性は多少落ちますので

そこはレーシングタイヤとしての宿命だと思いますので

長持ちは致しません!激しいブレーキングでタイヤをロック

させますと、トレッドもずりむけますし、ケーシングも痛みます。

是非その辺りは、ご理解頂きつつ、ご使用いただけれ幸いです。

 

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トレッドパターンもしっかり計算されてますね。

サイドは倒し込んだときに食いつくように

センターは転がるようにパターンが切られています。

 

乗り物では地面が唯一に接する部分です。

タイヤは用途に合わせて、考えて考えて拘って

コストをかけるべき部分だと私は考えます。

 

今回のような最高の性能を求めたバイク以外でも

お客様のご要望に合わせたタイヤも沢山ありますので

是非、気になるかたは店頭にてご相談ください。

 

次回でこの連載も終了します!

完成した姿を皆様に披露できますので、

どうぞお楽しみに!