2016/09/20 12:41
どうもこんにちは、渋谷本館バイオレーサー1級フィッターの佐藤です。
昨日に引き続いて、バイオレーサー5000実施録をアップしていきます。
今回のお客様は、ロード歴4年で月間走行距離がおおよそ200〜300km程度、
最長100km前後を1日で走るというお客様。
当ブログをご覧になられて、気になってご予約いただいたとのことでした。
まずはインタビューで様々な判断材料となるスポーツ歴や傷病歴を
お伺いしていきます。
これまでに軟式テニス、硬式テニス、少林寺拳法、スキーと様々な
スポーツをされています。
少林寺拳法をされていた時に肋骨骨折も経験。
さらに左膝が80〜90km程度の走行で痛みが出てくるとも伺いました。
実は、ロードを始めてからもとプロロードレーサーである福島康司さん
の主宰する「ベルナールグランパ自転車学校」に参加されていて、
ポジションもそちらで見てもらっているとのこと。
ただ、いくら走っても走行スピードが頭打ちになっていて
少しでもその打開になればとご予約いただきました。
走行スピードを伸ばして、最終的にはイベントやレースへのエントリーも
視野に入れていきたいとのことで、今回はコンペティションポジション
での実施となりました。
実施後のポジションは・・・・
・サドル高 ↑
・サドル後退幅 ↑
・サドル-ハンドル直線距離 ↑
・サドル-ハンドル落差 ↓
となり、これまでは窮屈なポジションで乗られていたことが
伺えます。
フレームのサイズ自体も推奨サイズよりも小さいことが判明。
反応がクイックになり過ぎてしまい、乗りづらい可能性が
高いことを説明しました。
なかなか乗り換えることはないかもしれませんが、次回の
フレーム購入時にはサイズを合わせることをオススメしました。
実車のポジションセッティングもできる範囲で希望とのことだったので、
サドル高をセットし、実車でのサドル後退幅も
膝にレーザーを当ててキッチリとセッティング。
本来はステムも交換して伸ばした方がいいのですが、
ステム長が市販サイズを大幅に超えていることもあり、
今回はひとまず保留。
パーツ交換なしでできるところまでで身体を慣らしてから
おいおい検討しますとのこと。
骨盤の前傾や体幹・肩甲骨の使い方といった身体の使い方を
レクチャーしていく中で、なんとカイロプラクティックの
先生だということが判明。
私の説明の中に「予備伸長」や「伸長反射」といった専門用語が
ちらほら出てきてビックリされたとおっしゃっていただきました。
実は佐藤、もともと「スポーツ生理学」という学問を専攻していて、
その分野の大学院も修了しています。
また、前職では運動療法からアスリートへの体力測定と
それに基づいたトレーニング指導もしていたということもご説明。
納得いただけたようです。
福島さんの練習会では「福島さんは一般人の運動能力を突き抜けた
ところにいる方で、そういった方の説明は感覚的すぎて
(トッププロの方であればあるほどその傾向は強い
のではないでしょうか)分かりにくいことが多い。」
(長嶋監督のように擬音語が多い)という
ネタで盛り上がり、「理論的に分かりやすく説明してもらえて、
福島さんの言いたいことのイメージがなんとなくつかめた気がする。」
と喜んでいただけました。
左膝の痛みは今回のポジション変更でまずは様子を見ていただき、
まだ痛みが出るようであれば、またリアルタイムのペダリングスキルや
身体の左右差・膝軌道のブレも含めてより突っ込んだセッティングを
ご希望の場合はバイオレーサープレミアムもあることをご案内。
プレミアムコースにもご興味を持っていただけたようです。
巡航速度が上がって、これまでの上限を打開して
ロードバイクを楽しめているといいですね。
ありがとうございました。
身体計測に基づいた理想のポジションを導き出すのがバイオレーサー5000です。
いくらいいロードバイクを持っていても、サイズやポジション、フォームが
きちんとしていなければ本来のポテンシャルを発揮できません。
ワイズロードのバイオレーサーサービスはこれらのご要望に合わせて
3種類のコースをご用意、しっかりとお答えします。
気になることがあれば、どうぞお気軽に担当の佐藤までご相談ください。
2016/09/20 Text by D.Satoh