2014/08/11 00:45
先日 インプレを頂いたT村様が・・・・・
『長い距離&坂道で試したい』 とおっしゃるので
試してもらい インプレッション頂きました!
下記 原文のまま掲載します。
★今回はお写真もお願いいたしました
ひょんな事から拙い試乗感想文が御世話になっている自転車屋さんのブログなんて所に転記され。
『願わくは…』なんて一言が“1日貸し出し”なんてビックリする話の展開となり。。。
試してみたかったコースプロフィールはグランフォンドだったので、
行ってみました“八ヶ岳グランフォンド”の舞台へ。
とは言っても強行軍の為、走行距離が54㎞、獲得標高が1200mです。…
ちなみに私のプロフィールは身長170㎝、体重は65キロ、太ももは58㎝、、、
この情報は重要ですね、特に身長と体重は。ケイデンスは大方低め、ダウンヒル大好き、必要ならばコーナリング時もペダリング、山坂はダンシング多用。
そうそう、趣味自転車歴は30年ですが
愛機はワンオフのクロモリミニベロで、この記事を書く僕はただの自転車好きです。
その辺の所を念頭に置いて。。。
このバイク、単にフォークを含めてフロント周りの剛性が高いからというダケでは無くて。
ストレートフォークだからとしてもシャープなハンドリング
ジオメトリーの設定そのものにハッキリとした意図があるからの筈で、
そのシャープさは直線を走っていても同じ。
だから、咄嗟の場面でハンドルに変な力が掛かってしまう様なライダーに
どこまでも寛容なメーカーのバイクとは設計の思想からして違うと思ったり。
変な表現かも知れませんが股間でコントロールする感覚のハンドリングで、
ハンドルは正しくコーナリングのキッカケとして崩したバランスを取る為に存在するものなのだといった感じ。
とにかくライダーの余計な動き(力)は邪魔(無駄)となり、
その代わりコルナゴの流儀に逆らわない動きにはスパッと鋭い反応で応えてくれる、
もうそれだけでも心地好い緊張感に包まれ、ニヤニヤしてしまう。
そんな訳で?走り始めの緩い下り坂でバイクが僕に伝えてきたのは
『ハンドルに余計な力を入れるなよ?』でした
扱い方(スキル)は誰が言わなくともバイクが求めてくるし、
ライダーの適当な態度や姿勢は全てバイクに見透かされる様な感覚が。。。
そんなこんなを想いながらワインディングロードを走り、いよいよ山坂道へ。
先ずは“おいしい学校”というエイドポイントに向かう坂。
そして、このコースのハイライト“海岸寺”の坂、、、だったのですが。
あっという間に通り過ぎてしまった上に、海岸寺の坂の先が緩やかに改修されててちょっと拍子抜け(笑)
感じたのは、ダンシングで掛けたパワーでリアタイヤがサイドスリップする様な感じが少ない事。
トラクションの良さでしょうか、そこで見てみるフレームワーク。
スクエアでボクシーなBBにラグ結合されるシート、チェーンステイの端部が
角断面なのは当然として、そこから逆の端部に向かって円断面に形状を変化させているんですよね。
縦、横、捻り、それぞれの剛性確保に有効な角断面ですが、フレームには適度な捻れが必要不可欠で、しかも綺麗に捻れる必要がある、、、
だから断面形状を変化させての円断面なのでしょう。
ラグの形状が切り欠いたL字になっていて、、、
恐らくこれらのデザインは意図的に端部の剛性をコントロールする為で、
それは同時に振動の共振点を下げる効果も狙いにあるかと想像してみたり。
特にチェーンステイの断面は単純に縦長な訳では無くて、縦方向に幅広な断面形状からエンドに向かって、、、そう、バッタの脚の様に有機的なデザイン(キモは裏側)が目を引きます。
その形状とラグの切り欠きによってコントロールされた剛性と弾性の
バランスの結果が振動吸収性能としてトラクションの良さにも出ているのではないかと推測したりして。
まぁ、あのラグのデザインが単にボリューミーでボクシーな角断面のパイプ形状に合わせて、
とか、ジルコデザインの反復というオチでは無い筈です(笑)
そして今回のコースの走り終わりに、もうひとつのハイライト。
5㎞続く平均8%のダウンヒルは延々と横溝が施されているという中々無いハードな路面。でも“試す”にはこの位じゃないとと思い、だからの八ヶ岳チョイスな訳です。
そんな下り坂でバイクが僕に伝えてきたのは『俺を信用しろ、余計な事はするな』でした。
減衰特性が悪いバイクだと路面から受ける振動と共振しやすく、
振動はスピードの上昇と共に増幅しがちで、そのツケはタイヤと路面の接地面に現れ、
悪影響はトラクション/グリップに出て総じて不安定になる。。。だがC60はどうでしょう!
路面は延々と無数の横溝が切られた平均斜度8%のダウンヒルと最悪レベル(笑)
ところが、スピードが上がっていっても振動が酷くなる事もスネークする予感も無く。
下り坂の終点前にある横断歩道手前での減速でも安定そのもの!
もちろん公道ですし、安全の為には細心の注意をしてますよ、何よりバイクは借り物ですもの(笑)
こんな感じで、走行時間は2時間半程。
真夏ながらも平均気温26度の試乗サイクリング。
夢の様な1日を終えバイクが僕に伝えてきたのは
『俺の性能をどれだけ引き出せたかな?』でした。
寄って見ればゴツイ位のボリュームがあって、でも少し離れて見るとそれ程でも無かったりして。
それは走ってみた感想も同じで、いつもの短い味見時間で感じた“かたさ”は、
シッカリと走る程その少し奥の所に“しなやかさ”を兼ね備えていたりして。
カラーリングも性能の内と言わんばかりの、このスペシャルなカラーリングと佇まいは如何にもイタリアン。
僕がイメージしたのはコルシカの峠道や石畳の町並み、やはり生まれ故郷の雰囲気がある場所が一番似合うよなと思ったり。
過去の経験則と誇りを今の技術と信念で繋ぎ、60年の歴史を感じさせる。
見ても走っても、その奥深さに引き込まれて魅せられてしまう、そんなバイクでした。
終わり
T村様 素晴らしいインプレッションありがとうございます
拝見し、驚いたのは・・・・・
『変な表現かも知れませんが股間でコントロールする感覚のハンドリング』の表現。
コルナゴ一家内部では 『腰でコーナリングしろっ!』 と言われる部分を
一発で感じられたところに敬服します。
野澤の感触ではC59と比較し、 その傾向はソフトになったと感じました。
C60は初めてコルナゴを入手するかたにも
至極のサイクリタイムを約束するでしょう
by野澤
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