サドルについて考える
by: 野澤 伸吾

★スポーツバイクにおいてサドルは非常に重要。

　　たくさんのスポーツがあるなか・・・・

スポーツバイクのように長時間同じ姿勢で

　　同じ運動を継続するのは特殊な部類と言えるでしょう。

そう・・・熱心なサイクリストが５時間以上の

ライドをこなすのは　さして珍しい事ではありません。

★お尻の痛みに悩むサイクリストが多いですね。

楽しいはずのロングライドでのお尻の痛みは重大なストレス

　１００人いれば１００のお尻がある訳でして・・・・

いちど【サドル選びの迷宮】に入ってしまうともう大変。

　サドルコレクションの山を築く事になってしまいます。

本編では少しでもアナタ様のサドル選びにお役に立てればと筆をとります。

　★私自身は９年ほど前からＳＭＰに決めています

　当初はこの特異な形状に眉をしかめる一人でしたけど

一度その魅力を知ってからは手放せず・・・使うバイクはすべてＳＭＰ。

このサドルの変わったカタチは・・・・・骨です。

　　骨のカタチにマッチする形状

　座骨を的確で最小限のカタチで支え・・・

　　　　　　　無駄な部分はそぎ落とすカタチ。

ＳＭＰは面ではなく二本のラインで座骨を支えます。

キチンとセッテイングが合えばそこにサドルの存在感は消え失せ・・・

大転子はグリスアップされたかのようにスムーズに動きます。

取付角度調整が非常に重要なんですよ。

もし・・・ちょっと使って駄目だと思ったアナタ様は

もう一度取り付けて　細かい角度調整を繰り返すのを勧めます。

★ノークッションが好きです

愛用のＳＭＰはフォーマかカーボンです。　まったくクッションありません

フォーマには薄い皮が張ってあり割としなりますけど、カーボンはカチカチ。

それでも痛まないのはサドルにキチンと荷重をかけているからと考えています

お尻の痛みのパターンが『走り始めは良いのだが、一時間を過ぎると痛い』

のはサドルに対する荷重がぺダリング毎に抜けて

　　　　微妙に上下運動をしている場合が多いですよ。

小刻みにお尻が跳ねているのは気づきにくいものです。

カラダの芯がまだブレているぺダリングなのにお尻が痛いからと

分厚いクッションのサドルに取り換えると跳ねるストロークが増えるだけ

しかも分厚いクッションは着座位置を曖昧にしますから注意が必要です。

そもそもレーサーパンツにはパッドがありますので

　　サドルにクッションは邪魔なだけだなあと私はおもいます。

先日試したＢＲＯＯＫＳのＣＡＭＢＩＵＭ　Ｃ１３も魅力的でした。

このＣ１３もノークッションですけど適度にしなります。

ＳＭＰフォーマより少し柔らかいかんじです。

革製の本格ＢＲＯＯＫＳは自分の

　　　　　お尻になじませるには時間とテクが必要ですけど

Ｃ１３は取り付けた瞬間からアナタ様のお尻を受け入れてくれるでしょう。

　　タイプとしては丸みを帯びた座面でございます。

　　ロールスなどがお尻に合うアナタ様にはオススメですね。

・・そう・・サドルにはいろんな形状タイプがあるんです。

★みんなのサドルを真後ろから撮ってみた。

　　　フラットな　タイプでクッション極薄　　端が少し曲線で　フルカーボン

　　座面端部は大きなＲを持ち　クッションはあります

連続して緩やかなＲで構成され薄めですがクッションあり。　定番ですね

　　平面でお尻を支えるタイプです。　しなりも大きい。

座骨の形状は皆様、同じ人間ですから同じなのですけど

　　　　　【巾は個人差ありますので　要計測】

　　臀筋の厚みやカタチ柔らかさ　は　十人十色

ベテランサイクリストの皆様は御自身に

　　　　　あった形状をよく把握していらっしゃいます

★サドル選びの際には真後ろから観察しましょう。

①店頭にて　御自身のお尻の幅を計測し。

②痛さが発生する状況を客観的に把握し。

③座面の曲線を考慮に入れる。

Ｙｓ志木店には多くのテストサドルがあります。

　　　　　　　　　　どうぞ御相談くださいませ。

　　　ｂｙ野澤