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2024年10月13日をもちまして閉店いたしました。
2018/02/10 23:37
納車から数えてもうすぐ4年
PINARELLO の DOGMA F8
【納車時の記事】←クリック
↑外したヘッドパーツ上側ベアリング
うーむ シッカリ錆びています
幸いレースと玉は健康でしたので
磨いて再利用。
ステンレス製なのになんで錆びるんだぁ!
そりゃ錆びますよ
金やプラチナは元素自体が酸化し難い物質ですけど
ステンレスは そもそも鉄ですからねぇ
クロームとニッケルが含まれる合金です。
ステンレスはその表面に不動態被膜と呼ばれる
それ以上酸化しない皮膜が出来るから 錆びにくい
しかもそれは 剥がれても自己再生するんです!
通常の空気中ならば不動態被膜はいつも保持されて
ステンレスは錆びませんが 狭い空間に水分があり
電位の高い物が隣にあれば 電解腐食します
不動態被膜の育成よりも
腐食が早く進めばこのように錆びる!
★このベアリングが接していたのはカーボンです
金属とカーボンとでも電食が起こります!
★クルマ業界や航空機産業では
カーボンと接する金属の電食対策に熱心ですが
自転車業界はイマイチ無関心。
アルミで出来ているボトルケージネジ部が腐食するのを見ますね
あれが電解腐食の代表選手です
防止策としてはカーボンと金属の間を絶縁するのがよいので
本来はゴムなどの通電しないものを挟みたいのですが
ヘッドベアリングにはそれが望めません。
ですので上図の様にグリスを塗布し
水分が入らないように対策いたします。
★最近のバイクはここがカーボンなのですね
ですから カーボンに【樹脂】優しいグリスが必要
★シリコン系を推す情報を散見しますけど
カーボンの権威である CDJ早川社長に教えを請い
↑リチウム石鹸基のモリブテングリースを使っています
雨や汗の進入を防ぎ電解腐食からベアリングを守ります
↑ベアリング内部にはデュラグリスを使いますね
とても優れたグリスですので これは鉄板
ここにシールを戻せば 再利用できると考えています
↑一番上にはおなじみの塩害対策グリースを
たっぷり塗りこみ 蓋をしてやります
↑ これで 無事にハンドル周りはフレームに戻りました
今回OHのもうひとつのテーマは EW-RS910導入し
ハンドル下の配線をスッキリさせること!
YsRoad志木店オリジナル工夫で・・・
↑スッキリ生まれ変わったでしょう!
内装ハンドルから フレーム入り口までが
Di2配線が一本なのがなんとも スッキリです。
EW-WU111はフレームに鎮座
駆動系もリニュアール!!
↑ダイヤモンドコートのチェーンをインストール
上図を御覧になり鋭いアナタ様は 一齣長めを発見?
↑折角のCDJデカプリヲなので
アウター&ローのスムーズさを選択
この場合・・・
プーリーにあるBテンション調整穴の
強めを選択して
↑RDにあるBテンション調整ビスを
締め込み傾向にすれば
インナー&トップでも長めのチェーンで
タラーンと緩いまずにすみます。
素敵なデカプリヲですから良さを
最大限発揮できるセッテイングにしたいですものね
あ そうそう
今回のOHで パイオニアも装着!
そんな訳で 納車が楽しみな
里帰りでございます
by野澤
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ワイズロード越谷店
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