6,246

E-BIKEの常識を覆す話題の新作「オルベア ゲイン」大雨の長野で中徹底試乗‼【食わず嫌いはもったいない!】
by: 関 和貴

皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。

S__11616374_0

 

S__11616324_0

私は今、長野県で開催されているORBEAの展示試乗会に来ております!

長野でオルベア乗り放題と聞いてわざわざやってきましたが、、、めっちゃ雨です!!!

 

今回の展示会では、「オルベアの新型E-BIKEに乗ってこい!」と店長から指令を受けているので、電動アシストロードバイクの「ゲイン」と新製品についてご紹介します。

 

 

オルベアについて

まずはオルベアについて簡単にご紹介します。

 

S__11616366_0 S__11616364_0

オルベアはスペインのブランド。

ヨーロッパではかなり知名度の高いメーカーで、日本でもベテランサイクリストなら必ず聞いたことがあるブランドだと思います。

ほぼすべてのメーカーが中国やスペインで自転車を生産する中、オルベアはmade inスペインにこだわっており、カーボンフレームは中国の管理工場で生産されますが、フレームをわざわざスペインに持ち込んで塗装・組立ののち各国に出荷されます。

以前からこだわりを持ったモノづくりをするブランドですが、国内事情としてはここ数年で代理店が変更になり、オルベアジャパンの設立をきっかけに、これからさらに日本での展開を強化していこうという状況です。

その為、不良対応やアフターサポートなどもしっかりしており、より一層信頼できるブランドになりました。

 

 

S__11616358_0

チームサポートにも力を入れており、ツールドフランスなどでも活躍するLottoチームや国内のキナンチームをサポートしています。

 

オルベアのバイクは一部の廉価モデルを除き、多くのモデルがMyO(マイオー)と呼ばれるオーダーメイドサービスが無料(!)でついてきます!

 

ハンドルやステムのサイズ、コンポやホイールのグレード、ギアの組み合わせ、なんとカラーや名入れまで基本無料で行うことができるのです!!

 

フレームのカスタムができるメーカーはいくつかありますが、アップチャージが高かったり、ハイエンドモデルしか対応していないことがほとんど、、、

オルベアは全てのバイクが注文が入ってから本国で塗装、組み立てされるので無料で様々なカスタムができるんですね。

 

 

 

オルベアの新製品を紹介

 

まずはハンドル!

カーボンハンドルが2種類登場します。

 

S-SH-RA10_Gris_1

SH-RA10 Carbon Cockpit ¥ 89.100

ステム一体ハンドルですが、ステム80mm/ハンドル360mm~130mm/400mmまで幅広くラインナップ。

ハンドル幅はエアロ効果のために狭めを使うのがトレンドです。

 

オルカエアロなど、HS01ヘッドセットに対応したオルベアのバイクに取り付けが可能。

 

 

S-SH-RA10_Context

とてもシンプルで滑らかなデザイン。

 

 

S-SH-RA10_Gris_Computer-Mount

専用サイコンマウントも取り付け可能。

 

実際に触ってみましたが、下ハンのフレアも僅かで気にならず、多くの方が気に入るデザインでした。

残念ながら写真撮影禁止だったため現物の写真はありません。

 

 

 

 

S-C081TTCC_HB-RP11-R_GRIS

Riser Carbon Handlebar RP11-R ¥ 41.900

今度はグラベルやロングライドなどリラックスした姿勢に最適なライザーハンドルです。

このモデルはオルベア以外の様々なバイクに取り付け可能です。

 

 

S-C081TTCC_HB-RP11-R_Contexto

上ハン部分が上に上がっているためゆったりとしたポジションを再現可能。

ライザーハンドルの中ではデザインがシンプルで多くのバイクに似合うと思います。

 

 

S-C081TTCC_HB-RP11-R_DROP_ S-C081TTCC_HB-RP11_FLARE-_

 

リーチが短く、ドロップも浅いのでまさにロングライド向きで、気軽に下ハンを使うことができます。

下ハンはやや開いており、下ハンを持った時に安定性が高まります。

特にロングライド用ハンドルでは「下ハンは使わないので、、、」という方も多いと思いますが、このハンドルなら、下り坂や路面が悪いときに下ハンでより安定したポジションが気軽にとれるようになります。

 

この他、写真撮影禁止や新製品の生産が間に合っていない都合で詳しくご紹介できませんが、、

 

S__11616373_0

オルベアはOQUOというホイールブランドにも注力しておりロード用の新作をリリース!

OQUOのホイールは自転車オーダー時にホイールのカラーカスタムができるモデルも!!

さらに、トライアスロンバイク オルドゥーの専用新型DHバーやバイクの新モデル等もあったりなかったりするかもしれないので続報をお待ちください!

 

 

 

新型E-BIKE GAIN

今回の個人的な目玉は新型E-BIKEのGAIN(ゲイン)です!

E-BIKEと聞いてページを戻ろうとしたローディーの皆さん、ちょっと待ってください!!

このモデルは従来の電動アシストとは楽しみ方がちょっと違います!

ロードバイクの楽しみ方が丸っと変わるかもしれないのでもうちょっと読んでいきませんか??

 

 

S-gain-highlights

まずは外観をご覧ください。

言われてもまず電動アシストには見えないですよね!

従来のダウンチューブがぼこッと膨らんで、重いE-BIKEとは全く違います。

 

そしてこのバイク、重量は何kgだと思いますか?

ロードバイク型では某G社は約20kg、某B社は16kg、、

 

2025000009448

Y’sRoad共同開発で安価かつ軽さが売りのスマチャリでさえ14.6kg(約33万円)とロードバイクとしてはちょっと重ためな重量があります。

(従来はアシスト付きなので多少の重量は気にしないのですが、、、)

 

 

S-gain-highlights

GAINの重量は105Di2+アルミホイールのミドルクラスで11.8kg!!

ラインナップはより廉価なキューズ10s仕様から、デュラエース+カーボンホイール仕様まであるので、買いやすい価格の物から、もっと軽いモデルまで選ぶことができます!

モデルごとの重量は公開されていませんが、ハイエンドグレードなら10kg切りもあり得るかも!?

 

(注意:電動アシスト自転車は全てのパーツが型式認定で決まっています。ハンドル・サドルなど走行に関係ないパーツは交換することができますが、ギア比・タイヤ幅・リムなどは法律上交換できないのでご承知おきください)

 

 

気になるバッテリー持ちですが、こんな記載です。

 

スクリーンショット 2025-06-14 171036

 

アシストの強さによって最大7時間以上、獲得標高4000m以上!?

一番アシストが強いモードでも4時間、獲得標高1500m以上!

もちろんライダーの体重などで大きく変わる数値ですが、、6時間で獲得標高3000mってどんなコース行かす気ですかね、、

普通のサイクリングでは一日でなかなかそんなに走らないと思います。

そもそもバッテリーが切れても、車重が軽いので、そんなにつらくないはず。

それでもバッテリー切れが怖い群馬や長野のような山岳地帯に行きたい方もご安心ください!

 

 

S-gain-usp3-p1-2

この追加バッテリー(個人的には増槽と呼んでいます)を取り付けることで、さらに獲得標高1400m以上走る事ができます!!

ここまですれば一日でバッテリーを使い切るのはほぼ不可能でしょう。

 

 

細かいところでは、

S__11616338_0

リアとフロントにバッテリー給電のライトがついていたり、

E-BIKEは車輪にコードがついていたりして車輪の着脱が面倒なモデルも多いですが、GAINはスルーアクスルでロードバイクと同じように車輪の着脱ができるので、輪行やパンク修理も簡単です。

 

 

 

ここまでで軽さと十分なバッテリーを備えているのはお判りいただけたと思います。

本来であれば試乗して走行感をチェックしたかったのですが、、、

 

 

S__11616339_0

大雨なので残念ながら試乗は出来ませんでし、、、

 

おっとオルベアの営業さんに捕まった!

「もう試乗はしましたか? 是非どうぞ!!」

 

S__11616341_0

「普通にめっちゃ降ってるんですけど、、、」

「更衣室はコチラです! ニコッ」

「ハイ、、、」

 

というのは半分冗談ですが、

 

 

S__11616325_0

もちろん乗ります!!

防水性能は問題ありませんでした(笑)

 

S__11616331_0 S__11616330_0 S__11616329_0 S__11616328_0

 

アシストモードは実際4種類あり、インジケーターの色でアシストモード、バーの長さで電池残量を確認できます。

白:若干わずかなアシスト

緑:平地で快適なアシスト

橙:上りで快適なアシスト

紫:かなりパワーを感じるアシスト

 

まず、前提としてシティーサイクルや廉価なアシスト車とはコンセプトが違い、踏んだ瞬間にグンッと進む原付のようなアシストではありません。

あくまでスポーツサイクル(運動)の楽しみを後押しするようなイメージで、

何も考えずに一番重いギアを踏んでもあまりアシストしてくれませんが、ロードバイク同様ギアを使って適切な回転数で踏むと気持ちよくアシストしてくれます。

 

試乗コースは平坦と長くゆるい上りですが、実際に走ってみると橙のモードでもしっかりアシストを感じる事ができ、イメージで言うと車体重量が1kgになったかのような軽さ!またはやさしく背中を押されている感じ!

 

スポーツやサイクリングとして漕いで登っている感は残しつつ、とても快適に坂を上る事ができます。

平坦では最も体力を使うストップ&ゴーをアシストしてくれるので、ロングライドでもラクに走れそうです。

 

紫のモードにすると、しっかりとしたアシストを感じ、上りもめっちゃ速いし、体力をかなり温存できます!

皆様が何となく想像しているE-BIKEは紫モードかもしれませんがそもそもの車重が軽いので橙モードでも十分上ります。

 

 

S__11616327_0

そして今回最も気になっていたのがアシストオフでもしっかり走るか。

上り坂でしっかり試しました。

 

もちろんアシストオフでは自分の体力次第ですが、、、

 

アシストオフでも十分良く走ります!!!

だって車重が11kg台しかないんですよ!?

今でこそ8kg、7kgの自転車も増えてきましたが一昔前は10kg切ったら軽量といわれていたので、アシスト付きで11kg台はッめちゃくちゃ軽いし、レースでもするわけでなければ普通に良く走ります!(そもそもアシストを切る必要もないですが)

 

 

上り坂で乗り込むととても面白いです!

ゆっくり走っている分には常にアシストしてくれるので上り坂でも比較的ラクに走る事ができます。

 

あまりにラクなので、頑張って踏み込んでみると(法律的に)24km/hの速度で自然とアシストがオフになり、感覚的には今まで背中を押していた手がスッといなくなるイメージでとても自然です。

 

そのまま走れればいいですが、疲れて速度が24km/hを切ると再びしっかりアシストしてくれるので、上りで多少無理してガンガン踏み込んでもヘロヘロになって遅くなるということが無く、体力が無尽蔵になったようなイメージで、残りの体力をあまり気にせずに、よりアグレッシブに走る事ができます!!

 

つまり、速く走れるかは自分の体力次第ですが、最低限のペースは保障されているので体力を気にすることなくサイクリングを楽しむことに集中できます!!

 

 

 

ご年配の方や、男性のライドについていきたい女性や初心者さんにはまさにオススメのバイクです。

是非奥様にプレゼントして一緒にサイクリングを楽しみましょう!

 

 

また、今まで普通にロードバイクをお楽しみの方で、もっとラクに走りたい方、ちょっと体力が落ちてきたけどロングライドやヒルクライムをまだまだ楽しみたい方、

こんな方に個人的にオススメしたいのが、、、

最初はアシストをオフまたは白モードで走ってみて、しんどくなったら緑や橙モードにしてみてください!

アシストオフでも十分良く走るので最初はオフで純粋なサイクリングを楽しみましょう。バッテリーの節約にもなります。

上り坂に入ったり、疲れてきたらアシストオン!

体力が復活したかのように快適になるので、疲れていても楽しくサイクリングできます!!

 

 

もちろん最初からアシストオンで使うのが一般的ですが、多少の疲労感はサイクリングのスパイス!ご自身の体力に合わせて楽しんでください!!

 

 

 

 

気になる価格は、、、

2×10速の一番安いモデルで、¥870,100

105Di2仕様で¥1,012,000

カーボンホイールのハイエンドモデルで¥1,581,800

 

 

もちろん、一般的に高額な自転車ですが、、、落ち着いて考えてみると、

デュラエース+カーボンホイールのバイクは今200万円越えの物も多いです。

カーボンフレームで、電動アシスト付き、唯一無二のデザインと軽さ、無料でのカラーオーダーまでついてこの価格は相当魅力的なのではないでしょうか!!

 

初めてのロードバイクに、ベテランのセカンドバイクに、奥様へのプレゼントに、乗ったうえで自信を持ってお勧めする1台です。

 

 

 

 

「是非MTBも試乗どうですか? ニコッ」

「雨のオフロードは勘弁してください!!」

 

オルベアの主力ロードバイク、ORCAとORCA AEROは以前試乗したのでこちらの記事をご覧ください!