【買ってみた】パナレーサー渾身の新作グラベルタイヤGravel King X1を使ってみた
by: 間野友輔

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新橋店ふくてんちょの間野です。

はい、表題のとおりです。
グラベルタイヤで絶大なシェアを誇るのがパナレーサーのグラベルキングシリーズ。最初のモデルが発売されて10年だそうで、おめでとうございます。

その10年を期に、これまで発売されてきたパターンのタイヤもケーシングやコンパウンドをフルモデルチェンジ。そして新たなトレッドパターンとして『X1』が誕生しました。

発売時に書いた解説ブログがこちら↓

今回はこの最新作、Gravel King X1をオンロードとグラベルで試した結果をレポートします。

選んだのはこれまで使っていた38Cに近い40C。ノーマル、高耐久、軽量の3種類のケーシングがあるなかで、軽量なホイールに取り付ける前提で軽量な『R』モデルを選びました。

 

パターンから見る特徴

この新作パターンですが、ブロックの多さが目につきます。
パナレーサー製品でもロングセラーになっているクロスカントリータイヤ『CG(セドリック・グラシア)』のパターンを彷彿とさせるデザインですが、

・中央が詰まったパターンで転がり抵抗を少なくしている
・サイドノブがしっかり出ていて、コーナーリング時のグリップが高そう
・前後逆に取り付けることで、後輪はトラクション(推進力)を稼げるようなパターンになっている

といった特徴が見て取れます。
初見ではGravel King SKよりもハードなダート向けタイヤかなと思ったのですが、よりオンロードでスピードを稼ぎ、グラベルでのコーナーリンググリップを強めた、オールラウンド系タイヤという位置づけです。

 

まずは取付

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取りつけるホイールはWTB のカーボンリム『CZR 700 i23』です。内幅23mmの、当然チューブレスレディーなリムを手組みしています。かなりお高いお値段でしたが、リム重量345gは、なかなか魅力的です。え、弊社在庫あるんですか?!(執筆日現在)

 

まずは嵌めやすさについて。これまでのGravel Kingよりちょっと硬いですが、これは旧Gravel King が緩すぎたともいえます。硬いとはいってもしんどさを感じるようなものではなく、今回最後はタイヤレバーを使っていますが、それは時間を節約しただけで、最後まで素手だけで嵌めろと言われれば十分できる硬さでした。

嵌めただけの状態では、しっかりリムに密着している。ここで旧Gravel Kingだとリムとタイヤビードの間に隙間が目立つのですが、そんなことはありません。

そして、『普通のポンプ』にて空気を入れてみますが、順調にビードが上がりました。こないだ買ったこちらのポンプの立場がありませんw

まあこれはこれで別の用途で役に立ちますので。

3気圧ほど入れた状態で数日放置しましたが、シーラントなしでも十分なエアを保持できていました。

 

シーラントは今までEffetto Mariposa Caffelatexを愛用してきましたが、ちょうど1,000mlボトルが空になるタイミングだったこともあり、Panaracerの新しいシーラントを試してみました。

120mlなので2本で使い切るのはちょっと多いのですが、今回は全部入れてしまいました。バルブコアを取って流し込むのにちょうど良いストローもついていて、流し込みやすく、混入されているクルミ殻がパンク時に穴を塞いでくれことが期待できます。

 

まずはオンロードでヤビツ峠へ。

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気分が裏ヤビツだったので、自宅から自走で裏ヤビツへ。フル舗装です。グラベルタイヤ嵌めて最初のライドがそれはどうなのかとも思って多摩川の河川敷に降りましたが、工事中ですぐ行き止まってしまったw

前後3気圧での登坂はタイヤもやや潰れるし、そもそもバイクが前後サスペンションつきなので重いは重いんですが、特筆すべきはロードノイズがほとんど聞こえないので、転がりの抵抗自体はかなり軽いのは間違いないかな。わたくしは宮ケ瀬湖からヤビツ峠まで、ピュアロードだと1時間半ほどかかっているのですが、今回は1時間40分というところで、機材ハンデの割に大きな違いはなかったかな。

 

本番ニセコグラベル

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イベントとしては90km、グラベルは17kmのロンググラベルを含め40kmほどでしょうか。ニセコの割には荒れてるかな、という程度の良質なグラベルを2気圧で走行。少し高圧だったかもしれず、下りコーナーでのグリップに不安を感じることがありましたが、概ねコントロールは良好。登りではバイク特性もあってダンシングをしてもスタックすることは少なく、トラクション性能の高さを感じました。

 

注意点

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写真はわたくしのCannondale Topstone Carbon(第1世代)ですが、見てのとおり40Cはギリギリです。ホイール着脱時にはシートチューブに当たって、力をかけないと着脱できません。

2020年頃までに発売されていたグラベルロードバイクは標準で幅38mm前後のタイヤを装着していることが多かったのですが、最近の流行はもう少し太い40~45mmにシフトしてきています。

今回のパナレーサーのモデルチェンジでもサイズのラインナップが変わり、38Cがなくなって40Cに変わっています。購入から年数が経っているバイクですと、40Cはかなりギリギリ、場合によってはフレームを擦ってしまうこともあるので、よく確認してから購入しましょう。

 

パナレーサーコーナーでお待ちしています

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ワイズロード新橋にはパナレーサーのポップアップコーナーがございます!
さすがにパナレーサーの全アイテムを揃えるのは無理ですが、グラベルキングもこのとおり、厳選ラインナップでお待ちしています!

 

18th May 2024
ワイズロード新橋 まのゆうすけ

 


 

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