【オーバーホール】内部のサビや相性の悪いパーツを何とかして！！
by: 関

皆さんこんにちは、ワイズロード新橋店 関です。

 

 

今回ご紹介するのは KONA　ROVE STのオーバーホールBです。

 

乗り心地の良いクロモリフレームのグラベルロードで、街乗りなど普段使いでたくさん乗られたバイクです。

変速の調子が悪く、消耗パーツの痛みも気になるようで、メンテナンスに来てくださいました。

 

 

著しく壊れている部分はなさそうですが、よく見るとパーツの痛みが出ています。

 

 

消耗品といえばタイヤ。

すり減りと細かいヒビが出始めています。

 

 

たくさん乗ってブラケットカバーも薄くなっています。

 

 

FDの変速が悪くなっています。

 

 

 

チェーンが外れてしまったのかフレームにキズがついています。

パイプが錆びないように補修のご依頼を頂きました。

 

 

さっそく作業開始！

 

 

チェーンを外してクランクを回すとセラミックベアリングかってくらいクルクル回ります。

一見良さそうですが、これは良くない状態。

内部のグリスが抜けてしまっており、一見回転が軽そうですがBBの寿命が終わっているサインです。

 

 

BBの取り外し。かなり固まっている様子。

 

 

内部はかなりサビていました！！

このくらいならまだ強度に影響はありませんが、放置していたらヤバかったかもしれません。

 

 

パーツをすべて取り外しました！

 

 

フレームの汚れを掃除。

 

 

クランク内側にキズ。

 

 

フレームとインナーチェーンリングの隙間に注目。

隙間がほぼありません。

チェーンが落ちて傷がついたのではなく、ペダリングでフレームがしなった時にチェーンリングと擦っているのかも、、、

 

 

クランク、FDともシマノ製ではなく、クランクはグラベル用の小さめのギアがついています。

 

変速が悪いのはワイヤ等の劣化もありますが、FD・クランクが純正外なのも理由の一つでしょう。

フレームとの隙間が狭いのは、フレームの設計に対してパーツの相性が悪いようです。

 

 

さらにもう一つイマイチなのが、RDのワイヤーがクランクの近くを通るので、気づかないうちにクランクと擦れてボロボロになっています。

 

 

なのでクランク・FDをシマノで統一します！

仕様上、ギアは少し重くなりますが、街乗りメインなので大丈夫そうです。

 

 

無事に十分な隙間を確保できました！

 

 

続いてヘッドパーツもゴリゴリになっていたので交換します。

 

 

困ったことに上下でヘッドの規格が違う！！

上がスタンダードタイプなのに対し、下はゼロスタックタイプの埋め込み式。

一部のMTBである組み合わせらしいですが、、、やめてくれ！！

 

 

シートポストはなぜかシムを挟んで固定してありますが、フレームとシムの間でサビ発生！

 

 

シムについたサビは電動で削り落とします。

 

 

フレーム側は届く範囲でサビを落とし、、、

 

 

強力なサビ止め効果のあるオイルを注入します。

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十分にグリスを塗ってシムを戻します。

 

 

同じくBBのサビも、、、

 

 

削り落とします。

BBに水抜き用の穴が無いので入った水が溜まってサビになるようですね、、、

 

 

フレームのキズは、、、

 

 

丁寧に調色してレタッチ！

これは言われないとわからないでしょう！！

＊塗装補修は手持ちの塗料で行うため色味が合わない場合があります。追加費用がかかる場合があります。詳しくは直接お問い合わせください。

 

 

フレーム全体を艶出しコーティング！

 

 

 

続いてパーツの清掃。

STIレバーは拭き掃除ののち内部に注油。

変速機は洗剤で水洗いして可動部に注油します。

 

 

古くなっていたブラケットカバーも新品に交換。

 

 

スプロケットやチェーン、ワイヤーは新品に交換します。

 

 

元々使っていたホイールがチューブレス対応だったようなので、新しいタイヤはチューブレスタイヤにしてみることに！

チューブレス用リムテープとバルブに交換します。

 

 

街乗りメインとの事なので新しいタイヤ（左）は凹凸のないスリックタイヤに。

幅はワンサイズ細くすることで舗装路で軽快に走る事ができます。

 

 

完成しました！！

 

 

駆動パーツは全てシマノ SORAに統一され、ギアチェンジもスムーズになりました！

 

 

リアの変速もバッチリ！

交換したスプロケットだけでなく、変速機もキレイになって動きも最高の状態です。

 

 

クランクと擦ってしまっていたワイヤーは動かないように固定して解決。

また、FDのワイヤーのみフルアウターではなく、これも場合によってはブレーキやRDのワイヤーと擦れてしまう恐れがあるためライナーをかぶせてダメージがないようにしています。

 

 

タイヤはパナレーサー　グラベルキング

軽さと耐久性のバランスが良いタイヤです。

お客様指定のブラウンサイドでグラベルに似合いますね。

 

 

ブレーキは掃除をしてパッドを交換してあります。

 

 

ブラケットカバーとバーテープを交換してスッキリしたハンドルまわり。

 

今回のメンテナンス費用は約￥95000でした。

 

ギア周りのトラブルも解決できたし、タイヤも乗り心地の良いチューブレスタイヤになったので、乗り心地ではとてもご満足いただけるのではないかと思います。

 

クロモリバイクは雨の中乗っても全然平気ですが、内部がサビてしまうこともあるので定期的なメンテナンスをしましょう。

（クロモリに限らずですが）

3～4年ごとにオーバーホールをすることで、安全で快適に乗れるし、フレームの寿命をのばすことができます。

 

数年間メンテナンスしていない方は是非ご相談ください。

バイクの状態にあわっせて必要なメンテをご案内いたします！

 

ご予約はお電話で　03-5422-1394