【インプレッション】今年は当たり年！　どのモデルも良かったですがこれが一番印象に残りました
by: 今井 明

昨日は社内研修ということで多数のお取引様にお集まり頂いての大試乗会に参加しました。

普段あまり乗らないブランドのロードを中心に14台試乗しました。

選んだモデルも良かったのかもしれませんが、どれも好印象で全体的に良くなってきているので後は用途と好みの違いになるかなと思いましたが一際良い印象だったのがこちらのモデル。

イタリアの老舗ブランドビアンキのトップモデル「Specialissima」

無駄を削ぎ落とした設計でフレーム単体重量は780gという事を知らずに乗ったのですが、安定性と扱いやすさに優れていてふらつくような挙動は一切なし。

どんな速度域でもその挙動は一様で加速感も素直、レース用モデルというとハイパワーに負けないように剛性を上げて硬く作ると、乗り味も硬くなる事が多いのですが、このモデルの乗り心地はシルキーそのもの。

それが最近のビアンキのトップモデルに採用されている「カウンターヴェイル素材」によるものだそうです。

重量を増す事なく振動吸収を実現する素材で、乗っていても確かにその恩恵を感じる事が出来ました。

部分的にフレームを撓らせたりサスペンション機構を搭載すると、重量増だったりどこかで操作性に影響が出てくるのですが、素材で振動吸収をしているのでフレーム設計は至ってオーソドックスなものになっています。

それが扱いやすさだったり素直なバランスとして単なるデータではなく実際に乗ってわかるレベルで実現されている所が本当の凄さだと思います。

2017モデルとしてはオルトレXR4というエアロロードが同じCV素材を採用してプロチームにも供給されています。

こちらの方がよりオールラウンドモデルとして素直なバランスを持っているとの話でした。

そして通常はチェレステ、ブラック、チームカラーの３色展開だそうですが、アップチャージによるカラーオーダーが可能なのは「Specialissima」だけだそうです。

カタログ等にはあまり宣伝されていませんが、こういった対応がしっかりしているのはやはり老舗ブランドだなと感じました。

コストパフォーマンスやデザインだけで評価され勝ちですが、こんな本気のモデルがあると知れたのは大きな収穫でした。

各地で試乗会も開催されているそうなので、ビアンキのWEBサイトで確認して是非お近くでしたら乗ってみて下さい！

2016/10/14　今井

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