日本最大級のスポーツサイクル専門店!日本で最初のクロスバイク専門館!
2021/10/26 16:52
昨今増えてきたディスクブレーキ搭載車。
安全にご利用いただくために最後までご覧いただけますと幸いです。
異常とは?:制動力の低下や異音、ガタつきなど。以下の場合は仕様によるもので安全に関わる異常ではないこともあります。⇒パッドとローターの擦過音、制動時の音鳴り(追ってご説明します)。
初期の馴染みが出ることで制動力をフルに発揮できます。使い始めは効き具合の様子を見ながらご使用ください。
構造上、一度のエア抜き作業ではシステム内の気泡を除去しきれないこともあります。納車時には仕様に支障がない状態に整備をしてますが、急にレバーが軽くなったり、スカスカに感じられる場合は再整備が必要です。走行を為、販売店にご相談ください。
パッドとローターの隙間が設計上とても狭いため、仕様(精度や剛性など)やシチュエーション(立ち漕ぎやコーナリング)によって擦過音(引き摺り音、ドラッグ)が出る事もあります。
硬いローターと硬いパッドを押し付けあって制動しているため、制動時に音鳴りすることがあります(ビビり音やキキーっという音)。製品仕様(精度や剛性、パッドとローターの相性など)やシチュエーション(使い始めや雨天時など)、フレーム、フォークとの共鳴などが原因です。
整備には最善を尽くしておりますが、使用上解決できないこともあります。制動力には問題が無く、故障や不良ではないことがほとんどです。こうした特徴をご理解の上ご使用ください。故障や不良が疑われる場合は販売店へご相談ください。
ローターやパッドに油分が付着すると制動力が落ちるため危険です。チェーンに注油する際は、チェーンオイルが飛散しないよう養生しましょう。また、皮脂も油分ですのでローターやパッドを触接素手で触らないようにしてください。
使用直後のローター・キャリパーは摩擦熱で非常に高温になっており、触ると火傷をすることもあります。これらを触れる際は、乗車後時間を空けてからにしましょう。①とも関連しますが、ローターに触れる際は皮脂が付かないように清潔なグローブを装着して作業しましょう。
長い下りなどでブレーキを掛け続けると、ブレーキの摩擦熱がブレーキフルードに伝わり加熱されます。その状態が長く続くとブレーキフルードが沸点を越えて気泡が発生し、ブレーキの圧力を吸収して制動力が低下します(べーパーロック現象)。これを避けるために適宜休憩をとったり、ポンピングブレーキ(パッドを当てたり離したりして冷却時間を設ける)を行いましょう。
油圧式の場合、ローターの無い状態でブレーキレバーを握ってしまうと、パッドが必要以上にせり出してパッド間の隙間が減り、パッドとローターが干渉してしまい、最悪の場合ホイールを挿入できません。これを防止するためにパッドスペーサーを挟んでください。再調整の場合は販売店にご相談ください。また機械式ディスクブレーキでもパッドを磁石で固定している一部モデルでは、パッドの落下防止の目的でパッドスペーサーを挟んできましょう。
パッドの摩耗派は目視しづらいため、気付いた時にはパッドが減りすぎて制動力が低下していることもあります。意識的にキャリパーの隙間をのぞき込んで、パッドの厚みをチェックする癖を着けましょう。パッドの厚みは0.5mm以上が基準です(シマノ)。ローターはパッドとの接触部に異常な「段差」が付いていないかチェックしましょう。大きな段差がある場合は、パッドが減ってベースの地金と接触している可能性があります。ローターの厚みは1.5mm以上が基準です(同上)。
ブレーキフルードは仕様と経年劣化による沸点温度が下がり、べーパーロック現象が起きやすくなるので定期的な交換が必要です。使用頻度・状況にもよりますが、理想的には1年に一回行う事をお勧めします。
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