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自転車を綺麗に!水有り洗車でピッカピカに仕上げる方法!
by: 藤平悠介

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綺麗にするだけじゃない!

整備としても重要な洗車!

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

新宿クロスバイク館の藤平です。

 

皆様、洗車してますか?

「自転車の洗車なんて面倒だよ」とか「寒いからやりたくない」なんてサボっていませんか?

洗車は綺麗にするだけではなく「自転車の異常を発見する為」に重要!

汚れが付いていると、パーツの摩耗や傷、チェーンやフレームのクラック(亀裂)を見逃す事も。

 

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今回はオフロード系ライダーの私が、汚れをしっかりと落とす「水を使う洗車」についてご紹介いたします!

 

 

 

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洗車はどんなタイミングで行う?

 

自転車が汚れてきたと感じたタイミングで施工するのも良いのですが、「注油〇回に一度洗車」と決めておくのも有効な手段です。

また、自転車が汚れやすい雨天やオフロードでの走行後のタイミングでもオススメですね。

塩が付着する砂浜や雪上(※融雪剤)での走行後は必ず洗車しましょう。

 最近流行りのスマートトレーナー(ローラー台)は走行風が無い為汗が滴りやすく、塩分が付着するため屋内での使用のみでも頻繁な洗車が必要です。

 

 

 

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洗車に必要な道具

 

今回は水有りでの洗車なので、水道を使える場所が必須。(バケツなどで代用する事も可)

車体の洗浄に必要なケミカル類は最低限三つ

 

 

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まずはディグリーザー

グリス(油分)を落とす為のケミカルです。

チェーンやギアまわりの汚れたオイルを落とす為に使用します。

 

パーツクリーナー、チェーンクリーナー、ブレーキクリーナーなどの名称で販売されている物が使用出来ますが、基本的にゴム製品やプラスチックパーツへの攻撃性がある為注意。

 

スプレータイプの物は速乾性が多いですが、水を使う洗車の場合は遅乾性の物を使うと綺麗にしやすいので霧吹きタイプの物がオススメ。

 

 

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次にフレーム、ホイールやブレーキ周辺を洗う為のクリーナー

 

駆動系と違いゴムやプラスチック部分にも使用するので専用の物を使用します。

ケミカルブランドが出している専用品が一番良いですが、界面活性剤の入っている中性洗剤ならある程度OKなので、お手持ちが無い場合は食器用洗剤などを代用しましょう。

 

 

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三つ目はチェーンオイル

 

洗車を行うとチェーンの油分が無くなってしまう為、錆防止や潤滑の為に注油が必要となります。

チェーンオイルの種類について今回は割愛しますが、必ず自転車店で売っているチェーン用オイルを使用して下さい。(いわゆる万能オイルはNG)

洗車直後に注すのであれば水置換性のある物がオススメ

 

 

ケミカル以外に必要な物もいくつかあります。

ほとんどの物は100円ショップで揃えられます。

 

 

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まずマイクロファイバーのタオル

自動車用の洗車用品コーナーなどに置いてある事が多いです。

チェーン(駆動系)用、水分の拭き取り用、乾拭き(またはコーティング)用で三枚は必要になりますし、ここをケチらず贅沢に使う事で仕上がりが良くなりますので使い捨て前提レベルで多めに用意しましょう。(サイズが大きい物を買って切り分けるのも有り)

 

 

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ブラシは柔らかい物と固めの物を二種類以上

フレームやホイールには柔らかめ、駆動系やタイヤの泥汚れには固めを使います。

これも自動車用の洗車コーナーにあります。

 

 

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 ゴム手袋もオススメ

薬剤による手荒れやオイルによる手の汚れを防げます。

 

 

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目の保護も何かあると良いですね

使用するケミカル類が目に入ると危ないです。

 

 

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さらに踏み込んで洗車をするのであればコーティング用のケミカルも欲しいですね。

艶が出るだけでなく汚れも付きにくくなるので次回の洗車が楽になります。

 

 

 

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洗車の手順

 

洗車の順番は私の自己流ですが、汚れの強い箇所からが基本になります。

今回は私の通勤用バイク

雪上走行で融雪剤が付着してしまった物を綺麗にしてみます。

(駆動系パーツは完全に寿命を過ぎている状態ですが気にせずご覧下さい。)

 

 

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最初は駆動系のチェーン、ギア、変速機にディグリーザーを塗布

ディグリーザーは水で薄まってしまう物があるので、車体に水を掛ける前に塗ると汚れ落ちが良いです。(※車体に強い泥汚れなどがある場合はそちらを優先して水洗いもOKです)

 

3~5分程度待ったら軽くブラシで擦り、一度流水で洗い流しましょう

重要なポイントとして「回転軸部分には出来るだけ薬剤も流水も掛けない」という事があります。

車輪やクランク、フォークの回転軸に使用されているベアリングにはグリスが充填されており、これが流れてしまうとパーツの寿命を縮めます。

ベアリング内に汚れなどの侵入を防ぐシール部分もゴムなのでケミカルでダメージを受けてしまいます。

特に高圧洗浄機を使用するオフロード系ライダーは注意したいポイントですね。

 

 

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雪対策の為オイルを多めに塗り黒ずんでしまったスプロケットも・・・

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薬剤を流したら一度目視で確認(ピッカピカに!)

まだ黒ずみの汚れが残っているならばディグリーザーを吹きかけてブラシでこすりましょう。

ブラシから薬剤が飛び散りますので汚れても良い服装と、目の保護は忘れずに。

 

 

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駆動系が綺麗になったら次はフレームと車輪の清掃

洗浄剤を霧吹きなどで塗布し、汚れの箇所をブラシで擦ります。

ブレーキ周辺、車軸の付近は汚れが溜まりやすいため特に重点的に

車輪が綺麗だと全体がシャキっと見えるものです。

タイヤの泥汚れは固めのブラシを使用しますが、走行すればすぐに汚れてしまう箇所なのである程度の清掃でOKです。

 

ハンドルやサドルの周辺は最後

駆動系の清掃で手が汚れている場合は一度綺麗にしないとバーテープなどにオイル汚れが付着してしまうので注意!

垂れた汗やドリンクなどの成分をすすぐ程度の気持ちで洗いましょう。

バーテープやグリップ、ブラケットカバーが傷んでいる場合は交換が必要

触るパーツの快適度はそのまま自転車の快適度に繋がりますのでケチってはいけません。

 

ここまで終わったら全体に水を掛けて洗剤、ケミカルの残りをしっかりと流しましょう。

水道が使えない環境なら大き目のスポンジに水を染み込ませて撫でるのが効果的。

高圧洗浄機を使用する場合はホイールやフレームのデカール(ステッカー)に注意

気を付けていないと簡単に剥がれてしまいます。

 

 

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融雪剤とシーラントで汚れていたフレームも・・・ 

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ちょっと艶が戻りました!

 

全体の洗い流しが終わったらマイクロファイバータオルで水分を荒拭き

完璧な拭き上げではなくてOKです。

この時点で見た目はかなり綺麗になっているはずです。

 

 

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駆動系は綺麗に見えても拭くと多少黒ずみ汚れが出ますので、フレームとは別のタオルを使いましょう。

 

 

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車体コーティングを行う場合はこのタイミングで施工します

コーティング剤の説明書に従い塗布しましょう。(ヌメっとした艶が出て、手触りも滑らかになります

注意点として油性のケミカルを使用する際はブレーキに付着しないように気を付ける事。

リムブレーキ車ならリム面、ディスクブレーキ車ならディスクローターなどに付着すると音鳴りや制動力低下の原因となります。

フレームがマットカラー(艶無し)の場合は使用するコーティング剤もマット対応の物を選びましょう。

 

 

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フレームのワイヤー擦れ傷や立てかけ傷はコーティングの前にコンパウンドで均してあげると綺麗になります(※艶有りカラーの車体に限る)

 

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こういったワイヤー擦れ傷なども・・・

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コンパウンド+コーティングで元通り!

 

 

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立てかけ傷で艶が無くなってしまった箇所も・・・

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深い傷は多少残りますが綺麗になります。

 

「コンパウンドなんて持ってないよ!」なんて方が多いと思いますが、歯磨き粉の研磨剤でも代用出来るとかなんとか(※暗色系カラーだと細かい線傷が残りやすいので目の細かいコンパウンドを併用しましょう)

塗装のクリアコートを削っているので、施工出来る回数には上限があります。

削り過ぎない事も重要!

 

 

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ディスクブレーキ車のリム部分の艶出しにはグラスターゾルオートがオススメ

カー用品なのでY’sRoadでは取り扱っていませんが(笑)

研磨剤で有名なピカールを造るメーカーの超ロングセラー商品!

 

 

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吹き付けて・・・

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拭き取るだけで・・・

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リムとタイヤサイドが艶々!

 

シリコン系油脂なので長持ちはしませんがお手軽です。

ブレーキ周りには付着しないよう注意。

 

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最後にチェーンオイルの塗布

水置換性のある物ならばそのまま塗布してOK

 

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乾燥させる場合はパソコンなどに使用されるエアダスターというスプレーが便利

チェーンのリンク内に残った水分を吹き飛ばしてくれます。

 

オイルの塗布時はドライヤーでチェーンを温めてあげると馴染みが良いですね。

使用するオイルにより微妙にコツが違います。

 

ドライ系のオイルはちょっと多めに塗ってから乾燥

ウェット系のオイルは塗り過ぎないように心がけて塗布

どちらのタイプも表面の余ったオイルは適当なウェスで拭き上げましょう。

(※少し走行するとオイルが染み出てくるのでもう一度拭きましょう)

 

ここまで終われば洗車完了!

綺麗に仕上げるコツは道具やケミカルをケチらず惜しみなく使う事です。

 

 

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洗車後に行う点検

 

自転車が綺麗だと異常のある部分が分かりやすくなる為、洗車をした後は各部を確認しましょう。

 

チェーンの伸びや歯車の減りは目視でもある程度確認が出来ます。

フロントのギアを大きい方の歯車に掛け、チェーンリングとチェーンの隙間を確認

隙間から向こう側の光が見える、歯車に対してチェーンが均一に接していないようであればかなり伸びている可能性があります。

 

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チェーンリングは歯先の形状を確認

尖ってしまっているようであれば交換の時期です。

 

駆動系の減りは変速動作の不良や異音、ギアの滑りなどが発生してしまう為、早めの交換がオススメ。

接して動作するパーツですので、どちらか片方が摩耗している状態で使用するともう一方の摩耗を早めてしまいます。

 

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タイヤも目視確認

適切な空気圧まで充填し、タイヤの溝は残っているか、表面にヒビや異物が入っていないかを確認し、刺さっている物があれば取り除きましょう。

摩耗やヒビ、経年劣化によるグリップの低下などがあれば交換です。(画像のタイヤはヒビが出ているので交換時期ですね。)

 

ネジ類の錆も確認

錆が重度になるとパーツを取り外せなくなる可能性がありますし、ネジの強度が落ちてしまうので危険です。

特にローラー台で使用されている物や雨ざらしの車体は要注意

状態により注油や交換などの判断をする必要がありますので、錆を確認したら自転車店へご相談下さい。

 

車体の落としチェックもしてみましょう

5cm位の高さから縦に車体を落とし、ゴトゴトというような音がする場合はどこかのネジが緩んでいる場合があります。

異音を感じたら自転車店へ相談しましょう。

 

 

 洗車の効果

 

駆動系の溜まった汚れを落とすとチェーンオイルが本来の性能を発揮しやすくなり、駆動抵抗が減るので漕ぎが軽くなります。

フレームのコーティングは汚れを付きにくくするだけでなく、紫外線によるダメージを低減して塗装を長持ちに。

各部の消耗品チェックはトラブルを未然に防ぎます。

 

また、自分で綺麗にする事で愛着が沸き、丁寧に扱うようになる事で結果的に自転車が長持ちします。

 

まだまだ寒さが続いていますが、暖かい季節に向けて綺麗にしておきましょう!

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