日本最大級のスポーツサイクル専門店!日本で最初のクロスバイク専門館!
2022/05/14 20:03
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
ロードレース、MTB、BMXなど自転車競技は色々とありますが、その中にシクロクロス(サイクロクロスと発音する場合もある)というちょっとマイナーな物があります。
オフロードをドロップハンドルの自転車で走るという不思議な感じの競技。
もちろん専用の競技車体が存在するのですが、エントリークラスでは規定が緩く設定されているので一般的なグラベルロードやクロスバイクでも参加が可能です!
今はオフシーズンですが、機材を揃えたりする時間を考えればそろそろ準備が必要でしょう。
まずは自転車
専用のシクロクロスバイクはもちろんですが、前述の通りエントリークラスはグラベルロードやクロスバイク、MTBなどでもOK(※上位クラスではハンドル形状やタイヤ幅の制限があります)
クロスバイクで参加を考える場合は33mm程度の幅のタイヤが履けるモデルがベター
フラットバーロードなどで太いタイヤが履けない物はちょっと厳しめです。
現在装着しているタイヤがオンロード用の場合はシクロクロス用タイヤに交換が推奨です。
定番のSERAC CXシリーズやPANARACERのCXタイヤなどが入手しやすくオススメ
クロスバイク、MTBなどフラット形状なハンドルを装備している車種はルール上後方からのスタートになりますので不利。(ブルホーン、DHバー装着車は参加不可)
また、スタンド、荷台等のアクセサリーは集団走行で危険な為ルール上外す必要があります。
次にヘルメット
ルールにて着用が義務付けられています。
JCF公認シールが付いている物が基本。
店頭で試着して頭の形に合う物を探しましょう。
怪我防止の為 グローブも必須です。
気温や天候で選びましょう。
前走車や自車のタイヤから泥などが飛ぶので目の保護の為サングラスやゴーグルなども必要です。
天候や時刻などによりレンズが交換出来る物だとGOOD
最後は参加費
WEBから先払いが一般的
金額としては7,000~8,000円程度のレースが多いですね。
開催一か月前程度にエントリーが開始されます
レース公式のSNSアカウントを逐一チェックしましょう。(人気のレースは早めに満員になってしまいます。)
最低限必要なのはこの5つ
まずはサイクルウェア
下位クラスは自転車専用の服でなくても走れますが、乗り降りの引っ掛かりにくさや速乾性などメリットが大きいので一式用意したいところ。
安全ピンや落車などで穴が開いたりするのでとりあえず始めるにあたってはお手頃な価格の物でOKですが、サイズ合わせはしっかりとやりましょう。
観客ウケが良い柄のウェアだと応援されやすさUPでやる気が出るのでオススメです(笑)
気温によってまちまちですが汗冷え防止をしっかりとしないといけません。
開催の時期や時刻によっては関東のレースでも氷点下まで下がる場合もありますので走行時のウェア以外に着替え、防寒着が必要です。(これはサイクル用でなくてもOK)
泥や砂など汚れが付きますので専用の洗剤などもあるとGOOD
必須ではありませんがビンディングのペダルシステムも欲しいところ
靴底に砂や泥が付着しても踏み外しにくいので慣れてしまえばこちらのほうが安全。
オフロード用ビンディングシステムは複数のメーカーから販売されているので、好きな物を選べばOK
次に座れる装備
基本的に長時間の待ち時間があります。
時期的に地面からの冷えは辛いところなので椅子や断熱素材のシートなどで地面から離れると良いですね。
私はハンモックを使用する事もありますが開催地や天候によっては使用が難しいです。
風よけ、着替えの為にテントも持ち込めると良いのですがサイズ的になかなか難しいところ
椅子やテントは強風時に飛んでしまわないよう注意。
その他安全ピンかゼッケンホルダー
主催者が貸し出ししている場合もありますが、基本的に安全ピンは持ち込みとなっています。
予備のチューブ、ポンプ類も有ったほうが良いですね。
現地の物販でも販売している場合が多いですが、試走でパンクしてレースを走れないなどは最悪ですし、会場が駅などから遠い事も多いので帰る事すら難しくなってしまう可能性があります。
JCFのライセンスも必要です。
年間4千円程度で登録が可能
自転車保険付きなので割とお得。
無くても参加は可能ですがAJOCC管轄の大会では毎回臨時登録料金が1000円程度掛かります。
洗車用品も必須です
砂や泥、海水など車体に付着しますので毎回綺麗にしましょう。
これについては過去に別の記事で投稿していますので是非参考に
ロードレーサーがオフシーズンである冬のトレーニングとしてオフロードを走ったのが起源と言われており(※諸説有り)、その為車体がドロップハンドルでオフロード走行という観点ではあまり太くないタイヤ幅になっています。
2㎞程度のコースを周回する競技で、運動強度が高い為レース時間が短い事が特徴。(※下位カテゴリ30分、トップカテゴリでも1時間)
周回数がレース中に決まるという点も面白い所(トップの周回タイムから逆算して周回数が決まる)
ストレートや平坦が多い高速コースから担ぎのとても多い階段だらけのコースまでバラエティに富んだコース設定は走るのも観戦するのも面白い!
難関のポイントには観客も集まるので、華麗にクリアすると歓声があがります(失敗しても応援してもらえるのが良い所)
トレーニングが元になった競技だけあり、抵抗の多い未舗装路を走るパワー、安定しない路面で車体をコントロールする技術、加減速を繰り返せる心肺機能などを鍛えられます。
ロードバイクのレースに比べて平均的な速度が低く、オフロードは実力差がはっきりと出やすい為集団走行になるタイミングも少ない(大きな落車が起きにくい)ので初心者の方にこそオススメしたい競技。
コンパクトなコース設計で開催出来る為、都市部からあまり遠くない場所で開催している事が多いのも魅力の一つです。
Q.シクロクロスって楽しいの?
A.走っている間は辛さしか感じません(笑)
自転車乗りの場合「辛さ=楽しさ」という考え方もあるので多分楽しいんだと思います。
Q.どこで開催していますか?
A.大き目の公園や河川敷などで開催しています。
当店から近い所だとお台場や稲城、秋ヶ瀬、千葉、幕張、取手など。
Q.開催時期は?
A.基本的に冬
ロードバイクがオフシーズンになる季節がシクロクロスのシーズンです。
9月~翌年3月にかけて各地で開催
シーズン開始前にAJOCCのサイトで開催予定カレンダーが公開されますが、たまに更新されるのでシーズン中もチェックしましょう。
Q.どんな路面を走りますか?
A.割となんでも
関東では芝メインのコースが多いですが舗装路区間も普通にあります。
その他泥や砂、砂利の登場するコースもあれば階段や激坂区間のような場所も。
海や川、池などがコース内にあり水上に突っ込むシチュエーションも(笑)
ほとんどの場合毎年同じ場所で開催していますが、天候によって全く別のコースのようになったりします。
Q.初めて参加するならどこがオススメですか?
A.個人的には秋ヶ瀬バイクロア
AJOCCなどの競技団体主催ではない、いわゆる草レースなので車両規定も含めルールが緩め。
参加費もお手頃ですし、会場の飯屋が豊富。(※ここ重要)
土日二日間で開催されていますが、最終レースのオウルクラスを走る仮想行列は圧巻(笑)
Q.参加にあたって自転車のメンテナンスは必要ですか?
A.必要です。
振動や泥など劣悪なコンディションで使用する事になりますので普段では考えられないような破損をする場合があります。
注油やネジのトルクチェックなどで出来るだけリスクを減らしましょう。
Q.本当に楽しいの?
A.レース中よりも観戦や応援の方が楽しいという説もあります。
走ってみると分かるのですが全く面識の無い観客からもすごく応援されます。
界隈が狭いので長期間続けているといつの間にか知り合いが増えていきます(笑)
観戦中はどんどん応援しましょう。
走行中は観客を喜ばせるようなパフォーマンスが出来るとなお良し。
Q.シクロクロスの辛い所は?
A.寒い、朝が早い、トイレ事情が良くない会場が多い。
参加クラスが昼過ぎでも試走が朝しかないなどで早起きしないといけない事が多いです。
緊張や寒さもありお腹の調子を崩しやすいのですが、会場のお手洗い事情は基本的に良くないです。
Q.怪我は多いですか?
A.骨折のような大きな怪我は案外少ないです。
多少の擦り傷や打撲はよくあります。
シクロクロスは「走れない所は担げはOK」なので難しいと感じた時に無茶をしなければ大きな落車はしません。
下りなどで無茶をすると大きな怪我につながります。
Q.ロードバイクでも出場出来る?
A.稀に見かけます
最近はディスクブレーキ化も進みロードバイクでも太いタイヤが履ける物もあるので昔より参加のハードルが低い気がしますね。
競技の起源を考えるとある意味正しい姿かもしれません。
Q.クロスバイクで出場しても勝てる?
A.先人にそういった方はけっこう居ます。
ただし、上位クラスに上がってしまうとルール上使えなくなったりもします。
Q.シクロクロス車とグラベルロードの違いが分かりません
A.フレームの設計値が違います。
シクロクロスは短時間で加速、減速を繰り返すコーナリング、加速性などを重視する設計なのに対しグラベルロードは比較的長時間のライドを想定している物が多く安定性、巡航性などが高めの設計になります。
グラベルロード流行の前にはツーリング向けのシクロクロスという車種もあったので明確に判別基準があるわけではないですが。
Q.どんな人にオススメの競技ですか?
A.人と競うのが好きな人か、自分と戦うのが好きな人。
やはりレースの醍醐味といえば競う事
コースがコンパクトな為前走者との距離なども確認しやすく、オフロードは実力差がはっきりと出るので人と競う事がとても楽しめます。
また、周回のレースなので難しいセクションに複数回挑戦する事が可能
「前の周では足を着いたけど今度こそ!」なんていう自分との闘いも楽しめます。
シクロクロスは「合う」「合わない」がはっきりと分かれる競技です。
興味があればまず一度挑戦してみましょう。
ちょっとでも楽しさを感じられたなら二度、三度と回数を重ね後戻り出来ない場所まで進んで欲しいところ(笑)
お手持ちの自転車からでも良いので是非ご検討の程よろしくお願いします。
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