発売前の新型GPSサイクルコンピュータを正直レビュー！
by: 藤平悠介

サイコン定番ブランド期待の新型！

当ブログをお読みの皆様こんにちは！

新宿クロスバイク館の藤平です。

 

今回は株式会社CATEYE様より、９月に発売予定の新型GPSサイクルコンピュータ

「AirGPS（CC-GPS100）」をなんと！発売前にお借りする事になったので、最速インプレッションをお送りいたします。

 

 

使用環境

今回は通勤にメインで使用しているマウンテンバイク

TREK X-CALIBAR4（2014モデル）に取り付け。

 

廉価GPSサイコンとして今回のモデルのライバル機種になるであろうLEZYNE社のSuperGPSを普段から搭載している車体ですので、比較用として隣に取り付けてみました。

 

走行するのは当店すぐ近くの大きい通りがメインです。

 

ライダーは通勤メインで自転車を使うホビーライダー

トレーニングやSTRAVAなどは全くしないので、サイクルコンピュータに求める事は多くありません。

速度、走行距離と時計が見られれば十分で、夜間も走る為常時バックライトONに出来る事が必須。

自転車を複数所有している為、センサーの取付やタイヤ周長設定をする必要が無いGPSタイプを普段から愛用しています。

 

AirGPSのセット内容

・サイクルコンピュータ本体

・取付用ブラケット

・USBケーブル（MicroUSB）

・スタートガイド

 

取り扱い説明書はオンラインから読む方式で、スタートガイドのQRコードやCATEYEのスマホアプリからもアクセス可能。

今回は発売前のサンプル品ですのでセット内容が変わる可能性はあるかもしれません。

 

取付はCATEYEお得意おフレックスタイトブラケット

ハンドルだけでなくステムなどにもガッチリと取り付けが可能です。

 

本体の縦横サイズは見やすく、大きすぎないちょうど良い感じ

 

ライバル機種のLEZYNEと上から見れば同じくらいの大きさですが、厚みが薄いので見た目がスッキリしています。

サイクルコンピュータの空気抵抗は意外と大きいと言われていますので、前面投影面積が少しでも小さいのは良い事だと思います。

表面は艶有りで、価格の割に手触りや質感は悪くありません。

サイクルコンピュータの定番メーカーらしい造りと言っていいでしょう。

 

 

走行インプレッション

箱や説明書に対応する人工衛星の表記はありませんでしたが（※後述GLONASSには対応可）GPSを拾うまでの時間はLEZYNEとほぼ同等でした

高層の建物が多い地域で使用していますが、晴天で停車していれば１～２分程度

GPS取得前に走行を開始していると拾いにくいですが、信号で停車したタイミングで受信するので問題は感じません。

アプリより「グロナスを利用」の項目をONにすると取得精度が向上するようなのですが、まだあまり試せていません。（そもそもグロナスという物が何か知らなかったのでOFFにしていた。）

 

GPSサイコンの弱点である曇天や雨天では受信まで少し時間が掛かりますが、この機種に限った話では無いですね。

 

比較しているLEZYNEのSuperGPSは割とハッピーメーター気味（実際の走行速度よりも少し上ぶれした数値が表示される）の機種である事は長く使っていて体感していたのですが、AirGPSも同じくハッピー気味な数値を叩き出す傾向

特に高架の下を潜るなどGPSとの通信が一瞬途絶えた後に高い数値を出したりする感じがありますね。

グロナスをONにした所多少の改善が見られましたが、それでも体感的にはハッピー気味

今後センサー付きのサイコンを横に並べて検証する予定。

 

私のMTBは脚力とギア比的に頑張って漕いでも50㎞台のトップスピードで頭打ちするはずですが、走行後に最高速を見ると平気で60～80㎞台を記録していたりします。

GPSタイプのサイコンだと他社でも起こり得る現象ですが、頻度が高めに感じます。

この辺りは発売後にファームウェアアップデートで改善される気がするのでおそらく問題無いでしょう。

 

画面表示はいたってシンプル

速度、時間が常に表示され、下部はボタンクリックで切り替え出来る平均速度やMAXスピード、気温や走行距離などの表示です。

下部に表示する物はスマホアプリから設定出来ますので、自分が使わないであろう物は項目を減らす事も可能。

 

本体を軽く押すとカチっというクリック感でボタン操作が可能で、冬場に分厚いグローブを装着していても操作しやすそうですね。

 

良かった点

お値段

今回はサンプルとしてお借りしているので自分のお財布を痛めている訳ではありませんが(笑)

公式サイトによると定価￥9900(税込)というかなりお手頃な価格設定。

私のように自転車を複数持っているタイプの人間には嬉しいところ

 

シンプルさ

前述の通り私はサイクルコンピュータに求める物が多くありません。

特に走行中は速度と時計が見えれば十分

基本的な操作が１ボタン（※電源ボタンは別）というのは混乱しなくて良いです。

 

バックライト

GPSサイコンには当たり前の機能なのですが、AirGPSのバックライトは自動でON、OFF

季節に合わせて勝手に点灯する時間を切り替えてくれます。

アプリから任意で時間を指定する事も可能。

 

フレックスタイトブラケット

CATEYEお得意のベルト式ブラケットは取り付け部の太さを選ばず高い固定力

スモールパーツのみでも購入出来る為、自転車を複数持っている方も安心♪

見やすい位置に取り付け出来るアウトフロントブラケットなどもあります。

ベルの共締めも可能です（別売り）

 

スマホとのペアリングが簡単

専用アプリで簡単接続、簡単設定が可能です。

他のBluethooth機器でもそうですが、接続時はスマホ側のGPSもONにしておかないと繋がらない事がありますので注意。

 

気になった点

速度の上ぶれ

表示速度がズレているとサイコンを付ける意味合いが薄まってしまうので・・・

正確な数値を知りたければ追加のセンサーを取り付ければ良いのですが、そうすると複数の自転車で使うのが難しくなってしまいます。

ソフトウェアアップデートで改善される事を願う。

 

 マウント構造

CATEYEの昔ながらの構造でアフターパーツなどには困りませんが、充電式という事もあり頻繁に外す事を想定するにはちょっと面倒

外そうとするとボタンが押されてしまうのも個人的にはマイナス点

他社の様に捻って外せる構造になっていると良かったのですが・・・

私は手元の自転車にGARMIN対応のマウントを付けている物が多いのでREC-MOUNTS社の変換アダプタを使用して外しやすくしました。

 

スマホアプリの使い勝手

他社のアプリに比べ複雑な操作感

慣れの問題ではあるのですがもっと直感的な操作になるとGOOD

 

電池持ち

本体が薄い形状な分電池容量も少ないのか、減りが早く感じます。

比較対象のSuperGPSは200㎞程度で一回充電なのに対し、AirGPSは110㎞程度でした。

テストしていた期間の多くが曇天の夜間だった為GPSが拾いにくく、バックライトも点灯の為通常よりも早く消費したと思われますが・・・

メーカーカタログの連続使用時間はバックライト非使用でも10時間と表記されているので、長距離ライドのログを残したい場合や夜間の使用が多い方には向かないかもしれません・・・

 

総評

ネガティブな面を目立たせた紹介になってしまいましたが、1万円以下というお手頃な価格を考えれば必要十分な機能を備えた一台だと思います。

多機能よりも扱いやすさを重視してGPSサイコンを選びたい方にピッタリではないでしょうか？

 

発売予定は9月中という事でもうすぐ！

当面の間は店舗限定販売という事なので通販などでは手に入りません。

価格は￥9,900！（ケイデンスセンサー同梱版は￥13,200）

 

入荷、在庫状態につきましては最寄りのCATEYE取り扱い店にお問い合わせ下さい。