日本最大級のスポーツサイクル専門店!日本で最初のクロスバイク専門館!
2022/09/04 20:48
どうもこんにちは。新宿クロスバイク館スタッフの鈴木です。密かに(?)進めていたオリジナル完成車について、作成の経緯と結果をお話ししていきます。
目次
今回組みたいのはグラベルロードということで、フレームセット探しです。値段とスペック的を考えつつ、メーカーカタログやワイズロード支店の在庫を探していると…アウトレット商品のNESTO GAVELのフレームセットを発見!パーツ欠品があるとの事でしたが、お値段の安さがかなり魅力的でしたのでとりあえず確保。めちゃくちゃに光る物があるわけではありませんが、カスタムすると意外と走りが良いってのを風のうわさで聞きまして、今回はこちらでバラ完を進めていくことに。ベースカラーとしては色々と弄りやすい色なので、ケーブルやパーツカラーでの色遊びが楽しみです。完成車としてでもケーブルやボルトなどを変えてあげる事で自分色にカスタマイズしてあげても面白いと思うので、ぜひ試してみて下さい。
ちなみにこれが完成車パッケージ。つまりデフォルトの状態です。
さて、SHIMANOといえばスポーツバイク乗りなら誰でも知っているジャパンメーカー。完成車に付属するドライブトレインの多くがSHIMANOであり、アフターパーツも日本中たいていの場所で手に入ります。SRAMやCAMPYは所有欲や目的によっては選択肢に挙がりますが、よっぽどのことがなければSHIMANOでも問題がないようにも思います。そしてとにかく「コスパがいい」というのが今回改めて思ったポイントです。何をもってコスパがいいと感じるかは当然人それぞれですが、なんだかんだ頼ってしまうのがSHIMANOであるあたり、個人的には最高に良いメーカーさんだと思います。
こんなに良いと絶賛しておいて、なぜSHIMANO以外で組もうと思ったか。それは次にご紹介するパーツたちにあります。
みなさんはGROWTACさんの「EQUAL」というメカニカルディスクブレーキをご存じでしょうか。昨今のディスクブレーキには大きく分けて三つの種類があります。機械式、油圧式、ハイブリッドの三つです。それぞれ効きの強さやメンテナンス性などの違いがあり、好みの分かれるところでもあります。個人的には油圧ディスクの方が好みではあるのですが、重い、高い、メンテしづらいと考えると迷うところではあります。その分のリターンは確かにあると思うのですが、今回に限っては話題性とスペシャル感をとっての「EQUAL」と相成りました。見た目のメカメカしさや削り出しボディの美しさは男のロマンって感じです。ロマンなだけあってブレーキキャリパーフルセットで三万ちょっととメカニカルディスクブレーキと考えると少しお高め。まあ命にかかわるパーツと思えば安いものです。カラーは色々と迷いましたがレッドをチョイス。どれもカッコいんですよねぇ…色の決め手は次のパーツにあったりします。さて、ブレーキについてはこれくらいにして、次に行きましょう。
前述したように、自転車のコンポーネントと言えば「SHIMANO」。当店展示中のクロスバイクのほとんどがSHIMANO製のコンポーネントを搭載しており、ロードバイク界隈でも他のブランドを見ることはなかなかありません。もちろんSHIMANO以外にのコンポーネントメーカーといえば「SRAM」や「CAMPAGNOLO」といった名前も挙がってくることでしょう。最近では「microSHIFT」の完成車でよく見るようになりましたね。それでは「SENSAH」はどうでしょう。まずもって完成車にアッセンブリされているということは聞いたことがありませんが、インプレの記事は割と見るのでユーザー数自体はそこそこな印象です。実際当店スタッフも使用中です。中華コンポと言われるとちょっと引いてしまいそうですが、インプレや実際の使用感を聞いてみると悪くなさそうな感じ。今回はグラベルコンポーネントである「SRX PRO 1×11」を使用。元SRAMの技術者が関わっているということもあって、シフト操作はほぼSRAM。タッチ感やクリック感は少し違いますが、個人的にはこれでもOK。フロントシングルで組みたいという考えからのチョイスでしたが、悪くないですね。なんといっても安いってのがかなりのアド。それこそSRAMで組んだらシフトレバーだけでSENSAHのレバー&RDが買えちゃいます。また、フロントシングルかつ機械式ディスクを引けるレバーが欲しかった為、SHIMANOやCAMPYは選択肢からは外れました。シフト調整やルーティングなど初めてのことなので、試行錯誤して組立です。こういうのって考えてる時とやってる時が一番楽しいまでありますよね。さて、ブレーキとシフター&ディレイラーと来ましたら、次は…?
というわけでクランクセットです。なるべくSHIMANOを使わないという今回のコンセプト。選ばれたのは「EASTON EA90」。実は意外と迷わなかったのがクランク周り。個人的にちょっと気になっていた+使っているスタッフもいたので即決でした。お値段的にはミドルグレードって感じ。ダイレクトチェーンリングということで、後々にもカスタムが出来そうなのもポイント高めですね。だがしかしここで問題点が!!そう、BBの使いまわしが出来ないのである!!フレームについていたのはノンブランドのプレスフィットBBということで互換性はなし。そもそもが専用BB出てるってことなので選ぶしかないですよね。元々のBBはめちゃくちゃに壊しながら取り外し。再利用が出来ないので別に問題ないのですが、想像以上の大苦戦でした…モウヤリタクナイ…
圧入自体は問題なく作業が終わり、クランクの調整もバッチリ決まりました!ここでも初めてばかりで苦労しましたが、大変だった分だけ達成感はかなりのもので、意味もないのにクルクル回しちゃいました。なんか新品って触りたくなりますよね。ちなみにチェーンはKMC製をチョイス。さすがにDLCシリーズは予算オーバーなのでノーマルなX11にしてみました。KMCのチェーンって意外と完成車でも付属する事が多いので、見たことはある方がいらっしゃるかも。
そして、ついに使ったSHIMANOパーツがスプロケット!!ここばっかりはコスパを考えてのSHIMANO。なかなか目的のスプロケットが見つからなかった点と、やっぱりSRAMはちょっとお高過ぎた…12Sにするときにはちょっと考えてみようかな。
さて、ホイールもかなーり迷いました。完組のグラベルホイールを選ぼうとすると結構選択肢がありまして、MAVIC、SHIMANO、FULCRUM、CAMPY、ZIPP…etcと枚挙に暇がありません。とはいえ予算や見た目、使用用途から考えるとエントリー~ミドルグレードモデルがちょうどいい所。10万円台、もしくはそれ以下でと考えたときに目に入ってきてしまったのがこちら。
一発で見る目を惹くこと間違いなしなこのホイール。完組ホイールでは味わえない特別感と、オリジナルならではの遊び心。リムにはホイールメーカーとしても名高いDT SWISSのDT RR521 DB (32H)を使用。内幅20㎜、リムハイト32㎜とグラベルやシクロクロスへオールラウンドに対応するモデル。推奨タイヤ幅が28~34㎜と狭いですが、今回は自己責任で38cタイヤを装備しています。チューブレスレディですので、余裕が出来たらチャレンジしてみたいですね。
ハブにはJAPAN BRANDのKUWAHARAからDIAVOLO S1とV2をアッセンブル。知る人ぞ知るメーカーで、BMXやPISTを乗られる方でも聞いたことがあるのではないでしょうか。徹底的にコストダウンを図ったうえで、4つのシールドベアリングと108ノッチを実現した6ポールタイプで高耐久なハブの為、グラベルやツーリングでガシガシ使っても大丈夫そうです。また、人によってはうるさく感じちゃいそうな独特なノッチ音も痺れます。
そしてスポークにはPillar Racing Spoke社の14番を採用。高耐久なのに重量そのままという魅力しか感じないスポークです。まさにグラベルライドにもってこいなスポークと言えます。しかもRAINBOWな見た目がマジでかっちょいい。ちょっとお高めなスポークとなっておりますが、長い目で見たらこういう所も大事ですよね。
タイヤにはこちら。ツーリングバイクやグラベルバイク、最近ではE-BIKEも手掛けるFUKAYAのオリジナルブランドであるDAVOSと、同じく日本メーカーのPANARACERによるコラボモデル。転がり抵抗軽減に定評のあるセンターリッジパターンに、耐久性とグリップ力に優れた「ZSGアドバンスドコンパウンド」、「アンチフラットケーシング」のおかげで耐パンク性能は抜群と至れり尽くせりな本製品。タイヤサイズも700x38cと、昨今のグラベルバイクも700×35-40cが主流ですので、まさにちょうどイイ感じ。もちろんチューブレスレディですので、リムフラップなどを揃えればチューブレス化もOKです。タイヤ性能は走りに直結する部分ですので、もし完成車そのままのタイヤをお使いでしたら、ぜひカスタムをしてみて下さい。何にすればいいか迷ったらぜひ店頭までお越しください♪
特筆する部分ではないですが、ディスクローターにはASHIMA AIR ROTER、サドルにはP&P ZELLOS、ピラーはKALLOY、ステムにはGIZA、ハンドルバーはNITTO B135SSBをそれぞれ使用。なるべくお店にあったパーツで揃えました。バーテープにはホイールとお揃いなCICLOVATION HALO TOUCH/RAINBOWで。なんとなーくまとまった感じになりましたが如何でしょうか。ちょっとキメラ感ただようのがバラ完らしいといえばらしい見た目です。
そして気になる今回かかった金額が、、、諸々含めて27万円!!予算30万円でしたので結構余裕が出来ました。もう少し余裕が出来たらステムとシートピラーは変えたいですね。やっぱりTHOMSONかなぁ。もしくはNITTOでそろえるのも良いですね。
正直あまりオススメはしません。SHIMANOやSRAM、CAMPYなどでそろえて組むのが簡単でオススメです。もちろん、やってみたい!という酔狂な方はぜひ色々とミックスで組んでみてください。カスタムやバラ完にはロマンと好きを詰め込むというのも醍醐味の一つ。やってみて駄目な場合もあるとは思いますが、それはそれ、勉強ととらえましょう。
それでは、またお会いしましょう。
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