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2025/02/13 19:08
自転車の整備やチェックに必須な工具の1つ、「六角レンチ」。自転車業界では「アーレンキー」と呼ばれたりもします。ハンドルバーやシートクランプなどを固定しているボルトを締める時に使われます。納車前のチェックや定期的なゆるみチェックの際には必須です。今日はそんな六角レンチのお話です。
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六角レンチとひとことに言っても形状やサイズは様々です。価格の面でも一本ごとだったり、数本セット売りだったりと何を買えばいいのかわからなくなります。僕が使っている六角レンチを並べてみました。
左からT型、Y字、ボールポイントレンチと呼ばれます。僕が良く使う順番でそれぞれにメリット・デメリットがあるのでご紹介していきます。
T型と呼ばれるだけあって形状がアルファベットのTの形をしています。他のメーカーだとまた違う形のものもあります。今回ご紹介するwera社のレンチは、握りやすいエルゴノミック形状になっており、しっかりと力もかけられます。
また、先端にボールが仕込まれていることでボルトの頭に引っかかりやすく、仮止めをする際や舐めかけのボルトも便利になっています。デメリットとしてはL字レンチよりも大きいので狭い所にアクセスしにくい事、ボールポイントよりも早回しがしにくい事です。
Y字もその名の通りアルファベットのYの形に似ている所からそう呼ばれます。一番の特徴は各先端に割り振られた種類のボルトを素早く締めたり緩めたりできる事です。僕の使っているPARKTOOLは4・5・6ミリの六角レンチが一つにまとまっているので、ステムとシートクランプで異なる種類のボルトでも一本で作業が出来るようになっています。
他にも4・5ミリの六角レンチとT25のトルクスレンチの組み合わせの商品もあります。デメリットはその大きさがゆえに早回しがしづらかったり、T型よりもアクセスしづらい場所がある事です。
一番最後に紹介するのが最もポピュラーなボールポイントレンチ。ボールポイントとは通常の六角レンチの形よりも丸くなっている部分。掛かりが浅い分、増し締めや硬くなったボルトを緩める事は出来ませんが、柄の部分を上手く使う事でより素早くボルトを仮止めしたり緩めたりすることが可能です。また、L字の短い方は硬いボルトを緩めたり増し締めをする際に役立つほか、ブレーキキャリパーやディレーラーの狭い所へのアクセスも他と比べて容易です。デメリットはあまりなく、初めての六角レンチならとりあえずこれってくらいには定番です。
個人的に全体の締まり具合の確認であったり、簡易的なチェックをするだけであればÝ字レンチがオススメです。作業が一本で事足りる場合が多い事も理由の一つですね。少し大きめなサイズ感は考え物ですが、何本も持ち歩くよりはスマートで良いのかなぁと思います。もちろん、ボールポイントもセット売りされていて買う物に迷わなくていいというのはポイント高いと思います。
けっこうマニアックな話になってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。weraは、いいぞ。