話題の新型クリートを買った。
by: 藤平悠介

この値段なら試すよね

当ブログをお読みの皆様こんにちは！

新宿クロスバイク館の藤平です。

当店はクロスバイク館なので、ビンディングペダルの話題が店内で出る事も稀ですし在庫もしておりません（基本的にビンディングペダルのご相談なら同ビル地下一階の新宿本館、シューズなら新宿ウェア館をご紹介しています。）

しかし、私自身は普段からSHIMANO SPDを愛用しています。

最近SPDで大きく話題になった物が、SHIMANOの新型クリートであるCL-MT001

30年近く変わらなかったSPD用クリートの新型という事で、一部界隈に衝撃が走りました

私も早速入手したので、数日使用しての感想などを書いていきます。

互換性が嬉しい

SPD(SHIMANO PEDALING DYNAMICS)は基本的にMTB用として開発された物ですが、一般的にロードバイクに使用されるSPD-SLに比べ歩きやすい形状の為オフロードだけでなく街乗りやツーリングユースのライダーにも愛用されています

30年以上の歴史があるだけに、手元の資産として既にペダルを持っているという方は多いでしょう

私のように自転車を複数台持っているユーザーとしては例え新しいビンディングシステムを開発されたとしても全ての車体のペダルを交換するのは難しく、新型に手を出すというのは諦めると思います。

CL-MT001は、今までのSPDペダルにそのまま互換

クリートを交換するだけでメリットを享受出来ます。

というわけで早速装着

いきなりボロい靴底の画像で申し訳ないのですが、交換しました

靴底に当たる面の形状は既存のクリートと同じなので、今までと同じ位置に取り付けるならば靴に付いたクリート痕に合わせてネジを締めるだけです

汗や水の影響での錆、固着を防ぐためにネジ山に薄くグリスを塗るとGOOD

締めすぎるとシューズを傷めますし、クリートが緩むとリリース出来なくなって危ないので良い感じの締め具合にね

トルクレンチを使うのが正しいのですが、いかんせんクリート調整は外でやる事が多く手ルクレンチにしがちなのは自転車乗りあるあるな気がします

使用感

今まで20年近く先端を嵌めてから押し込むという動きをしてきた為、ライダーのペダルを拾う動作が変わらず今までのクリート（SM-SH51）と何かが変わった感じがしません(笑)

クセになってんだ、先端嵌めてペダル拾うの。

↑まだCL-MT001がワイズロードオンラインに無いので旧型を貼っておきますね

あえて蹴っ飛ばすように装着するとあら不思議

パチンという音と共にペダルが拾えました

泥や雪などで靴底が詰まるようなコンディションではペダルを蹴っ飛ばす事も多いですが、この感じで嵌まるのは良いですね

斜めの方向からも嵌まりやすいので車体やライダーの体勢が不安定な状態での装着がしやすくなった気がします。

固定されてしまえばSM-SH51と全く同じシングルリリースの動きで、固定力も全く変わりません

総評として「とても装着しやすくなった！」とは感じませんでしたが「ペダルを拾う動作をミスする確率が減った」という印象

街乗りなら信号からの発進で怖い思いをする事が減るでしょうし、シクロクロスのように拾い損ねる事がタイムロスに繋がる競技ではアドバンテージになるでしょう

前述の通り不安定な状態での装着がしやすい為砂浜など柔らかい路面でバッと拾ってガツンとパワーを掛けたい時や、荒れた下りで乗車しなおさないといけないような特殊なコンディションに良いと思います

固定ギアのピストバイクでは特にオススメで、強制的に動くクランクに雑に合わせても拾えるうえシングルリリースの固定力なので逆踏みの引き足でも安心です。

SM-SH51に比べ数百円値段が上がりますが、それ以外に大きなデメリットが無いので今後シングルリリースクリートをお求め頂く方にはこちらをオススメいたします。

既存のクリートよりちょっと薄い？

余談ですが、メーカーサイトに「大きいグラウンドクリアランス」という表記があったので外したSM-SH51と比較してみました

目視では分かりませんが、ノギスでの計測結果では0.2mm程度厚みに差がありました（※比較対象が削れている物なので、新品同士の比較ならもっと差があると思われる）

先端の形状も相まって実際に歩くと金属部分が地面に接する事が減り快適です

これに関してはシューズの底が減ってしまえば同じ事でしょうが・・・

私の使っているSIDIのシューズは靴底だけ交換出来るのが売りなので安心・・・と思っていたら、どうやら生産が終わってしまったようで国内代理店のサイトで完売表記になりました

何してくれとんねん・・・