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手持ちの折り畳み自転車をカスタムして復活させました。
by: 藤平悠介

 MONTAGUE CROSSTOWN

放置していたバイクを復活させた話

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

新宿クロスバイク館の藤平です

 

当店新宿クロスバイク館が注力しているジャンルの一つ「折り畳み自転車」

個人的にも色々な所に持っていける便利ツールとして役立てています。

 

最近手元のバイクをアップデートしたので備忘録を書きちらかしておきます。

 

改造素体

今回弄ったのはMONTAGUE CROSSTOWN

当社ではお取り扱いの無いブランドなのでザックリとだけご紹介しますね

 

車輪の大きい(フルサイズ)折りたたみ自転車が専門というなかなか尖ったスタイルを貫くアメリカンブランドのMONTAGUE

DARPA(国防高等研究計画局)からの依頼を受け開発された「Paratrooper」という米海軍供給モデルが人気かつ定番です

 

CROSSTOWNは名前の通り街乗り用のクロスバイクタイプ

エントリーモデルかつ耐久性重視のブランドという事もあり、荷台を付けると余裕の13㎏オーバーで折り畳みバイクとしては運ぶのが少々ツラい・・・

 

あまり良くない保管環境にながらく放置してしまっていたので全体的に状態が悪く、今回はほぼ全てのパーツを乗せ換えます

目標は持ち運びが楽になるよう軽量化と、袋詰めを楽にするためのカスタムです。

 

MONTAGUE CROSSTOWN

まずはバラして清掃と現状確認

パーツのほとんどは交換するので気にしませんが、フレームは現状を把握しておく必要があります

埃まみれだったのでバラしたついでに適当に洗い、手持ちのガラスコーティングを施工

 

汎用的なパーツで整備や保守が出来る構造になっているのは嬉しい。

ネジの頭やレバー類など少々錆びが出ている箇所もありましたが、メインフレームはアルミ製なので大きな問題無し。

高さ調整が可能な純正ステムは微量のガタがある構造なのが気になるので交換します

MONTAGUEのリアキャリアはそのままスタンドとして利用出来る構造で便利♪ 

 

 MONTAGUE CROSSTOWN

そして完成品

ずいぶんと工程をすっとばして完成

癖になってんだ、作業の写真を撮り忘れるの

 

ハンドル周りはドロップハンドルに変更

純正でコラム残長が短く、スタックハイト28mmの攻めたポジションのステムしか取り付けが出来ませんでした

肩が上がった形状のハンドルを使用する事で乗車姿勢を少しだけ緩和

 

ハンドルバッグを使用し輪行袋を運べるようにしましたが、ライト類を隠してしまう為今後どうするかを検討中

バッグを別の物に交換するか、ボトルケージを取り付けてそこに輪行袋を積むか・・・

 

MONTAGUE CROSSTOWN

ハンドル幅が狭くなった事により手持ちの輪行袋にピッタリ収まるサイズになりました

カスタム前はフラットバーの出っ張りが影響しサドルを外さないと入らなかったので進歩ですね

 

 MONTAGUE CROSSTOWN

左ブラケットとリアホイールをバンドで括る事により不安定感の無いガッチリ固定で輸送時も安心♪

 

ブレーキシステムはディスクに変更

大きな理由は他に所有しているバイクとの差別化

「フルサイズ折り畳み」というキャラクター性が他の車体と被っていた為に今までこのバイクの出番が無く放置されていましたが、ディスクブレーキと荷台一体型の泥よけにより雨天という使い道に特化

↑キャラが被ってる他のバイクの話

 

システム的にはどうしてもリムブレーキの状態より重くなってしまいますが、今回は元々付いていた純正ホイールがかなり重量級だったのでカスタム後の方が全体重量ダウン

ブレーキはHAYES CX EXPERTを取り付け

右側パッドが無段階に調節出来る為タッチ感の微調整がしやすいです

MONTAGUEの折り畳み方式は前輪を外す必要があるのでパッドスペーサー要らずの機械式ディスクが好都合

 

変速は家に転がってた適当なパーツ達をフロントシングル仕様で混成

組み付け前はフロント変速を取り付けようと考えていたのですが、まさかのBBシェル幅73㎜でロードバイク用クランクが取り付け出来ず

方針転換で昔使っていたMTB用クランクにナローワイドのチェーンリングを取り付け

チェーンウォッチャーも取り付けして輸送時にチェーンが外れる事を防止しました

フロント変速が必要な場所を走る予定は無いし軽くなるからええか・・・

 

タイヤはフロントがARISUN ヴィテスC2(28C)

初めて使うブランドなので性能は未知数ですが、カタログスペックの割にお手頃

チューブも同社の軽量タイプを選択してちょっとだけ軽量化

 

リアはクリアランスが足りずフレームにとタイヤが干渉してしまったので別の銘柄に変更(BRIDGESTONE DISTANZA 25C)

現行モデルのカタログスペックでは純正で35Cを履いているのですが、マイナーチェンジ前の古い物だった事が災いしました

前後で銘柄や太さが違う事を気にするような繊細なライダーではないので特に問題は無いのですが、オフロード走行を出来るサイズのタイヤ取り付けも考えていただけに残念

切ったり削ったりの加工でなんとかなりそうですが今回は触らず。

 

MONTAGUE CROSSTOWN

折り畳み×ディスクブレーキ×リアキャリア

自転車の選び方というのは「自分の用途に合っているか」という事が最重要

今回の自転車で目指したのは「輪行したい」「雨でも乗れる」「ちょっと荷物載せられる」の三点

 

DAHON HORIZE DISC

大径車輪の物をベースにしたのは単純に私の手元にあったというだけの理由なので、当店で近い使い方をお求めのお客様にオススメするならDAHON HORIZE DISCあたりでしょうか(※荷台は別売りです)

 

ロードバイクやクロスバイクに荷台を取り付けてしまうと輪行の度に付けはずしをするか、後輪を外さないタイプの大きい輪行袋(※鉄道会社の定める手荷物サイズをオーバーしてしまう可能性が高い)を使う事になると思いますが、折り畳み+荷台ならば一般的な輪行袋のサイズに収められるので移動に困りにくく便利!

荷台があればサイドバッグなどを利用して荷物の運搬を楽にしたり、キャリーカートなどを括り付けておいて輪行時の移動を楽にしたりする事も可能!

 

折り畳み自転車の多くは畳む際にシートポストを下げなければならず、リアライトの取付場所に悩む場合があります

荷台に取り付け出来るリアライトならこの問題も解決ですね

 

折り畳み自転車とディスクブレーキの相性に関してですが、個人的に感じる大きなメリットは車体の汚れにくさ

リムブレーキに比べブレーキダストの付着が少ないディスクブレーキは、畳んだり輸送したりする中で手や服などを汚しにくく快適です

荷台もディスクブレーキも重量という面では不利な物ですが、使い方に合わせてメリットとデメリットを天秤にかけ選択するべきでしょう。

 

BRIDGESTONE GRANTECH

最後に

今回のように折り畳み自転車をカスタムする場合に注意が必要なのは走行性能だけでなく畳んだ際の事も考慮しないといけないという事(※画像の車体はダブルレッグスタンドにより折り畳み時も自立出来るようにしてある)

メーカーはコンパクトにする為にかなりタイトな設計にしているモデルが多く、ハンドルポジションを少し変えただけでも折り畳みに影響してしまう事が多いんですね

例えば今回弄ったCROSSTOWNは「リアタイヤの太さを変えただけで折り畳みサイズが数センチ変わる」というなかなか珍しい症例がありました

全てが現物合わせなので思いもしないトラブルが発生しやすいですが、上手くいった時の嬉しさも大きいのが折り畳みカスタムの魅力です

既にお手持ちの車体がある方も、これから買おうと考えている方も

乗るだけでなく弄るというのも楽しみの一つです

是非ご検討下さい。

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