日本最大級のスポーツサイクル専門店!ウェアの用途別コーディネートをご提案!
2026/07/24 21:00
![]()
こんにちは!
ワイズロード新宿ウェア館のヤマシタです!
今回のブログは、パナレーサーが「ゼロベースでの再構築」を掲げて投入したレーシングタイヤ「AGXERO(エージーゼロ)」。
名作「AGILEST(アジリスト)」の軽快なキャラクターを引き継ぎつつ、
競技者が実戦や日々の高強度トレーニングで求める要素がどのようにアップデートされたのか。
レース・クリテリウム・高強度練習を想定した競技者目線でのインプレッションをお届けします。
目次
前作アジリストが「軽さと転がりの鋭さ」に全振りしたピーキーなレーシングタイヤだったのに対し、
AGXEROは「高い巡航・登坂性能を維持したまま、限界付近のコントロール性とタフネスを劇的に引き上げたタイヤ」です。
一発のタイムトライアル(TT)であれば、より転がりに特化した「AGILEST FAST」に分がありますが、
路面変化の激しい過酷なロードレース、加減速と激しいコーナリングが連続するクリテリウム、
そして毎日の実戦的トレーニングにおいては、現在このAGXERO一択と言える完成度に仕上がっています。

ゼロ発進・登坂: 28Cクリンチャーで230gと十分軽量。ヒルクライムでのダンシング時にも
タイヤのヨレや重さは一切感じず、アジリスト譲りの鋭い踏み出しを見せます。
高トルク時の追従性: 新開発の「ZSG AGILE-Xコンパウンド」と柔軟な「AX-αコード」の組み合わせにより、
スプリントや急勾配の登りで高トルクをかけた際、路面へパワーが逃げずにしっかりトラクション(駆動力)として伝わる感覚が強くなっています。
アジリストとの最大の違いが、ショルダー部に等間隔で刻まれた「トレッドパターン」です。
滑り出しのインフォメーション: スリックタイヤ特有の「どこまで寝かせて大丈夫か分からない不安感」が
完全に解消されました。コーナーに進入してバイクを倒し込んだ際、トレッドが適度に変形して路面を掴むため、
「今、これだけグリップしている」という限界値のインフォメーションが手元に明確に伝わってきます。
ウェット・マッド対応: 雨天のレースや、下りの日陰に残ったウェットパッチ(濡れた路面)でも、サイプ(溝)が確実に機能し、唐突なスリップサインを出さない粘り強さがあります。集団内での急なライン変更でも高い安定性を誇ります。
![]()
アジリスト比で耐貫通パンク強度が6%向上(ナイロンタフタ構造の「PR BELT」採用)。
前作アジリストで指摘されることのあった「トレッド面のデリケートさ(小石によるカット傷のつきやすさ)」が大幅に改善されています。路面コンディションの悪い地方のロードレースコースや、過酷なキャノンボール的長距離高強度プロトコルでも、サイドカットやトレッドの破断リスクを最小限に抑えられます。
白いカス(離型剤)の解消: 前作で不評だった、新品時のベタつく白い離型剤がほとんど出なくなりました。これにより、装着直後に路面の砂ゴミを拾ってグリップを落とすリスクが消滅しています。
イージーな着脱: TLR(チューブレスレディ)モデルでも、ビードの上がりやすさ、素手での着脱のしやすさは健在。万が一のレース中・遠征先でのパンク対応やシーラント運用のストレスが極めて低いです。
国内プロチーム(宇都宮ブリッツェン等)のフィードバックにもある通り、純粋な限界性能を求めるなら「TLR一択」です。低圧運用時のしなやかさと圧倒的な路面追従性はディスクロード時代のレース機材として完璧なマッチングを見せます。
一方で、「CL(クリンチャー)+軽量TPUチューブ(PURPLE LITE等)」の組み合わせも競技者的にアリです。
TLRよりも足回りをトータルで軽量に仕上げることができ、遠征時のメンテナンス性も高いため、輪行の多いレーサーや日々のトレーニング用ホイールにはこの運用がベストバランスとなります(※CL運用の場合は、TLRと同等の転がり感を得るために空気圧を約10%高めに設定するのが目安です)。
レーサーへのワンポイントアドバイス
派手なキャラクター(劇的な軽量化など)を期待すると拍子抜けするかもしれませんが、
「レースを確実に走りきり、かつ勝負どころでコンマ数秒を削れる信頼性」において、
現在国内のホビーレーサーが選ぶべき最適解の筆頭です。