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摩耗していなくても劣化します。しばらく使っていない車体はゴムパーツなどに注意!
by: 藤平悠介

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

 

神楽坂店の藤平です。

 

 

長い梅雨がやっと終わったと思ったら

 

今度は暑い日が続きますね。

 

 

本格的な自転車シーズンという事もあり

 

当店には沢山の作業依頼が舞い込んでいます。

 

 

特に多いのが「しばらく乗っていなかったので

 

調子を見て欲しい」という依頼。

 

 

乗っていなかった期間はそれぞれですが

 

多くの車体には経年劣化が見受けられます。

 

 

特に傷むのはゴム系のパーツ

 

 

タイヤ、チューブやブレーキシュー、グリップなどの

 

ゴム内部の油分が抜け、しなやかさを失っています。

 

 

 

 

 

 IMG_2985

 

こちらは当店に入庫した車体から外したブレーキシュー

 

 

 

 

 

 

IMG_2987

 

ブレーキ面側の溝はほとんど減っていないのですが

 

裏側のゴムはヒビ割れだらけ。

 

 

ネジの付近は常に力が掛かっていますので

 

劣化するとヒビ割れてしまいます。

 

 

万が一ゴム部分がモゲてしまえば非常に危険ですし

 

ブレーキ面もゴムのしなやかさを失っているため

 

本来の制動力を発揮しません。

 

 

ブレーキは命に関わる重要なパーツですので

 

長く使っていなかった自転車の場合は交換を推奨いたします。

 

 

 

もう一点の重要なゴムパーツが

 

タイヤです。

 

 

 

 

IMG_2991

 

こちらも古くなるとヒビ割れを起こします。

 

 

特にカラータイヤやアメサイドタイヤなどは

 

ゴムの強度を上げる成分(炭素)の配合が少なく

 

紫外線などによる劣化をしやすいので

 

こういったヒビ割れなどを起こしやすいですね。

 

 

 

 

 

IMG_2993

 

今回の画像の車体は

 

トレッド面の減りは全く見られない状態ですが

 

サイドがボロボロ。

 

 

ゴムのしなやかさが全く無い状態なので

 

このタイヤで走行すれば

 

重量によるタイヤの変形で、トレッド面も

 

ヒビだらけになるでしょう。

 

 

トレッド面にヒビの入ったタイヤは

 

路面の細かい異物を拾いやすくなり

 

異物パンクのリスクが飛躍的に上がります。

 

 

劣化したタイヤは交換以外に対処方法が無いので

 

チューブも含め早めの交換をオススメいたします。

 

 

長期保管車体のメンテナンスは

 

時間もお金も結構掛かってしまう物です。

 

 

場合によっては車体の買い替えなどを

 

オススメする場合もありますが

 

「この車体には愛着があるから直したいんだ」なんて場合は

 

ぜひお問い合わせ下さい。

(※作業は予約制となりますのでご注意下さい。)