●BROMPTONの故郷を求めて~英国訪問記~●
by: 宮野英樹

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歴史と共に伝統の技術が息づく英国で名品と呼ばれる自転車【BROMPTON】の魅力

 


 

■2010年2月のイギリス研修での記事になります。

 

 

今回はブロンプトン研修にて渡英した際に、現地で感じたクラフトマンシップなど「Made in England」にこだわるBROMPTONの魅力をご紹介します。

 

舞台となるのはBROMPTON発祥の地である英国【ブレントフォード】に構えられた現地工場。

 

 

成田空港より出発して13時間のフライトを経てイギリス/ヒースロー空港に到着。

天候はあいにくの雨で霧の都ロンドンというだけあり天気が不安定でしたが、ともあれBROMPTONの故郷であるイギリスに渡英できた事に興奮を覚えます。

 

 

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タクシーにてホテルへ移動する際、流れる景色は歴史を感じさせる建築物が建ち並びBROMPTONの世界観が垣間見えます。

 

 

■名前の由来でもあるBROMPTON地区を散策

 

 

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アンドリューが界隈のアパート兼工房でバイク製作をしていたというBROMPTON教会前にて

 

 

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天候が優れない中でも英国の人々は関係なく自転車を利用しており、このあたりからBROMPTONに泥除けが標準装備されているのが納得できます。

 

 

翌日BROMPTONの工場を視察する為、この日はロンドンの主要交通機関でもある「TUBE」の名で知られる地下鉄を利用し現場へ向かいます。

 

電車内は決して広くはありませんがBROMPTONを畳んでそのまま持ち込みが可能で、輪行袋を使用しないあたり日常生活に対する自転車文化の浸透の高さが覗えました。

 

 

■BROMPTON工場見学

 

 

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BROMPTONのパーツがオブジェになっている様はまるで美術館

 

 

■BROMPTON工場内部

 

長い年月をかけてBROMPTONのみを作り続け「規格や時代に左右されない」工房はBROMPTONの為の機材が揃う。

 

工場内部は音楽が流れるリラックスした雰囲気の中で作業が行われており、奇麗に整った設備にフレンドリーなスタッフ達は日本の工房イメージとは随分と異なる印象である。

 

BROMPTON工場の特徴は大きく2つのブロックに別れ「溶接ブロック」「パーツアッセンブルブロック」から成り立っています。

それぞれがチーム編成で役割分担が明確になっていますが、素晴らしいのは各工程で徹底した品質管理が行われている事です。

 

 

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フレーム各部位に刻印されたイニシャルに基づき徹底した品質管理が行われています。

 

 

スタッフは各工程をそれぞれのエキスパートが担当しており、それら技術の集大成がブロンプトンとして世に送り出されていきます。

 

 

現BROMPTONの指揮をとる代表のウィル氏が主張されていました。

 

「我々はBROMPTONにプライドを持ち創始者であるアンドリューをリスペクトしている。今後もそれは変わらない」

 

このこだわりこそが人々を魅了する自転車たる所以なのだと思いました。

 

 

 

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BROMPTONといえば「折り畳み」に着目しがちですが、実際には素材検査から徹底した耐久試験など、厳しい品質管理に基づき完成された折り畳み自転車である事は間違いありません。

 

走行性能を犠牲にすることなく圧倒的なパフォーマンスを誇る折り畳みシステムは、もはや芸術品と呼ぶにふさわしい仕上がりといっても過言ではないと思います。

 

実用的でありながらも「自転車が持つ世界観をユーザーそれぞれのスタイルで楽しめる」

 

そんな自転車であり、良さは実際に使ってみれば納得できると思います。

 

 

 

■アンドリュー・リッチーとは■

 

BROMPTONの生みの親であり、ともに半生を歩み続けたミスターブロンプトン。

強いこだわりは彼のポリシーであり、モノづくりに対する情熱が今日のBROMPTONを支えてきたフォールディングバイクを語る上で欠かせない人物。

 

 

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■BROMPTONの元祖にして始まり■ 

 

今回特別に見せて頂いた記念すべきBROMPTONのプロトタイプ。

 

もともとは造園デザイナーをしていたアンドリュー・リッチーが1975年に作成したBROMPTONスタートとなる記念すべき1台である。

折り畳みの基本構造に関するコンセプトは今と大きくは変わらず、当時からしっかりとしたビジョンがあったのが進化の過程をみても覗えます。

 

折り畳み自転車としてのパフォーマンスの高さはあのモールトン博士をも納得させた程。

 

 

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