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「THE ART OF BALANCE」PINARELLOのスーパーフラッグシップモデル「DOGMA F」ございます。
by: 木村隆之助

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暑さに負けじと片道15kmの自転車通勤に励む、ワイズロード上野本館ロードバイクコーナーの木村です。15kmの通勤は距離としては超いい感じの距離で、ロードバイクで30分と、毎日続けられるレベルなのでモチベーションの維持が容易です。(超暑いですけどねw)

さて、今回紹介させていただくバイクはこちら、イタリアンブランド「PINARELLO」の言わずと知れたフラッグシップモデル、「DOGMA F」。ツールドフランスをはじめとしたグランツールなど数々の世界最大レベルのレースに出場しているTEAM INEOSもこのバイクで参戦。しかも登りから平坦ステージまで全てこの「DOGMA F」を採用しています。登りと平坦でバイクを使い分けるチーム数多くある中で、なぜINEOSはDOGMA F一本で勝負をするのかもあとで触れます。さらに昨年開催された五輪東京2020大会の男子個人ロードレースでも見事金メダルに輝いた、TEAM INEOSのカラパス選手もまさにこの「DOGMA F」。それでは細かく見ていきましょう。

キャッチコピーは「THE ART OF BALANCE」。
PINARELLO DOGMA Fはどんなバイク?

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PINARELLOが世に送り出す「DOGMA」という名前のついたバイクは、最上級グレードを意味します。2002年にマグネシウム製のDOGMA発売されこれが第一世代となります。そこから数々のDOGMAが発売され、今回このDOGMA Fは第八世代となりました。前作のDOGMA F12と比較し、265gの軽量化、+12%の剛性アップ、+3.2%の空力性能アップ、など、数々の進化を果たしました。特に注目すべき点は、フレームセット重量を大幅に削減したにもかかわらず、剛性と空力性能が上がっている点です。ピナレロの技術力の高さをこの数値が物語っています。このバイクのキャッチコピーは、「THE ART OF BALANCE」。剛性や空力が影響しやすい平坦性能や重量が影響しやすい登坂性能、造形やグラフィックデザイン、どれも欠けること無く全てを高い次元でバランスした1台であることを表します。まさにそれこそが、INEOSが様々な脚質のライダーが様々な地形に対応することができるこのバイク一本で勝負する理由です。見れば見るほど「さすがPINARELLO」と思わせられる一台です。

フレームスペック

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■メインマテリアル:Carbon Torayca T1100 1K Dream Carbon with Nanoalloy Technology / Asymmetric
■フレーム重量:865g ※サイズ530(塗装前)
■フロントフォーク:Onda Fork Dogma F with ForkFlap
■サイズバリエーション:430, 465, 500, 515, 530, 540, 550, 560, 575, 595, 620 (CC)
■ボトムブラケット:イタリアン
■シートクランプ:Twin Forceシートクランプ
■アクスル:フロント/100x12TA、リア/142x12TA
■最大ローター径:160mm
■最大タイヤサイズ:700×28c
■専用オプション:MOST TALON ULTRA LIGHT インテグレーテッドハンドル

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フロントフォークはお馴染みの「ONDAフォーク」。このフォークのおかげで、安定性と思い通りにシャープなコーナーを描けるいわゆる「ピナレロハンドリング」を実現しています。空力性能も従来のF12ONDAに比べ大幅にアップし、-58gもの大幅な軽量化にも成功しています。

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このフォーク先端の「ForkFlap」により走行中ホイール周辺に発生する乱気流を軽減する働きもあります。DOGMA F10世代で誕生しました。

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この驚くほど細いシートポスト(写真じゃわかりにくいですが)は、UCI規制緩和後の設計となっており、厚さはなんとわずか20mm。一世代前のDOGMA F12と比較すると、シートポスト単体で30%の空気抵抗低減を実現しています。

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サドルを固定するためのヤグラに関しては、今までX-LIGHTシリーズにしかなかったチタン製ヤグラ。しかも今回は3Dプリンタ成形のチタンヤグラを採用。ここでも大きな軽量化に大きく影響しています。

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サドルはMOSTのLYNX NS カーボンレール。最新のトレンドに合わせたショートノーズ形状が特徴で、人間工学的デザインに基づいたコンパクトな形状です。ロングライドに於いて短いノーズと長くて広い中央チャネルは、会陰領域への圧力を減少させて血流を妨げません。

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シートステーはドロップシートステーを採用し、振動吸収性や反応性能はもちろん、前面投影面積を最小限にすることに成功し、空力性能も最大限にアップしています。

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PINARELLOのPRINCE以上のグレードのバイクはTiCR (total integrated cable routing)を採用したことで、空力性能が向上。ブレーキホースの露出部分を最小限に抑えています。スッキリと美しいシルエットに仕上がりました。

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高い空力性能と高い耐横風性能の両立を実現した、フラットバックプロファイル。ダウンチューブの手前側の断面をフラットにすることで、横風に強い空力性能へと進化しました。

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専用設計の新型インテグレーテッドハンドル、「TARON ULTRA FAST」。前作「TARON ULTRA」に比べ、-40gの軽量化に成功。単体では税込130,900-となっており、TiCR対応ハンドルとなっているため、DOGMA F12、DOGMA F12 X-LIGHT、PRINCE、PRINCE FXに使用可能です。

コンポーネントはR9200系DURA-ACE

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自転車パーツシェア世界No.1のSHIMANOが誇る最高性能を持つ最新のDURA-ACEがインストールされています。

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従来と比べ、変速段数は11sから12sへ。ハイパーグライド+やモーター動作速度の高速化による変速性能の直接的な向上や、セミワイヤレスシステムによる高いメンテナンス性などが組み込まれたハイスペックコンポーネントです。

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より幅広いギアレンジに対応した、RD-R9250。最大34Tのスプロケットを装着可能です。また、ワイヤレスユニットも新型より内蔵になったことで、スマートフォン上で簡単にアップデート、セットアップが可能となりました。さらに、Di2対応のサイクルコンピューターと連動すれば、リアルタイムでギヤのポジションやバッテリー残量、シフティングモードの切り替えなどが乗車中に可能です。

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バイクの心臓部であるクランクセット、FC-R9200。より優れたパワー伝達効率と、より優れたシフティング性能を実現しました。

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油圧ディスクブレーキは今や主流となり少ない握力で大きな制動力を発揮します。搭載されているBR-R9270はワンピース構造で剛性が高く、DOGMA Fの優れた性能をしっかりとコントロールするには最適なブレーキです。

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ホイールもDURA-ACE、WH-R9270-C36が搭載。空力性能と重量のバランスが優れたC36は様々なシーンにおいてオールマイティに活躍してくれること間違いなしなハイエンドホイールです。前後重量は1350gと軽量ホイールに属します。それでいてスカスカ感があまりなくしっかりトルクをかけてもヨレずにしっかりと進むようなフィーリングに仕上がっています。

最後に

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PINARELLOの最高傑作「DOGMA F」いかがでしょうか?本気でロードバイクを楽しみたい方、レースでコンマ1秒でも早くゴールラインを通過したい方など、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

当店在庫車について

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PINARELLO DOGMA F DISK DURA-ACE
Size:530(175-185cm)
Color:ERUPTION RED
Weight:6.8kg
Price:¥1,815,000-

アフターサポートパック(盗難補償)、自転車サービスパック(ロードサービス&自転車保険プレゼント)

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