登れる！オールラウンドに活躍できるロードバイク、TCR ADVANCED2 KOMをご紹介。
by: 木村隆之助

GIANTのロングセラーロードバイク、TCRをご存じでしょうか？20年以上の歴史を持つTCRはプロツアーの中でも数多くの成績を収めてきた生粋のレーシングロードバイクシリーズです。ロードバイクファンであれば知らない人はいないでしょう。レースに出るもよし、トレーニングで使うもよし、中高速度域でのロングライドで使うもよし、初めてのロードバイクにもよしなバランスの良いロードバイクがTCRです。そんなTCRのクライム向けモデル「KOM」King Of Mountainの名を冠したモデルがTCR ADVANCED2 KOMです。

1 カーボンロードバイクとしての高いポテンシャル
- 1.1 特に優れているのが、「軽さ」
- 1.2 優れた振動吸収性
2 コンポーネントはSHIMANO105。
3 乗り心地と耐パンク性に優れたチューブレスレディ
4 走りも重量もとにかく軽いTCR。
- 4.1 バイク詳細

カーボンロードバイクとしての高いポテンシャル

TCR ADVANCED2 KOM（以下TCR ADV2 KOM）はベースをしっかりと保ちつつ、カーボンロードバイクの良さを最大限に表現した仕上がりになっています。カーボンロードの良さとは、優れた振動吸収性による長時間乗車時の疲労軽減や、素材の強度が高いがゆえの低質量化による軽量化。さらにカーボンだからこそ自在に可能なフレーム成形による空力向上。これらの要素が非常にバランスよく融合されたバイクになります。

特に優れているのが、「軽さ」

TCR ADV2 KOMは様々な意味で”軽い”です。重量はもちろん軽く、7.9kgという驚きの軽さとなっています。このクラスの価格帯のロードバイクで7kg台を実現したのは、我々販売スタッフ目線で見ても驚きです。ただ軽さはそこだけではありません。

フロントギヤは50-34tとコンパクトです。リアスプロケットのギヤ比は11-34tとワイドレシオを採用しています。通常は11-28tなどと言ったギヤ比のスプロケットが標準でついていることが多く、これが何を意味するかと言うと、傾斜がきつい道に差し掛かった時にギヤを通常より軽くすることができます。たくさんペダルを漕ぐ必要はありますが、脚力にあまり自信のない方やハイケイデンスで登りたい方には非常にオススメな構成となっています。

重量面でさらに優れている点としてブレーキも挙げられます。こちらのバイクはリムブレーキなので、同じ仕様のディスクブレーキバージョンのTCR ADVANCED2 DISC KOMに比べて400g軽いという結果になっています。この点から、コストパフォーマンスに優れたヒルクライムマシンを作りたいと考えている方のベース車両としてもこちらはオススメです。

優れた振動吸収性

この細いシートステイが振動吸収性の向上と、リアのトラクションの向上に大きな役割を果たしてくれるのが見て取れます。

フルカーボンフォークであることにより、前方からの路面からくるショックを和らげるとともに、ピュアなハンドリングを実現しました。

コンポーネントはSHIMANO105。

コンポーネントパーツはSHIMANO 105で完全統一です。安定した走行性能が約束されています。フロント2速、リア11速の22段変速はあらゆる環境下での走行を強力にサポートすることは間違いありません。パーツそのものの剛性や耐久性は安心そのものです。

手の小さな方でも握りやすいコンパクトな設計のSTIレバー、ST-R7000はライド中の正確なシフティング、ブレーキング操作に重要です。

ケーブル類は内装となっており、非常にスマートな印象とともに空力的な面においてもメリット◎

サドルはGIANT製のアプローチサドルを標準装備。人間工学に基づいた中央のカットデザインにより、様々なライディングポジションでの快適性を提供します。また、UNI CLIPシステム搭載で、同社のテールライトなどのアクセサリがスマートに一体装着可能な点も魅力の一つです。

乗り心地と耐パンク性に優れたチューブレスレディ

タイヤのシステムは標準でチューブレスレディを採用。中にチューブが入っていないのがチューブレスの最大の特徴です。これにより、クリンチャーでは生じる、タイヤとチューブ間で発生する摩擦を抑えたり、低圧で走行可能であることでの乗り心地の向上、シーラントの効果やリム打ちがないことによるパンクのしにくさなど、様々なメリットが挙げられます。