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Bianchiの新作!話題の新型OLTREに試乗しました!なぜこの形に?秘密に迫ります。
by: 木村隆之助

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こんにちは。ワイズロード上野本館ロードバイクコーナーの木村です。

この度は先日発表されたばかりのBianchi新型OLTREに乗らせていただく機会を頂くことができまして、3/22に千葉県まで行ってまいりました!

奇抜な形で話題となったこちらのバイクの謎を解説していきたいと思います。

今回の試乗コースはかなりアップダウンのある2km弱の周回コースで、様々な路面コンディション、様々な速度域にてバイクのキャラクターを引き出してまいりました。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

新型OLTREってどんなバイク?

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ビアンキの新たなハイエンドロードバイクです。これまでのOLTRE XRシリーズの後継という位置付けではなく、ゼロから開発をした完全に新しいバイクです。バイク単体ではなくライダーの動作を含めてエアロ効果を最大化し、早く走ることを目的に開発されたバイクです。

3つのグレード

新型OLTREには3つのグレードが存在し、最上位グレードのRC、ミドルグレードのPRO、最後にCOMPとあります。

これら全てのモデルはOLTRE RCの金型をベースに作られ、それぞれの違いとして、エアディフレクターの有無、カウンターヴェイルの有無、コクピット周辺、各コンポーネントのグレードの差、ホイールが変わってきます。

数字が語るパフォーマンス(OLTRE XR4比)

・50km/hでの走行において約17.1W節約
・横風を受けた際のCDA(空気抵抗)が約5.1%改善
・250W/h出力で40km走行時に約45秒短縮

ビアンキ初の「ハイパーバイク」OLTRE RC

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新型OLTREの中で最上級グレードにあたるRC。RCとはビアンキのレーシング部門Reparto Corseの略で、今回は今まで以上に開発に深く携わっているということだそう。

RCには特別Reparto Corseの最上級コンポーネントが多く搭載されています。

素材にはハイモジュラスカーボンが使用されています。

ちなみにマット塗装のメリットとして、空気の摩擦抵抗は増えるものの、より抵抗の大きい気流の剥離による圧力抵抗を減らすことが可能になるためとのこと。

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カウンターヴェイル非搭載の理由!

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RCには振動吸収除去素材であるカウンターヴェイルが搭載されていません。

カウンターヴェイルといえば、エンデュランスモデルのINFINITO CVにはもちろん、OLTRE XR4やSPECIALISSIMAなどビアンキの上級グレードのバイクには必ずと言っていいほど搭載されていました。

ではなぜRCには搭載されていないのか?それはタイヤ性能の向上により高剛性フレームであっても、ある程度の快適性を確保できることからだそうです。

実際に乗ってみて、カウンターヴェイル搭載のOLTRE PROと乗り比べてみても思ったほど振動を感じませんでした。ディスクブレーキの普及とタイヤ性能の向上により、今までより更にライダーに優しいバイクになっていることを実感しました。

ハンドル、サドルはReparto Corse

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サドルはRC139 CARBON Airを使用。最適な乗り心地と通気性、パフォーマンスを考え、軽量カーボンベースに3Dプリントパッドを組み合わせたサドルとなっております。非常にナチュラルな座り心地です。

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ハンドルはOLTRE RC/PRO専用ハンドル。空力性能を最大限に考えて開発された一体型ハンドルです。

乗ってみた印象として、しっかりと力は伝わるけどハンドルに体重をかけてみると意外とたわみました。走行中もハンドルで振動が吸収されている感覚があり快適性と力の伝達の両立がしっかりされてました。

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ハンドル上部やフロントフォークにはボルテックスジェネレーター(突起)が設けられ、空気の整流効果が高められる工夫が施されています。

RC/PROに搭載されたエアディフレクター

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今回新型OLTREシリーズにおいてもはやアイコン的存在であるエアディフレクター。これにより後方に低圧の気流域を生み出す効果があるという。

そしてもう一つの役目として、実はこのエアディフレクターを自転車業界に投入したのはBianchiが初。

誰も見たことのない技術を持ち込み、高いレベルのイノベーションを実現することでOLTREをユニークで際立った存在にするという狙いもあったそう。

ホイールはReparto Corse、RC65/50 SPBTECH

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OLTRE RCにおいてはホイールのリムハイトが前後で異なり、フロント50mm、リア65mmとなっています。

さらにハブに入っているベアリングにはSUPER PRECISIONBEARING TECHNOLOGYという特別なセラミックベアリングが使われており、高い次元での回転性能を実現しています。

リムの作りもとてもしっかりとしていて非常に良く進むホイールだと感じました。

SPEC

・Price:¥2,002,000-(税込)
・Weight:6.85kg
・Components:DURA-ACE (Di2/PowerMater)
・Size:47/50/53/55/57
・Wheel:REPARTO CORSE:RC65/50 SPBTECH

カウンターヴェイル搭載!OLTRE PRO

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基本的な機能、設計はOLTRE RCのまま!そこにカウンターヴェイルを搭載させたのがOLTRE PROになります。

ホイールのベアリングやサドルはRCに比べワングレード下のものが組み込まれています。

ただ、価格がRCとPROとで倍近く差があることを踏まえても、かなりRCに近いフィーリングを味わうことができました。

乗ってみるとPROの方がRCに比べワンテンポ、いや半テンポ遅れて反応するかな?というような感覚でしたがPROになれてPROの踏み方さえ覚えてしまえば確実に強い味方になってくれるバイクです。

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PROにはカウンターヴェイルが搭載されていますので、乗り心地もRCに比べると少し良くなっています。ただこればかりは好みが分かれるところですので、ぜひ乗ってみる機会があれば試していただきたいです。

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OLTRE PROにつきましては上野本館にて展示、販売予定となっております。ご予約につきましてもお気軽にご相談くださいませ。

SPEC

・Price:¥1,155,000-(税込)
・Weight:7.3kg
・Components:ULTEGRA Di2
・Size:47/50/53/55/57
・Wheel:REPARTO CORSE:RC50

もっと手軽にOLTREを楽しむ。OLTRE COMP

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もっと手軽にOLTREというレーシングバイクを楽しみたい方にご用意されたのがこちらのOLTRE COMP。

三番目のグレードだからといって妥協のないバイク作りがされてることを実感しました。

非常に乗りやすさもあり、レースやトレーニングだけでなくロングライドにもおすすめできる一台でした。

Bianchiバイクの特徴である全体的にチェレステカラーが使われている新型OLTREはCOMPのみです。「チェレステのOLTRE」をご希望の方はぜひCOMPをご検討されてみてはいかがでしょうか。

SPEC

・Price:¥781,000-(税込)
・Weight:8.1kg
・Components:105 Di2
・Size:47/50/53/55/57
・Wheel:VELOMANN CARBON 50

最後に

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新型OLTREの形の意味と設計理念、そしてお客様への魅力の伝え方を一日勉強させていただきました。ぜひ新型OLTREをご検討中の方はなんでもお気軽にご相談いただければと思います。

コロナ禍も徐々に落ち着きこのような機会をいただけて大変嬉しく思います。並びに忙しい中試乗会に送り出してくれた上野本館のスタッフの仲間たちにも感謝したいと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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