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【スタッフ購入インプレ】ツールでも活躍した決戦ディスクホイール「RESERVE 77|DISC」
by: 前田達

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RESERVE 77|DISC
税込¥577,500

高品質なMTB開発で有名な「Santa Cruz Bicycles」が提供するホイールブランド「RESERVE(リザーブ)」。UCIワールドツアーを戦う強豪チーム「Team Visma | Lease a Bike」も使用しているタイムトライアル・トライアスロン用ディスクホイールセットがこの「77|DISC」。2022年の発表以来、なかなか一般販売が始まらず半分諦めていたのですが、この度満を持して日本上陸というニュースを耳にしたため、早速購入してみました!ディスクブレーキ対応のディスクホイールはリアだけでも50万越えが当たり前の中、前後セットで税込¥577,500の価格設定。正直安くはないですが、実質フロントホイールはタダみたいなものと考えればお買い得かも!?

77mmフロントホイール

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77mmのリム高を誇るフロントホイール。メーカーロゴはシンプルで控えめな印象ですが、60mmハイト級のホイールと比較しても圧倒的な威圧感を放っています。横風安定性など考慮すると使える場面は限定されますが、普通のロードバイクで使ってみても面白いかもしれません。重量は公称725gに対して実測798g(リムテープ込)とちょっと重めでしたが、そもそも公称重量が軽すぎる気もしますしこれ位で十分ですね。

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ハブはDT SWISSの240を採用しています。

Infinityリアホイール

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サイド全面がカーボン板で覆われた「Infinity」リムを持つリアホイール。画像では分かりにくいですが、ドライブ側と非ドライブ側で微妙に膨らみ方が異なっており、風洞実験を重ねた結果導き出された形状であることが伺えます。重量は公称値1190gに対して実測値は1201g(リムテープ込)でした。最近は他メーカーからフックレスリム採用で1000gを下回るものも出てきていますが、どんなタイヤでも安心して使えるフックド+ワイドリム仕様でこの重量は優秀かと。

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後輪のバルブが出てくる部屋は小さめで、横カムヒラメアダプターで空気を入れる場合、VITTORIAのラテックスチューブなど、実測バルブ長が55mm以上あるチューブは使用できませんでした。チューブレス運用なら付属のバルブを使えば問題ないですが、クリンチャー派は使えるチューブが制限される点にも注意が必要です。

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ホイール中央部に接着されたハブ部分。フリーボディはDT SWISSで最も軽量な「RATCHET EXP」システムを採用。手で引っ張るだけで抜けるので、工具なしで簡単に交換・メンテナンスが可能。SRAM XDR、シマノHGの2つが付属しています。

内幅22mmワイドリム

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リム内幅はフロント・リア共に22mm、外幅はフロント31mm・リア30mmとされており、最近ロードホイールで潮流となっている幅広リムを採用しているのが特徴。28Cタイヤを装着しても、タイヤ幅よりもリム幅がわずかに広くなるように設計されており、最近の風洞実験では、こうすることで空気抵抗が改善され、横風安定性も高まるという結果が出ています。

インプレッション

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この日は気温が35℃に達する猛暑日でしたが、近くのサイクリングロードで試走してきました。BONTRAGERのAEOLUS RSL 62からの履き替えとなり、ホイール重量は450g以上増加していますが、果たしてどのように走りが変わったのか。

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漕ぎ出しはやはり重たく、加速していく感覚も以前より鈍くなっているように感じました。しかし、いつもと同じパワーで踏んでいるのに明らかに速度の伸びが大きい!サイコンの数値で2~3km/h程速くなっている感じでしょうか。そして特筆すべきは巡行性能の高さ。一度上げたスピードが落ちにくく、維持するのに必要なパワーが少なくなっているのが分かります。貧脚の私にとって40km/h巡航がここまで簡単にできることは衝撃的でした。これでヒルクライムとかは考えたくないですが、河川敷にあるアップダウン程度なら勢いで登れてしまうので、一度速度を上げてしまえば重量は全然気になりませんでした。フロント77mmとリアディスク、どちらの効果がより高いのかは不明ですが、ここまで顕著に速度に影響を与えてしまうあたり、さすがTTバイク専用機材といったところでしょうか。

ほぼ平坦な道程を往復しながら40km程走行。28Cタイヤを装着していることもあって快適性も悪くなっておらず、非常に気持ちよく走行できました。午後になって少し風が出てきましたが、心配していたように横風でハンドルが取られるようなこともありませんでした。この辺りはどちらかと言うとフロントホイールのリムプロファイルに依存しているようで、見た目に反してリアディスクホイールの走行安定性は高めに感じました。

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見た目のインパクトもすごいですが、走行中ずっとゴォーっという音が鳴り響いているため、速く走れているような気がしてテンションが上がる心理的効果も。すれ違うローディからもかなりの注目を浴びることになるので、人によっては練習のモチベーションにもなるのではないでしょうか。高価ですがその分得られる効果も大きいのがディスクホイールという機材。まだ導入していないトライアスリートの方などはこの機会に是非検討してみて下さい!

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