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【購入インプレあり】国産タイヤはいいぞ!「Panaracer AGILEST FAST TLR」 ~チューブレスタイヤ交換のようすを添えて~
by: 大槻拓摩

上野本館の大槻です。

Myバイクのタイヤの摩耗していたので11月に交換しました。使用タイヤのインプレと交換のようすを書いていきたいと思います。

Panaracer AGILEST FAST TLR 28C

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¥12,100(税込)

パナレーサーのハイパフォーマンスタイヤシリーズ「AGILEST」の転がり抵抗を極限まで追求したハイエンドモデルです。過去に同社のタイヤを継続して使っていたので感触の違いなどに興味があったので使ってみることにしました。

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6月の頭にインストールしたハッチンソンのブラックバードTLRが耐久性と走行性能のバランスが良く満足していました。

約3600kmを走破したタイヤ表面は頂点が削れて台形になっていました。
ブラックバードは4000km以上は持つといわれているタイヤですが、低圧運用すると路面コンタクトしている面が増え変摩耗することが多いので、走行フィーリングに悪影響が出る前の交換が望ましいです。
ノートラブルで走れたことに感謝しながら交換!

タイヤを外す、リムを綺麗にする

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タイヤを外すとそこは幻想的な光景でした…(ピレリのシーラントを使っていました)
古いタイヤを外す時に、乾いていないシーラントが溢れ出る可能性があるので掃除しやすい環境でやりましょう。

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今回は幸いリム側にシーラントの残影が少なかったのでリム掃除は楽勝でした。
シーラントの残りカスやリムテープの傷みが著しい場合はリムテープの交換をしましょう。

新しいタイヤをハメる

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タイヤを嵌める前恒例の重量計測を、メーカー記載は275gですが当たりを引きましたw

手で嵌められるところまで行けたらコイツの出番
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TYRE GLIDER

¥2,090(税込)

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摩擦で手が痛いのは嫌です。パワープレイをするぐらいなら工具を使っちゃいますw
リムに引っ掛けて滑らすだけ。超絶硬いチューブレスタイヤが苦労せずに装着出来ます。
※もちろんクリンチャータイヤにも使用可です。

ビードを上げる

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 我が家には高級品(エアコンプレッサー)はありませんのでフロアポンプで勝負!
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ものの数回のポンピングであっさり上がりました。
パナレーサーは「ビードロック」という独自技術を採用し、容易なビード上げを実現しています。最新のフックレスリムにも対応。

シーラントを注入

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今回はMUC-OFFのシーラントを使用しました。
※パナレーサータイヤには推奨品「シールスマートEX」の使用が望ましいです

ロードタイヤへの使用であれば片輪40mlぐらいで問題ありませんが、中途半端に余すのももったいないので前後タイヤに半分ずつ入れてやりました。(これでシーラント不足によるパンクの心配は無くなりました)

実走インプレ

普段の通退勤からトレーニング、11月末に開催されたレースイベントでの実走行を通して感じたインプレです。

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転がり抵抗は触れ込みどおりかなり小さく、「速いタイヤ」という印象を真っ先に体感しました。
氷上を滑走しているようななめらかな走行感を自分は感じました。

それでいてグリップ感が高くTLRでの低圧運用と相まって、車体をガッツリ寝かせるようなコーナーでも路面に喰らいついてくれます。
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袖ヶ浦フォレストレースウェイの4コーナーのようなキツいカーブも攻めていけました。

個人的にはコンチネンタルのGP5000のような走行感の硬いタイヤはあまり得意ではないので、コーナーでもタイヤをしっかり変形して路面追従してくれる柔らかいタイヤを好き好んで使用しています。路面追従性が高いタイヤほど抵抗が増えてしまいがちなので、路面追従性×低抵抗 を両立しているタイヤとして手堅い選択肢だと思いました。

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ヴィットリアのCORSAシリーズなども柔らかくて転がり抵抗も低く好んで使用していた時期もありましたが、高価なのでポンポン交換する事は少しためらってしまいます。国産ブランドで比較的供給が安定していたり価格が他ブランドよりもリーズナブルで使用用途によってシリーズが豊富に選べるタイヤブランドとして好印象です。

気になったところ

アジリストシリーズは共通してコシの強い割には振動吸収性/路面追従性が高いので【跳ねないタイヤ】というイメージがあります。そのため空気圧の設定を今まで通りで使用すると少し低いと感じました。
前回使用していたブラックバードは弾力が強いタイヤだったこともあり、体重58kgの自分は空気圧F3.5bar R3.8barで使用していましたが、それで少ないと感じたので検証を重ねた結果F3.8bar R4.1barと少し高めなセッティングに落ち着きました。

おそらくメーカー的にも他ブランドのタイヤよりも少し高圧気味で使用することを想定しているのかもしれませんね。
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推奨気圧が650kPa(6.5bar)と結構高め、ホイールによってはリムの規定空気圧よりも高い設定になります。
まぁそもそも低圧運用するためにTLRを使うので、ここまで空気圧高めで使うことはまず無いと思いますが、皆さんも使用する際はいつもよりチョットだけ高めに設定してみることをおススメします。

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耐パンク性に関しては、走行ラインや普段走る場所の路面環境に依存するので何とも言えませんが、今までクリンチャーのアジリストシリーズは使っていてパンクせずノートラブルで使い切れているので強い方だと思います。また低圧運用でのタイヤへの負荷によって大きく耐久性は変わってしまうと思われるので、気が向いたら別の記事で総走行距離や交換前の状態を記載しようと思います。
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これは個人の見解ですが、パナレーサーのタイヤは購入直後は表面に膜があるため交換直後はそれが異物を拾いパンクしてしまう可能性があるのではと思っており、それを落とす【皮むき】のような工程を行なうことで最大限の性能を発揮できると考えています。
自分は滑り止め付きグローブでタイヤ表面を擦ったり、軽く水拭きしたりして下処理を行っています。自身で交換する際はぜひお試しを。

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