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【スタッフバイクカスタム】BREEZERほぼ最終形態へ ENVYフォークとワイヤレスDi2化
by: ナカムラ

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 ワイズロード上野本館グラベルコーナー担当中村です。
今年3月のバイク購入より早半年。これまでステム、ホイール、ドロッパーポスト、ヘッドパーツ、クランク等楽しくカスタムしてまいりましたグラベルとMTBの合の子のようなマイ RADAR X PRO でしたが、今回は今までで一番大幅なカスタム、フロントフォークとハンドル、ドライブ系を全交換する大改造となりました。

 

もうちょっと軽くしたいよ

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 こちらは作業前の状態です。サドルをスタンドに掛けると強烈に前が下がる、フロントヘビーな重量級グラベル、というかドロップハンドルが付いたリジッドMTBですが、これまでのカスタムはタイヤをさらに太くしたり、ドロッパーを入れたり、どちらかというと重量増な内容で、都度パワーアップを感じていましたが、やはり車重は・・・いくら何でも重すぎる!と感じていました。最大の原因は、フロントフォーク↓

 

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 フレームと同色カラーでデザイン的には非常に気に入っていました、BREEZER純正のクロモリリジットフォークです。
ある時販売した同車種の作業で外してみたところ、ズシッと、これまで触ったリジットフォークでは未体験な重量感を感じ、
これはもしや軽量なXC系サスフォークの方が軽いのでは?!と重量計測してみたところ・・・まさかの2キロオーバー・・・まさに「鉄の塊」でした!!
流石リジッドダウンヒル発祥のレジェンド、俺たちのジョー・ブリーザーが造ったモンスターグラベルは違います!山道を高速でガンガン下る、クランカーには必須の強度が達成されていると思われますが、のんびりグルメライドな私にはオーバースペックです。
しかし、29erグラベルのフォークはまだまだ選択肢が少なく、MTBではスタンダードな110mmブーストエンドを採用したモデルはなかなかありません。そういう意味でも純正フォークは稀有なスペックだった訳ですが、いかんせん重い、と悩む私に魅力的なスペックのカーボンリジッドフォークを発見↓

 

 軽量化ポイント ENVYカーボンフォーク

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 アメリカン、ハイエンドカーボンパーツブランドの ENVY より、ハードテールMTB向けのカーボンフォーク、その名もずばり、
MOUNTAIN FORK です!
サスペンショントラベル量120~140mm位のMTB用の軽量リジットカーボンフォークです。100%ユニディクショナルカーボン、ワンピース構造、ブーストエンド対応で重量カタログスペック676グラム、見るからに良いもの感が漂う逸品。問題はお値段がそれなりにお高いのと、純正フォークと比べ片下が50mm程延びるので、ハンドル位置がMTBばりに高くなり、ジオメトリもガラッと変わることでした。
しかし、格好良い!フォークだけで1.3kg程軽くなる!という誘惑には勝てず、ENVY 取り扱い店の我らがアサゾー店にてオーダーしました。

 

 

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手に持った瞬間、今までの鉄の棍棒とは違う羽根の様な感触!
これは嬉しい!!

 

 

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実測の重量はほぼカタログ値通りの666グラムと、スルーアクスル、下玉押し込み、コラムカットなし状態でこの重量はMTB向けとしては最強クラスの軽さではないでしょうか。

 

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  タイヤ脇の両肩にはENVY謹製のフェンダーが装備出来る溝が切ってあります。

 

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フェンダー無しの場合はコの字形のカバーを付けるようになっており、フロントブレーキのホース固定もカバーで挟むだけというシンプルながら合理的なデザインが光ります!

 

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 フロントフェンダー装着の状態。こんな小さな泥除けで効果あるのか?という印象を受けるサイズ感ですが、顔面に飛んでくる泥をピンポイントで防げるサイズで、ウエットコンディションのダウンヒル等ではあるとないとでは大違いな装備です。もちろん私は雨の日のダウンヒル等は今後絶対にしませんが、軽くてカッコ良いのでとりあえずフェンダー装備でいきます。

 

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 フォークコラムもカーボンなので、プレッシャーアンカーも良い物を選んでみました。使用しているヘッドパーツに合わせてCANE CREEKのプレミアムエクスプレッションプラグを入れます。

 

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 軽量ながら固定面が長めに造ってあり、しっかりした固定力が期待できます。

 

 

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 こちらはENVY 付属のアンカーです。ケーンクリークよりも更に軽量ですが、固定面がやや短いですね。もちろん純正の付属品なので機能的にはこれで十分かと思いますが、今回は上のケーンクリークを使用します。

 

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 ヘッド下玉押しもこの機会に新調。こうしたスモールもしっかり揃うのもケーンクリークの良いところですね。

 

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 コラムトップがゴールドでカッコよくなりました! まあ表からは見えない所ではありますが、

 

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 フォークインストール後にハンドルも交換。トムソンのグラベル用アルミハンドルです。フレア角25度のワイドハンドルで、ブラケット部での幅420、440、460mmとサイズ展開ある中で最もワイドな460mmを選んでみました。ブリーザー純正ハンドルよりも更に広い下ハンエンド幅で577mmと今どきのグラベルといった感じコックピットになりました。ハンドル上部の太さもMTBを彷彿とさせる太さでオフロードでの剛性感、操作性の良さが期待できます。実測重量は299グラムで、純正ハンドルより120グラム程軽量に。同時に換える右STIレバーと合わせてフロント周りで1.5キログラム程軽くできる計算です。

 

バーテープは、わりと最近変えたばかりでしたので、再利用できたらいいな〜と思って慎重に剥がしていくと、スルスル順調に剥がれてくれます。しかし、バーエンドプラグのカバーに、落下防止に接着剤を使ったことが仇となりエンド部分をキレイに剥がせず再利用不可・・・他作業諸々の都合で、我らがアサゾーに買いにいく暇もなく、店内にあったものから上記のフィジークテープに交換。この2mmの薄手のテープが太めの新ハンドルに素晴らしくフィットし、握り心地、グリップの良さ、シンプルで上品なルックスも含めてハンドル周り大満足な結果になりました。ナイス品揃えアニキ!未来は常に予測不能です。

 

 

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フロントフォークのエンドはオフセット量調整可能になっており、44mmと52mmが選べる仕様です。今回は少しでもヘッドが寝ないよう44mmにしました。将来的にフラットハンドルのMTBに流用することがあれば52mmにして下りを攻めるのも良いかも・・・などと夢が広がる構造です。

 

 

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そして、マウンテンフォークはブレーキマウントが当然ですがフラットマウントではなくポストマウントですので、GRXのフラットマウントブレーキキャリパーはそのままでは付けられません。そこで痒いところに手が届くWOLF TOOTH のお助けアダプター、POST TO FLAT MOUNT BRAKE ADAPTER を使ってBR-RX400ブレーキキャリパーをフォークに装着します。

 

 

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 このアダプター使用にともないローター径もワンサイズ上げる必要があるため、160mmだったローターを180mmにサイズアップ! ここは重量増になりますが、ほとんどMTBなこのバイクにはより高い制動力のこのサイズの方が良い気がします。見た目的にも、下りもいけるぜ!という感じで男前になりました。

 

 

XTR GRX ミックスでフルワイヤレス化なドライブ系

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そして新型XTR、今回はクランクセット、BB、チェーン、リアメカ、カセットスプロケットを9200系に、ドライブ系全交換します。

クランクは12速互換のチェーンリングだけ探して換えなくても良いかなと一瞬思いましたが、新しいXTRクランクの配色デザインがRADAR X PROにぴったりと感じここも交換!チェーンリングはペダルフラット時に下側の強度が上がるよう側面が大きく肉抜きされたデザインになっており機能美を感じます。チェーンリング丁数は38Tで、今までと同じ丁数ですが、リアがよりワイドになるので調度良いはず。
XTRクランクは用途に応じて2種類、軽さ重視のXC系、Qファクター170mmのM9200と、耐久性重視のエンデューロ対応、Qファクター176mmのM9220がありますが、今回は後者の9220を選びました。スピンドルを内側に肉厚になることによって剛性アップ、よりハードなライディングに耐えられる安心感を優先しました。BBはコスパ優先で!MT801を入れておきます。

 

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 リアメカは今回のドライブ系カスタムの肝となるRD M9250 GS で、 リア9T~45TのCS-M9200と組み合わせました。カスタム前のスプロケは11~42Tでしたので、トップ側に2T、ロー側で3Tギア比がワイドになります。このワイドなギア比が今回新XTRを選んだ最も大きな動機でして、フロントシングル38Tで、トップは今まではあともう一枚重いギアがあればと感じる場面があったので、平地追い風高速巡行などで更に快適になりそうです。ロー側は38x45で回しきって時速10キロ強といったところで、こちらもより楽に、激坂などでも対応化!に少なくとも機材的にはなったはずです。さらにワイヤレス化、障害物との接触時の壊れにくさ等、様々なアップデートがあったRDですが、チェーンテンションが以前のモデルよりかなり上がっているところも好印象でした。まるでSR〇M社のような固めのチェーンテンションになり、チェーン暴れがかなり改善されたように思います。ケーブルルートも、フレーム後方に延びるラインはリアブレーキとドロッパーの2本のみとなり、まるでシングルスピードバイクの様なスッキリ感です!
そしてチェーンは軽さを求めて中空ピンのシマノM9100 138LINKにしました。29erでこのワイドスプロケでは通常の116リンクでは長さがちょっと足りず、MTB系の長いものを選択。

 

ホイールはMAVICインスタントドライブなので、フリーボディの交換でシマノ マイクロスプラインに対応できました。

 

 

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ちなみにトップ9TのXTRカセットの組付けにはこちらの専用ロックリング工具が必要になります。

 

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 今回はSTIレバーを右のみ、GRXのDi2グレード ST-RX825に交換します。これでXTRリアメカをワイヤレスで動かせます。私のRADARの場合、フロントシングルで変速はリアのみ、ドロッパーポストのリモコンとして使える825のレバーはまだ出ていないので、左レバーはST-RX820をそのまま使用してます。左右で微妙にブラケット形状が違うので違和感出ちゃうかなと不安もありましたが、全く気になりません!鈍感力、大事ですw

 

 

 

完成ディテール

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まず、カッコイイ!(これ大事、いじってる感MAXなルックス)
そして軽い!(ほぼMTBで、この方向性のバイクとしては)
乗った感じも、心配していたハンドルポジションの高さ、ホイールベース延長のによる弊害はそれほど無く(全然無いというと嘘になります。コーナー時のキレ等)、慣れればノープロブレムな範囲。
さらにより自分の好きなMTB的なハンドリングになったと感じます。特に縦方向の入力にはフロントが劇的に軽くなり、MTBコース的な環境での戦闘力が群を抜くグラベルバイクになったと思います。長距離巡行時は下ハンを握れば十分な前傾もとれますし、ギア比も拡充され、更に広い環境、スピード域に対応できる、まさにモンスターグラベルになったと自画自賛しております!
最後にサドル、これまで手持ちの物から適当に付けていたボロボロのセライタリア20年物フライトよりモダンな ERGON SR ALLroad CORE PRO Men に交換しました。(これはグラベル同好会店長からの頂きものです。ありがとうございます。)ベース部分、通称コアのしなりが素晴らしく、こちこちのフライトに比べ異次元のショック吸収性を感じます。 ショートノーズでモダンなルックスも今回のカスタムにぴたりと合ってカーボンモデルも欲しくなる危険なプレゼントでした。

 

おまけアクセサリ

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FIDLOCKのバイクベースを、全ての開いているアクセサリーマウントに追加!
ニューフォークも、左右にマウント穴が有りますので、両側に装備、ダウンチューブ裏と右シートステーにも装備し、今のところそんなに同時に使う予定はありませんが、フィド中毒者の私の気分は上がります。特にフロントフォークへの装備は使っていない時のカーボンプロテクター的な効果もあるのでは?!と勝手に期待。
夜、雨やばいみたいよな本日は、先日買ったユニコネクタで折り畳み傘を装備してみました。
ボトルだけでなく、不意に荷物が増えた時など、かなり便利なアイテムです。

 

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先日他のバイクにエイリアンを導入した キャラクターバルブキャップ 
今回は、ちょっととぼけた表情が乾いた心を癒してくれるペンギンを装備。とくにペンギンに思い入れはない私ですが、ふとした時に癒されます。

さて、これで今回の大カスタムは完了!次は、最後の残った完成車パーツ、BR-RX400ブレーキを何かに換えたい!
こんなの良いよという方、背中をそっと押して下さる方、いらっしゃいましたらよろしくお願いします。

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