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2025/12/07 18:43
去る2025年11月21日に行われた社内試乗会に参加してきました。
毎年バイクデモ前日にワイズロードのスタッフ向けに開催いただいている、多くの取引先様のご協力で成り立っている贅沢な試乗会です。
今回は?今回も?上野本館の推しジャンルの一つである“グラベルロード”の乗り比べをしてきました。
私はグラベルロード担当では無いので何してんだって感じですが、以前はグラベルロードと言えばタフなフレームにダボ穴が沢山あって、荷物を積んでオンオフロードを気にせずツーリング…みたいなイメージが強かったんですが、昨今グラベルロードはレースを主眼に置いたハイスピード化の流れが強くなってきています。YOUTUBEで検索するとグラベルレース関連動画が沢山出てきます。ほとんど海外ですが。
私はグラベルロードに限らずレースをする気は更々ないですが、スポーツバイクに乗るならそれなりにスピードを出したい人間です。そんな私が前々から気になっていて真っ先に試乗させていただいたこのバイクから紹介します。
アスファルトの短い周回コースを走っただけなのでグラベルバイクの真価が分かる訳もありませんが、感じた印象を簡単に書いていきますので良かったらお付き合いください。

言わずと知れたMTBの雄“SANTA CRUZ”が送り出すハイスペックグラベルバイクが“STIGMATA”です。
本来は下の画像の様なシチュエーションで乗るためにデザインされたバイクなんですが、アスファルトの平坦コースで乗った感じは限りなくロードレーサーに近い印象。踏み込んだ時の反応や加速、ある程度スピードが出てからのスピード維持などロードバイクと遜色ない感覚…。おそらく細いタイヤに換えたらエンデュランスロードとして十二分に通用するんじゃないでしょうか。また、何台かグラベルロードに試乗させていただいたんですが脚を止めた時に一番スピードが落ちず、スピードを維持したのがSTIGMATAで、これはRESERVEホイールの効果も大きいと思いますが長距離乗る場合やスピードが必要な使い方では最高のバイクだと思います。


海外ではサスペンションフォーク仕様も存在するようです。



SANTA CRUZはカラーリングもカッコイイんですよね。26年カラーもめちゃくちゃカッコよかったです。

コクピットはEASTONでまとめられていてステムはかなり短めでしたが、試乗してハンドリングがクイック過ぎて不安定という感じは全くなかったですね。

タイヤは700×45Cという最近のグラベルバイクに良く採用されているサイズです。ぼやけて写っていますがRESERVEのホイール性能がかなりヤバい気がします…

試乗車のコンポはGRX Di2でした。フロントダブルだったので、まさにタイヤの太いロードレーサーといったいで立ちです。あとDi2はやっぱり楽ですね。


私の理想のグラベルロードそのものだったんですが、価格が価格なので要検討です(笑)
続いてはワイズロードお勧めメーカーのこのモデル

試乗したスタッフからすこぶる評判が良かったのでSTIGMATAとの比較の意味も込めて試乗してみました。
ケニアの息をのむような大地で行われた「マイグレーション・グラベルレース2025」で、まだ未発表で極秘だった新型バイク「Terra Race(テラレース)」が、マイグレーション・グラベルレースを席巻したとオフィシャルサイトに掲載されています。男子レースではTerra Raceが圧倒的な存在感を放ち、オルベアチームのルーカス・バウムとローレンス・ナエセンがこの新型バイクで見事な走りを見せ、4つのステージすべてを制覇。バウムは第1ステージと第3ステージで優勝し、総合優勝も獲得。ナエセンは第2・第4ステージを制しました。
下の画像がレースの模様ですが、こんなレースに投入されるバイクなので当然TERRA RACEも少し乗っただけでそれがレース機材だという事が分かるバイクです。反応性や加速感はSTIGMATAと遜色ない印象を受けましたが、スピードの維持がSTIGMATAと違い減速するのが早い印象です。まあ、これはホイールやタイヤ性能もかなり加味されるので一概には言えませんが、TERRA RACEもタイヤの太さの変更で立派なエンデュランスロードとして運用可能だと思います。





超平べったい個性的なトップチューブ。ここはORBEAならではのシルエットですね。

タイヤはSTIGMATAより少し細めの700×40C。アスファルトメインならこのくらいの太さでいいと思いますが、グラベルメインなら45Cくらいあってもいいと思います。

試乗車のコンポはSRAM FORCE E-TAP

ORBEAはMYOでのカラーオーダーが出来る点も魅力的です。
グラベルロードが2極化と書きましたが、ここからはレースとは対極の趣味性の高いクロモリフレームモデルをご紹介します。
上野本館ではおなじみのKONAです。毎回試乗している気がしますが(笑)、気軽に楽しむならこっちですね。

KONAのグラベルロードROVEシリーズの中でトップグレードモデルが“ROVE LTD”
バテッドクロモリフレームにカーボンフォークを組み合わせた軽量モデルで、2025年まではタイヤが650Bでしたが2026年から700Cに変更になります。未舗装路を走るなら個人的には650Bが走りやすいと思いますが、アスファルトでのツーリング用途なんかがメインの使い方であれば700Cの方が向いていると思います。KONAは毎年素敵なカラーリングが多いですが、画像の2026年カラーもメチャクチャかっこいいです。
クロモリフレームなので当然カーボンフレームに比べ重量はありますが、走り出しの軽さやペダルを踏み込んだ時の反応の良さは良好で驚きますよ。




タイヤは700×40Cです。太過ぎず細過ぎずでいい塩梅の太さですが、アスファルト走行のみに割り切った乗り方であれば35Cくらいでもいいかも知れません。

コンポはGRXでフロントダブル。これもグラベルをガンガン走るんじゃなければダブルが便利だと思います。

続いては最近人気の29erグラベルバイク

このモデルもA&F様が参加してくれている時は毎回試乗していて「いつか買う!」と毎回思っているバイクです。
29インチタイヤの走破性と、アスファルトで意外なほど軽快に走れる不思議な乗り味が癖になるバイクです。某ショップのスタッフさんがあれやこれやカスタムして楽しんでいる動画を良く見ているのですが、未舗装路をしっかり走るタイミングがきたら手持ちのMTBを手放してSUTRA LTDに乗り換えると思います。アスファルト走行だけでは勿体ない気がして先送りにしていますが、他のモデルでは味わえない乗り味でクロモリフレームのグラベルロード購入を検討している方には本当にお勧めしたいモデルです。
上野本館にも入荷する…のかな?





29インチタイヤのグラベルロードはまだまだ少ないですが、道なき道を行くのであればこれほど向いているバイクは無いと思いますし、アスファルトもメチャクチャ気持ち良く走れます。ただ、小回りは苦手かも?


ドロッパーシートポストが標準装備なのも大きなオススメポイントの一つ。こんなにサドル位置を下げられます。

コンポはGRX。フロントシングルなので、左のSTIレバーでドロッパーシートポストの操作が可能です。


毎年奇抜なカラーでリリースされているイメージですが、2026年カラーは珍しくオーソドックスな白でのリリースです。アクセサリーでカラーコーディネートする楽しみが増えましたね。
未舗装路を走っていないので本質の部分は分かりかねますが、一言でグラベルロードと言っても最近は用途に対しての向き不向きがハッキリしていたり、バイクの個性もかなり幅広くなってきています。
上野本館では多種多用なグラベルロードを在庫しておりますので、興味のある方はお気軽に店頭でスタッフにお声掛け下さい。ご来店お待ちしております。