ブロンプトンは新たなるステージへ~チタン製「T-LINE」の魅力に迫る
by: 宮野英樹

brompton T-Line

新たなる高みへ~チタン製「T-LINE」

今や折り畳み自転車を語るうえでは欠かすことの出来ない名車「BROMPTON」。

私自身もいちユーザーであり、BROMPTONが持つ付加価値に触れてきて改めて「所有したいバイク」であることを実感させてくれます。

創始者「アンドリュー・リッチー」氏の創作熱意から生まれたブロンプトンですが、「時代に左右されない普遍的スタイル」にこだわった強いコンセプトは今なお継承されています。
過去に現地研修にてご本人にもお会いしましたが、自転車好きである気質がひしひしと伝わってくるクラフトマンシップの持ち主です。

部品メーカーの仕様変更によるトレンドに左右されない基本軸は、自社設計パーツの採用やお馴染みの変速ハブ「STURMEY」にもうかがえる様にアッセンブリー部品にも取り入れられています。

変わらないデザインでありながら細かなマイナーチェンジを繰り返し、より高みを目指してきたブロンプトン。

 そんなブロンプトンの革新的なモデルともいえるチタン素材ベースの「T-LINE」の登場には、往年の確立されたスタイルを尊重する自分としては期待と不安が入り混じる複雑な心境でした。・・・が!!

 

実際に試乗してみて

乗った感じとしては紛れもなくブロンプトン、特筆すべきは圧倒的な軽さです。

全体的にも剛性感のある印象で、足回りも強化されペダリング時もグイグイ進みます。

従来の鉄製フレームと比較して漕ぎ出しの軽さはもとより、外装4段変速であっても走りの軽快さからギヤ比不足をさほど感じさせません。
当然ながら脚力や使用用途によってもギヤ比の好みは変わりますが、平地から登坂性能まである程度カバー出来る印象を受けます。

※個人的な見解ですがC-LINEのフロントギヤ44T相当のフィーリングです。

 

ハンドル形状で性格は変わる

今回のT-LINEでは肉抜きされたヒンジ構造も特徴的ですが、それによる剛性不足といった懸念は感じられませんでした。
むしろハンドル形状による味付けの違いのほうが顕著に受け取った感があります。

ステアリング剛性重視で乗り込む派であればSハンドル、ブロンプトンならではの快適さを加味するならMハンドルといった印象です。
特にMハンドルにおいてはハンドル回りのしなりが旧Mハンドルにも似た感覚を覚えました。

 

所有することがステータス

圧倒的な軽さであるとともに圧倒的な高価格!!もはや折り畳みでは自動車でいう高級外車の類です。

庶民派の私は今まで通り従来のパートナーに乗り続けると思いますが、各部の仕様が見直され現代のトレンドを取り入れたスペックはブロンプトンにとって革新的。

カーボン素材を取り入れた一部パーツや現行規格の採用、何よりも革命的なのは独自設計の外装変速システムの搭載です。
しかも完成度は高く安定したパフォーマンスで、走行中でもストレスなく小気味よく変速がキマります。

40年以上にわたり独自のスタイルを貫いてきたブロンプトンですが、これが時代とともに進化してきた新しいモデルであることを実感できます。

 T-LINEの特徴

刷新されたドライブ系統

brompton T-Line

大きな仕様変更でもあるドライブトレイン系統は、クランク素材にカーボンを採用し従来のBB別体3ピース構造から主流の2ピース構造を採用。
これによりベアリングへの負荷を抑えつつ足回り剛性が向上します。

brompton T-Line

最大のアップデート項目でもあるリアの外装変速システム。

既存の2SPEED仕様もありますが、コチラは専用設計の外装4段変速システムを搭載。※ともに互換性はありません。

何よりも内側変速ハブと比較した際の軽量化への貢献や、変速時の所作等の煩わしさがなくなりパフォーマンスが向上しています。

新デザイン採用のヒンジシステム

brompton T-Line

brompton T-Line

新しく採用された新構造のヒンジ機構ですが、軽量化を意識した造りながら剛性感も十分にあります。

自動調心クランプ構造はレバーを開放すると一定の所でストッパーが働き、緩めすぎによるクランププレート空転を防ぎストレスの無い折り畳み作業が行える仕組みです。

 ステム構造も刷新

brompton T-Line

ハンドルバーのクランプ方式も4ボルトのオープンクランプ型へと仕様変更。

これに伴いハンドル交換などの整備性の向上や、現行の31.8径のハンドルバーにも対応することが可能です。

カーボン素材のストレートフォークを採用

brompton T-Line

こちらも大きなアップデート項目のひとつである、ストレート形状のカーボンフロントフォーク。

剛性感を感じさせるボリューム感のある造りであると同時に、大口径化されたヘッドベアリングとの相乗効果で安定性とダイレクト感のあるハンドル操作を実現しています。

リアバック回りもT-LINEならではの構造

brompton T-Line

既存モデルとの相違点は独立したシートクランプ構造に加え、専用設計のリアユニット形状やEasyWheel等が挙げられます。

リアブッシュ機構も踏まえ、既存の仕様とは異なる最新鋭のテクノロジーが採用されています。

拡張性を持たせたペンタクリップ

brompton T-Line

こちらも新たにリニューアルされたペンタクリップですが、サドルレールが従来のラウンド型からカーボンレール等の楕円形状まで取り付けが可能になりました。

バリエーションが広がったことにより、更なる軽量モデルや形状へのこだわりなど拡張性を持たせています。

【主要スペック】

ブロンプトン T-LINE

【BROMPTON / T-Line Urban Middle】

ブロンプトン T-LINE

【BROMPTON / T-Line Urban Low】

メインフレーム グレード9チタン
フロントフォーク カーボン
ハンドルバー カーボン/クランプ径31.8
グリップ スーパーライトLock-On
ヒンジクランプ セルフアライニングヒンジプレート
クランク カーボン/BB30中空アクスル
チェーンリング 50T/ダイレクトマウント式
BB FSA Mega Evo
リアディレーラー Advance Derailleur Kit
カセットスプロケット 4s 11T/13T/15T/18T
ペダル スーパーライトQRペダル/左着脱式
シートピラー スーパーライトカーボンポスト
サドル 軽量カーボンレールサドル
フロントホイール ラジアル組スーパーライトホイール/20H
リアホイール 4s用スーパーライトホイール/28H
重量 7.95kg
販売価格 852,500円(税込) ※23年11月時点

商品の仕様は予告なく変更となり場合があります。

 

■人気沸騰中につき現時点での予約受付は終了しています■

ブロンプトンの最高峰である「T-LINE」をご検討の方は、是非ともお気軽に上野本館までご相談ください。

 

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